「和声の進行についての導入篇~カデンツとは?」プロの指揮者・岡田友弘氏から悩める学生指揮者へ送る「スーパー学指揮への道」第18回

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管弦楽や吹奏楽の指揮者として活動されている岡田友弘氏に、学生指揮者の皆様へ向けて色々なことを教えてもらおうというコラム。

主に高等学校および大学の吹奏楽部の学生指揮者で、指揮および指導については初心者、という方を念頭においていただいています。(岡田さん自身も学生指揮者でした。)

コラムを通じて色々なことを学べるはずです!

第18回は「和声の進行についての導入篇~カデンツとは?」。

カデンツなどのお話に加えて、今回から「合奏の時に気にして欲しいこと」という新コーナーとの2本立てになります。

さっそく読んでみましょう!


合奏するためのスコアの読み方(その13)「合奏と楽曲分析のための和声の超基礎(4)」

今回は「和声の進行」についての導入篇です。

頭に入れること
・和声の進行に大切な主要3和音とは?
・主要3和音の機能
・カデンツについて

身につけること
今回は例題、練習問題はないので実際に書いて身につけることはありません。

§1.和声進行の基本形

まずはこの楽譜を見て下さい。

僕の生まれ育った秋田県の小中学校では卒業式や入学式などの儀式のとき、式の最初と最後に「修礼」(しゅうれい)というものをやっていました。これがどのようなものかというとピアノで演奏される**Iの和音(ドミソ)→Vの和音(ソシレ)→Iの和音に合わせて「気をつけ」「礼」「直れ」の動作をするものです。(**=Iの和音とはハ長調の主音(I)上の3和音のことで、同様にVの和音とはハ長調の主音の5度上の音である属音(V)上の3和音のことです。)

(♪♪♪実際に弾いてみてみましょう)

インターネットで少し調べてみたのですが、この「修礼」は僕の生まれ育った秋田県や近隣の東北、北海道地方でそのように呼ばれているとのことで、ほとんどの地域の方には馴染みのないものでしょうか?皆さんの地域ではこのような集会での「修礼」のようなものはありましたか?それに今は21世紀、令和の世の中・・・昭和の遺物のような話かもしれませんね。

さて、気を取り直してこの楽譜ですが、この3小節の3和音の進行が私たちの親しんでいる「西洋音楽」の最も基本的で単純な「和声進行」となります。後述しますが、1小節目と3小節目の和音を「トニカ(トニック)=主和音」と2小節目の和音を「ドミナント=属和音」と言います。主和音を「Iの和音」、属和音の3和音を「Vの和音」と呼びます。「トニック」「ドミナント」「サブドミナント」という言葉は以前にもコラムに登場しました。覚えていますか?(*忘れていたら過去記事をもう一度読んでみよう→第10回「本来の音程の意味」§3

ある音階の中の第1音のことを「主音(トニック)」と、第5音のことを「属音(ドミナント)」、主音から5度下の音を「下属音(サブドミナント)」と呼びます。サブドミナントは1オクターブ内の音程に転回すると第4音に当たる音でしたね。

では今度はこの楽譜を見て下さい。

(保科洋監修「吹奏楽基礎合奏 スーパー・サウンド・トレーニング」(ウインズスコア社刊)より引用)

これは吹奏楽の基礎合奏教本に掲載されている「ハーモニー練習」の楽譜です。この楽譜も、一部まだ登場していない和音もありますが、和声進行の基本的な流れで作られています。この場合は主和音と属和音の連結という最も単純な形ではないのですが、非常に重要な和声の進行をしています。それはどのような進行かというと「トニカ-サブドミナント(下属和音)-ドミナント(属和音)-トニカ」という進行を持っているものです。「修礼」の和音進行よりも一層「前に進んでいく感じ」「主和音に解決する感じ」が出るように感じますね!下属和音の3和音を「IVの和音」と呼び、属和音と下属和音は広い意味での「ドミナント」になります。トニカと二つのドミナント和音のことを「主要3和音」と呼び、その主要3和音を連結した基本的なカデンツの形が和声の基盤になるのです。
(♪♪♪実際に基礎合奏の和音練習を聴きながら各和音の性質を感じてみよう!)

§2.和声進行の要「カデンツ」とは?

このように異なるキャラクターを持った和音を連結して流れを形成すること、またはその終わり方を「カデンツ」と呼びます。「カデンツ」はドイツ語で、日本語では「終止形」と呼ばれます。英語では「ケーデンス」「クローズ」、フランス語では「カダンス」、イタリア語では「カデンツァ」と言います。ある和声進行の流れを「どのように終わらせるか?」という「エンディングまでのストーリーの展開」が「和声進行」であり「カデンツ」なのです。

トニカはある和音進行の始点、接点、終点になります。その「始点」から場合によってはいくつかの「接点」を経由しながら「終点」へ向かうこと、それがカデンツなのです。東京には山手線という環状の鉄道の路線があります。鉄道に詳しい方に指摘される前に先にお話ししておきたいことがあります。山手線は円を描くように廻る環状線ですが「始点」と「終点」があります。それはそれぞれ始点が「品川駅」、終点が「田端駅」になります。それは品川?東京駅間、東京?田端駅間はそれぞれ別の鉄道路線に当たるため、厳密に「山手線」単独の路線は品川駅と田端駅の間なのですが、それは今のカデンツの話題とは少し逸れてしまいますが、念の為記載しておきたいと思います。合奏の合間の小噺として活用して下さい。

「カデンツ」の例えとしては、カデンツの和音進行を山手線に当てはめて考えると東京を「トニカ」としてみた場合、ドミナントは渋谷か新宿、サブドミナントは池袋・・・といった他路線との接点ともいえるターミナル駅になるでしょうか。もちろん上野駅や品川駅のようなターミナル駅の位置の和音も重要な役割を果たす(メディアント関係の和音と呼ぶ)のですが、それはまた改めて・・・。山手線や大阪環状線に乗るときは是非「この駅をトニカと考えたら、ドミナントとサブドミナントはどの駅だろう?」と考えてみて下さい。名古屋の皆さんは地下鉄の名城線でしょうか。

カデンツの語源はラテン語の「落下する」「落着する」という意味です。つまり「根音へおさまること」を意味します。落語などで話の終わりのことを「オチ」と言いますね?「オチのことを「サゲ」とも言いますが、まさにカデンツは物語の「オチ」に当たる部分なのです。「オチ」→「落ち」→「落下する」→「カデンツ」と覚えておきましょう。オチまでの物語やネタの展開が「カデンツ」なのです。

私たちが通常親しんでいる音楽は、現代の調性のない(もしくは複雑な)音楽でない限り、楽曲はある「調性」に支配されて統一感をもたらしています。その調性音楽にとって主和音(トニカ)は強い力を持っています。そのことがカデンツ=終止法の本質でもあるのです。

§3.音楽理論、特に和声学の発展の功労者たち

第1度音上にある和音であるトニカの和音(主和音)を響かせることによって主調が確認できます。このカデンツの大原則についてドイツの作曲家であり、音楽理論において重要な功績を残しているフーゴー・リーマンの言葉を引用します。

「主和音から逸(そ)れる動きは、全て厳格な意味では葛藤である。その解決は主和音への帰還によってのみ可能である。(リーマン)

音楽理論の和声学の発展に大きな影響を与えたのはフランスのラモー(1683~1764)です。その和声理論を発展させたのがドイツの理論家ゴットフリート・ヴェーバー(1779~1839) と、このフーゴー・リーマン(1849~1919)で、現在最も一般的に使われている和音記号を作り出した重要人物です。リーマンはそのほかにもトニカとドミナント、サブドミナントの和音とその連結のことを「調の機能」と呼んだ最初の人物で、私たちが現在当たり前に使っている「アゴーギグ」という演奏上の時間の伸び縮みを意味する言葉を作り出した人物です。実際の演奏には影響はないかもしれませんが、ラモーやリーマンの名前を頭の片隅に置いておいて欲しいと思います。

次回はこのカデンツにとって大切になる和声進行のさまざまな関係性をお話ししていきます。


【新コーナー】合奏の時に気にして欲しいこと(第1回)

今回から音楽以外で普段の合奏で気にしてもらいたいこともお話ししていきたいと思います。合奏で指揮の身振りや表情では伝えきれないことを合奏で音楽を止めて「言葉で」説明しなくてはいけない場面が出てきますね?その時皆さんはどのようなことを考えているでしょうか?「指摘しなくてはいけないことが多すぎて・・・」とか「悪いのはわかるけど、何をどうすればいいかはっきりしない・・・」などと思うこともあると思います。色々な悩みがあると思いますが、僕が普段から気にしていること、習慣にしていることをこのコラムを読んでいる皆さんにだけお話ししたいと思います。

1・一番ダメな指揮者は「演説する指揮者」「話の長い指揮者」

以前、日本を代表する大指揮者の先生に「ダメな指揮者とはどんな指揮者ですか?」と聞いた時の答えです。「みんな楽器を演奏しに、音楽を演奏しに来ているのであって、指揮者の演説を聞きに来ているのではない!」というのがその理由です。これが僕もなかなかできなくて日々悩んでいます。言いたいことやアイデアが次から次へと浮かんできて、それを伝えるとどんどんと話す時間が長くなってきますよね?また、わかりやすいように、興味を持ってもらえるように色々なエピソードや例え話をすると喜ばれるだろうと思ってついついたくさん喋ってしまうことがありますが、極力そのようなことにならないように気をつけたいものです。

合奏を止めて仮に1分指揮者が話すとします。10回止めると10分、30回止めると30分・・・。流石に30回止めることはないですが、仮に吹奏楽編成にある楽器のパート数では約12前後と考えて全パートに一回1分の指摘をしたらそれで12分、吹奏楽コンクールの大編成の制限時間と一緒になりますね。もしその話す時間が2分、3分と長くなっていったら・・・自分が考えているよりもはるかに長い時間を「指揮者の演説」に費やされてしまうことがわかると思います。仮に合奏時間が60分として、1回につき1分話すとそれだけでも全合奏時間の4分の1が指揮者の話で消費されてしまいます。それが1回につき2分になれば、ほぼ合奏時間の半分になるのです。その事実を合奏で指揮をする人はしっかり頭の中に入れておかなくてはいけません。「思ったよりも合奏がはかどらなかった。」とあなたが感じた原因は、あなた自身が「音楽を良くする時間を削っていた」のかもしれません。可能な限り1回あたりの話す時間を短くして欲しいと思います。内容によって時間は長くなったり短くなったりすると思いますが、まずは1分以内を目安にしてみましょう。

とはいえ、ずっと楽器を吹き続けるのもスタミナの面でも集中力の面でも良いことではありません。そんな時に合奏に役立つことや音楽のエピソード、またはあなたの日常のちょっとした小話を挟むことは大切です。そのようなちょっとした休息の時間が集中力や効率を取り戻すことに大事になることも多いです。そのタイミングや内容については僕が教えられることは特にないです。それは長年の経験や場数によって育てられてくるものだと思いますので、最初から「気の利いたこと」を話そうと思わないことが良いと思います。

もし何かエピソードや例え話、コーヒーブレイクのような話題を話すときは、合奏の時間の中で1回か2回くらいにしておきましょう。いくらあなたが素晴らしい話、面白い話をしたとしても人は忘れる生き物です。そのエピソードが相手の脳や感情に刻まれるようにしたいものです。小噺やエピソードのみならず、通常の音楽的な指示も1回につきあまり多くの内容を指摘しても処理できません。あなたの中で「どれが一番大事なのか?」の優先順位をつけて、一番大事なことだけをその話す時間では伝えるようにしてみて下さい。

皆さんにお勧めしたいことがあります。それは「自分の合奏を録音する」ということです。「すでに練習を録音しているよ」という人もいるかと思います。おそらくそれを役立てるのは実際に演奏しているものがどうなっているかの問題点を確認したり、バランスやテンポを確認したりする時に使うと思います。そのような録音の活用方法と合わせて自分が喋っている時間に注目して確認をして欲しいと思います。そのように客観的に聞くことで音を出していない時間がいかに長いのかを確認できるかもしれません。1回あたり何分喋っているのか、1回の合奏で何回止めているのかもしっかり「可視化」されると思います。その時に意外にも多くの時間を費やしているのが「合奏を止めて、喋ることを考えたりしている時の沈黙」です。実際に合奏をしている時には気がつかないのですが、思いの外この「沈黙」の時間が多いことに気づきます。この沈黙の時間は奏者の集中力やモチベーションを下げてしまう恐れがありますので気をつけたいところです。逆に矢継ぎ早に捲し立てるのもいい印象を持たれません。それもまた録音することでそのことが確認できると思います。

これからも少しずつ、皆さんが合奏する時に気をつけて欲しいことをお話ししていきたいと思います。なおこの事は僕もなかなか上手にできません。皆さんに向けてお話ししていますが、これは自分自身への戒めとしても・・・。今後も1回につき1項目くらいを目安にこのような話題をしていきたいと思います。

それでは次回もお楽しみに!

!!!今回の確認テスト!!!
1・「主要3和音」とは?(→忘れていたら§1をもう一度読んでみよう)
2・主要3和音の「機能」のことを何と言うか?(→忘れていたら§1をもう一度読んでみよう)
3・カデンツとは何か?(→忘れていたら§2をもう一度読んでみよう)
4・カデンツの語源は?(→忘れていたら§2をもう一度読んでみよう)
5・和声学の理論において重要な人物は?(→忘れていたら§3をもう一度読んでみよう)

→次回の記事はこちら


文:岡田友弘

※この記事の著作権は岡田友弘氏に帰属します。


 

以上、岡田友弘さんから学生指揮者の皆様へ向けたコラムでした。

それでは次回をお楽しみに!

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(Wind Band Press / ONSA 梅本周平)


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岡田友弘氏プロフィール

写真:井村重人

 1974年秋田県出身。秋田県立本荘高等学校卒業後、中央大学文学部文学科ドイツ文学専攻卒業。その後、桐朋学園大学音楽学部において指揮法を学び、渡欧。キジアーナ音楽院大学院(イタリア)を研鑽の拠点とし、ウィーン国立音楽大学、タングルウッド音楽センター(アメリカ)などのヨーロッパ、アメリカ各地の音楽教育機関や音楽祭、講習会にて研鑚を積む。ブザンソン国際指揮者コンクール本選出場。指揮法を尾高忠明、高階正光、久志本涼、ジャンルイージ・ジェルメッティの各氏に師事。またクルト・マズーア、ベルナルト・ハイティンク、エド・デ・ワールトなどのマスタークラスに参加し、薫陶を受けた。

 これまでに、東京交響楽団、セントラル愛知交響楽団などをはじめ、各地の主要オーケストラと共演するほか、数多くのアマテュア・オーケストラや吹奏楽団の指導にも尽力し、地方都市の音楽文化の高揚と発展にも広く貢献。また、児童のための音楽イヴェントにも積極的に関わり、マスコットキャラクターによって結成された金管合奏団“ズーラシアン・ブラス”の「おともだちプレイヤー」(指揮者)も務め、同団のCDアルバムを含むレコーディングにも参加。また、「たけしの誰でもピカソ」、「テレビチャンピオン」(ともにテレビ東京)にも出演し、話題となった。

 彼の指揮者としてのレパートリーは古典から現代音楽まで多岐にわたり、ドイツ・オーストリア系の作曲家の管弦楽作品を主軸とし、ロシア音楽、北欧音楽の演奏にも定評がある。また近年では、イギリス音楽やフランス音楽、エストニア音楽などにもフォーカスを当て、研究を深めている。また、各ジャンルのソリストとの共演においても、その温かくユーモア溢れる人柄と音楽性によって多くの信頼を集めている。

日本リヒャルト・シュトラウス協会会員。英国レイフ・ヴォーン=ウィリアムズ・ソサエティ会員。




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