アメリカの作曲家アーサー・ゴッチョーク(ゴットシャルク)氏(Arthur Gottschalk)から最新情報を頂いたので、氏の紹介と合わせてご案内します。
まず、サクソフォーン四重奏と吹奏楽のための協奏曲「Four New Brothers」の初演が、2017年4月24日にイタリアのボローニャにある「Teatro Il Celebration」で行われました。
演奏はReno Galleria Wind Orchestra、四重奏はBriccialdi Sax Quartet、指揮はMario Ciaccioです。
(※WBP注:同じく「Four New Brothers」というバス・クラリネット四重奏とオーケストラのための協奏曲が2015年に作曲されており、これを少し変えた作品かもしれませんが、現時点では不明です。バス・クラリネット四重奏とオーケストラのための「Four New Brothers」の動画はこちら)
また、「ホルンとピアノのためのソナタ」が2017年6月27日にブラジルのナタウ(ナタール)で開催される国際ホルン協会カンファレンスでアンドリュー・ペルティエ氏(Andrew Pelletier)によって演奏される予定とのこと。
このソナタは2017年の国際ホルン協会の作曲賞を受賞しています。
以上、最新情報でした。
続いて、バイオグラフィーです。
アーサー・ゴッチョーク氏は1952年生まれ。
ライス大学シェパード音楽学校(Rice University’s Shepherd School of Music)の作曲と音楽理論の教授であるゴッチョーク氏の音楽は、「熱狂的、論争的、刺激的」(Gramophone Magazine)、「魅惑的に奇妙」(BBC Music Magazine) と評されています。
彼のカタログの作曲数は現在200以上に上り、国内外で定期的に演奏され、Navona、New Ariel、クリスタル・レコード(Crystal Records)、サミット(Summit)、キャップストーン(Capstone)、Beauport Classical、ERMメディア、AURecordings、ゴールデン・クレスト(Golden Crest)、MSRクラシックス(MSR Classics)、Ablaze Records、ナクソス(Naxos)、Amirani(イタリア)、Delage(フランス)の各レーベルで録音、販売されています。
彼の作品はSubito Music、Shawnee Press、European American Music Distributors、Alea Publishing、Trevco Music、Potenza Music、Delage Musique、The Spectrum Pressによって出版されています。
彼の著書「Functional Hearing」は、Rowman and Littlefieldの一部門であるScarecrow Pressによって出版されています。
ゴッチョーク博士は、長編映画、テレビ番組、数多くの産業映画やコマーシャルのための音楽の作曲や編曲、音楽出版、アーティスト・マネジメントなど、さまざまな音楽分野に携わってきました。
彼は音楽著作権の専門家として、また法医学的音楽学者(フォレンシック・ミュージコロジスト/forensic musicologist:新しい作品に著作権の侵害がないかどうかを鑑別する専門家)としても活動し続けています。
ヴァイオリンと吹奏楽のための彼の協奏曲は、VVXオリジナル作品国際作曲賞(VVX Concorso Internazionale di Composizione Originale:イタリア、コルチャーノ)の第1位を受賞し、イタリアでのさらなる活動のために有名なBogliasco Fellowshipを受賞しています。
他の受賞歴などには、American Academy of Arts and Lettersのチャールズ・アイヴス賞、グローバル・ミュージック・アウォーズ(Global Music Awards)の金賞(彼の「Requiem:For the Living」で)、ベスト・イン・ショウ、2015年トップレコーディング、 コロンビア・プリンストン電子音楽センターでのコンポーザー・イン・レジデンス、ピッコロ・スポレート・フェスティバル、ローマのアメリカン・アカデミーの招聘アーティストなどある。
そして、ライス校友会は、ライス大学の非卒業生に与えられた最高の栄誉である2016年の功労賞を彼に授与しました。
ゴッチョーク博士は、有名なアメリカの作曲家、ウィリアム・ボルコム氏(William Bolcom)、ロス・リー・フィニー氏(Ross Lee Finney)、レスリー・バセット氏(Leslie Basset)など、世界中のさまざまなフォーラムでオリジナルで革新的な音楽を作曲している生徒を輩出しています。
吹奏楽作品では、1984年に管打楽器オーケストラのための協奏曲(Concerto for Wind and Percussion Orchestra)でNBA作曲賞を受賞しています。
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