クラシック音楽、そして現代音楽の分野で世界を股にかけて活躍するサクソフォーン奏者の大石将紀氏、2019年3月の第1回に続き、サクソフォンx邦楽器x現代音楽プロジェクトの第2弾が開催される。
公演詳細は以下の通り。
日時:2019年12月11日(水)18:30開場/19:00開演
会場:品川区立五反田文化センター音楽ホール
入場料:
一般 前売り:3,500円 / 当日:4,000円
学生 前売り:2,500円 / 当日:3,000円
チケット購入方法:
・オカムラ&カンパニー
Tel. 03-6804-7490(平日10:00~18:00)
Mail info@okamura-co.com
・チケットぴあ
Tel. 0570-02-9999(24時間)
Web http://t.pia.jp
(Pコード:163482)
・e-plus
Web. e+(イープラス) http://eplus.jp
・Peatix
Web. https://oishipjt2019.peatix.com
出演:
大石将紀(サクソフォン)
日原史絵(箏・三味線・唄)
辻勝(和太鼓)
プログラム:
入野義朗:アルトサキソフォンと箏の協奏的二重奏 (1969) / サクソフォン・箏
Yoshiro Irino:Duo concertante for Alto-sax and Koto
ジュリアン・マロセナ:委嘱作品 世界初演(大石将紀委嘱 / 2019) / サクソフォン・箏
Julien Malaussena:New piece commissioned by M. Oishi / World premiere
小出稚子:委嘱作品 世界初演(大石将紀委嘱 / 2019) / サクソフォン・箏
Noriko Koide:New piece commissioned by M. Oishi / World premiere
八橋検校:乱論舌(作曲年不明) / 箏
Kengyo Yatsuhashi:Midare Rinzetsu
独奏 / 和太鼓
Taiko solo
杉山洋一:委嘱作品 世界初演(大石将紀委嘱 / 2019) / サクソフォン・和太鼓
Yoichi Sugiyama:New piece commissioned by M. Oishi / World premiere
池辺晋一郎:委嘱作品 世界初演(大石将紀委嘱 / 2019) / サクソフォン・和太鼓
Shinichiro Ikebe:New piece commissioned by M. Oishi / World premiere
■大石将紀氏よりメッセージ
「伝統の継承とは永続的に現代化しなおす行為である」というフランス人である私の師の言葉。日本人の私がフランスのお家芸サクソフォンを演奏するのなら、自分の国の伝統楽器とサクソフォンを融合して現代化し新しい音楽を創造しよう。そして自分の後ろに細い細い伝統の継承という道を作ろう、ということで始めたのがこの企画です。素晴らしい邦楽器奏者達との豊かな出会いと、彼らと共に音楽を演奏したいという強い願いが原動力となり今回「サクソフォン×邦楽器×現代音楽」シリーズの第2回目を迎える事ができました。日本を代表する作曲家の皆さんとフランスで注目を集める若手作曲家による新作。どのような音楽となるのか、ぜひお立会いください。
■細川俊夫氏(作曲家)よりメッセージ
大石将紀さんは、世界の中で、私が最も尊敬し信頼する演奏家の一人です。あらゆる意味で完璧な音楽家だ、と言っても間違いありません。彼の強靭で柔軟な技術、深い楽譜の読解力によって周到に準備されたしなやかな演奏を、一度でも体験したことがある人は、彼が生み出す音楽の豊かさに圧倒されるでしょう。サクソフォンという比較的歴史の浅い楽器は、20 世紀に入り、たくさんの優れた演奏家の登場によって新しい命を吹き込まれた楽器ですが、21 世紀に入り、大石将紀さんの登場によって、さらに豊かな新しい地平が切り開かれていくでしょう。
■出演者プロフィール
・大石将紀 (サクソフォーン)
1977年石川県金沢生まれ、千葉県松戸市出身。
1999年東京芸術大学卒業。同年 東京芸術大学大学院修士課程入学。
在学中に平野公崇氏のアルバム「ミレニアム」、「清水靖晃&サクソフォネッツ」に参加。
2001年東京芸術大学大学院修士課程修了。
同年9月渡仏し、パリ国立高等音楽院に入学。02年から04年まで文化庁派遣芸術家海外研修員として研鑽を積む。
在学中はフランス国内のコンクールで入賞(U.F.A.M国際コンクールソロ部門名誉首席一等賞、室内楽部門首席一等賞、レオポルトベランコンクール一等賞、アヴァンセーヌコンクール入賞)。
04年アムステルダム音楽院に短期留学。
05年2月文化庁主催、「明日を担う音楽家による特別演奏会」に出演、東京シティーフィル管弦楽団と共演。F.シュミットの「伝説 Op.52」を演奏し好評を博す。
同年6 月にパリ国立高等音楽院サクソフォン科、室内楽科を、06年には即興演奏科を全て最優秀の成績で卒業。さらに05年よりパリ国立高等音楽院第3課程室内楽科(サクソフォン四重奏)に進み07年6月に修了。
これまでに安田生命クオリティオブライフ文化財団、メイヤー財団、エラスムス財団、ソシエテジェネラル財団から助成を受ける。
在仏中はソリストとして、またサクソフォン四重奏「OSMOSE」のメンバーとしてクラシックはもとより、現代音楽、また若手作曲家の作品発表を精力的に行っており、これまでにウンドル国際音楽祭(イギリス)、ダヴォス国際音楽祭(スイス)、ヴァル・ド・オルネー音楽祭(フランス)などの音楽祭への出演、フランス、オランダ、イギリス、などのヨーロッパ諸国を始め、ナイジェリア、ニジェール、中国等で演奏活動をしている。
即興演奏はパリ音楽院在学中から活動を初め、パリのポンピドゥーセンター、ルーブル美術館を始め様々なプロジェクトに参加している。
また舞踏家、保坂一平とは共演を重ね、J.S.バッハ「無伴奏チェロ組曲」の演奏、また電子音響を使った即興演奏で参加している保坂の初のソロ作品「蛹化の女」(むしのおんな)はパリでの2回の公演共に高い評価を受け、2008年11月ドイツ舞踏会の巨匠、ピナ・バウシュのフェスティバル「Tanzfest2008」に招待された。
2007年1月にはトーキョーワンダーサイトにてオールゲンダイオンガクプログラムのリサイタルを開催。
2008年3月に日本に拠点を戻し、東京オペラシティ財団主催「B→C100」に出演。朝日新聞紙面上に白石美雪氏の批評が掲載され高く評価された。
2009年エレクトロニクス作品、映像、パフォーマンスを取り入れたリサイタル「OSMOSE SAXOPHONE」を開催。2009年5月にはP=Y・アルトー率いるフランス・フルートオーケストラにソリストとして招待される一方、サントリー「ザ・プレミアムモルツ」のCM「広がる感動体験篇」、Nissan zero emission の The Planet zero のレコーディングに参加するなど、幅広く活動している。
教育の分野では2010年、2011年度(財)地域創造登録アーティストとして「現代音楽は音を遊ぶこと」をテーマに全国の学校、公共ホールでコンサート、ワークショップを展開。
2009年から2011年まで「THE SAX」誌において「つかえる!現代音楽奏法教えます」を連載。2011年度バンドジャーナルワンポイントレッスンを連載。
2007年4月より東邦音楽大学、同大学院非常勤講師、2012年より洗足学園音楽大学非常勤講師、2015年より東京藝術大学非常勤講師として後進の指導にもあたっている。
サクソフォンをC.ドゥラングル、須川展也、平野公崇、彦坂眞一郎、冨岡和男、A.ボーンカンプの各氏に、室内楽をL.ハダディー、中村均一の各氏、また即興演奏をA.サブレ、A.マルケアスの各氏に師事。
・日原史絵 (箏・三味線・唄)
邦楽器のポテンシャルを極限まで追求した、より実験性の高い表現。伝統を重んじつつも、柔軟かつ革新的な音楽の枠に収まらない独自のパフォーマンスが、高く評価される。山梨県甲州市出身。9歳から箏を、15歳から三味線を始める。17歳で師範免状取得。1998年東京藝術大学音楽学部邦楽科卒業。2004年フランス・アヴィニョン演劇祭での公演がきっかけとなり、フランスを中心にヨーロッパやマグレブ各地のフェスティバルに招かれて演奏、創作活動を展開。ソロ活動の他、ダンス、芝居、映像、アート作品とのコラボレーション、作詞作曲、即興演奏、アレンジなど、多岐にわたって演奏活動を行う。古典や創作、自作曲を収録したCDが今までに8枚発売されているほか、フィルハーモニー・ド・パリや、パリ国立高等音楽院で箏、三味線、唄のアトリエ、レクチャーも行っている。オフィシャルサイト:fumiehihara.com
・辻勝(和太鼓)
北海道様似町出身。1976年生まれ。高校卒業と同時に「太鼓芸能集団鼓童」の研修所へ入所、以後2015年12月までに、世界24カ国、日本全都道府県で約1900回の公演に出演。2016年1月に鼓童退団後東京に拠点を移し、和太鼓奏者、指導者として活動を開始。2016年11月には、市川海老蔵主演「石川五右衛門」の舞台で大太鼓を演奏、その後、市川海老蔵主演の舞台5作品に和太鼓奏者として出演。指導者としては、和太鼓スクールHIBIKUS横浜にて講師を務める傍ら、各地でワークショップも行っている。
主催:サクソフォン×邦楽器×現代音楽実行委員会
助成:公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京
公益財団法人野村財団
コンサートマネジメント:オカムラ&カンパニー
■ お問い合わせ
オカムラ&カンパニー
〒150-0047 東京都渋谷区神山町3-3 Kamiyamacho Heim 2F
Tel. 03-6804-7490
E-mail. info@okamura-co.com
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