【インタビューあり】サントリー芸術財団推薦コンサートに選出!「會田瑞樹ヴィブラフォンソロリサイタル2021 ~夢幻泡影~」(2021/10/30:かなっくホール)






2021年よりJR横浜線東神奈川駅すぐの「かなっくホール」のレジデントアーティストに着任した會田瑞樹氏が、その就任も記念した演奏会「會田瑞樹ヴィブラフォンソロリサイタル2021 ~夢幻泡影~」を行います。

没後25年を迎える武満徹の二つの打楽器作品《雨の樹》と《クロスハッチ》を主軸に、鈴木純明、辻田絢菜、今堀拓也各氏の委嘱新作、坂田直樹、細川俊夫各氏の作品の再演、そして會田瑞樹氏自身が編曲を手がけるバッハと、この時代だからこそ響かせたい音楽を取り揃えた公演となっています。

共演には昨年東京オペラシティ文化財団B→C 會田瑞樹公演において優れた演奏を残した谷口かんな氏、武蔵野音楽大学博士課程に在籍中のマリンバ奏者横地ちひろ氏を迎え、照明には會田瑞樹氏の盟友である打楽器奏者小林孝彦氏を迎えます。

さらに「雨の樹」の発想の根源となった大江健三郎の小説の一節の朗読を、會田瑞樹氏に打楽器を師事する小学五年生、木下真希氏を迎えます。

本公演はサントリー芸術財団第21回佐治敬三賞推薦コンサートにも選出されています。

今回、Wind Band Pressでは本公演についてのインタビューも行いました。

公演詳細は以下の通り。


日時:2021年10月30日(土)15時開演演 (14時30分開場)

会場:かなっくホール(横浜市神奈川区民文化センター)

JR 東神奈川駅から / 京浜急行 東神奈川駅(旧・仲木戸駅)

入場料:

一般¥3,000

神奈川区民割引¥2,500

学生¥1,000

チケット購入方法:

2021年7月1日よりチケット発売開始 080-6008-1297(公演事務局)

プログラム:

武満徹(没後25 年)《クロスハッチ》(1982)

鈴木純明 / 辻田絢菜 / 今堀拓也《委嘱新作》(2021)

J.S.Bach(會田瑞樹編曲)《フーガト短調(BWV1000/1001)》

坂田直樹 《Leptothrix》(2019,2021/関東初演)

細川俊夫 《夕顔》(2020)

武満徹 《雨の樹》(1981)

マリンバ:谷口かんな、横地ちひろ / 朗読:木下真希 / 照明:小林孝彦

J.S.Bach(會田瑞樹編曲)《パルティータ第二番BWV826 よりロンド/カプリス(世界初演)》

マリンバ:谷口かんな、横地ちひろ

主催:會田瑞樹/共催:横浜市神奈川区民文化センターかなっくホール指定管理者

後援:神奈川区

お問い合わせ:かなっくホールチケットデスク 045-440-1219(受付時間/10:00~20:00)※休館日除く

 


【特別インタビュー】

WBP:會田さんは学生時代から企画者としても優れた能力を発揮されていたと聞いていますが、毎回の演奏会にもコンセプトがあるかと思います。今回の公演は「かなっくホール」のレジデントアーティスト着任の記念コンサートではありますが、選曲のコンセプトと、そのコンセプトに至った考えや背景などについてお伺いできますでしょうか。

會田:常に時代がどんな位置にあるのかを意識しながら選曲していますが、全世界の人々が疲弊している2021年の中で音楽にできることはなんだろうかと改めて突きつけられている状況を感じます。サブタイトル「夢幻泡影」はそこから発想した言葉でした。音楽も、我々の生命も、儚いもの。だからこそ美しく、尊いものだということを表現したいです。

 今回の公演は全曲が有機的に作用して、一つの環を描くような思いで製作しました。没後25年を迎える日本現代音楽の祖ともいうべき武満徹の二つの作品を軸に、音楽の父であるバッハ、細川俊夫先生、坂田直樹氏の刺激的なヴィブラフォン独奏作品、鈴木純明、辻田絢菜、今堀拓也各氏の新作が一つの世界に息付くことを意図しています。

WBP:今回演奏される曲の中にも初演作品があります。初演曲も含めて、各曲の印象(委嘱作品についてはまだ曲が出来上がっていなければ作曲家さんの印象)についてお伺いできますでしょうか。

會田:鈴木純明先生、辻田絢菜氏、今堀拓也氏。三氏の作品は演奏会で実演に接し、その魅力を強く感じた作曲家です。純明先生は《うさぎファンタジア》辻田氏は《コレクショニズム ・/ ヴォルパーティンガー》今堀氏は《Con Mille fiori che sbocciano cosi belli》三氏ともオーケストラ作品であることが共通しています。それだけ多くの情報を厳密にコントロールする三氏にヴィブラフォンという限定的な要素を持つ楽器からどんな調和を生み出してくださるか、とても楽しみにしています。

 細川俊夫先生、坂田直樹氏の作品は初演を経て2度目の演奏となります。自分の中で新たにこうしたいという思いが高まっています。熟成した表現で臨みます。

WBP:演奏会に足を運んでみようかと考えていらっしゃる聴衆の皆様に、特に今回楽しみにしていてほしいポイントなどはございますしょうか。

會田:この会場にいる二時間少しの時間は、つかの間の音楽という幻想世界の中に身を委ねてほしいと思っています。溢れすぎた情報を振り払って、音楽の世界に身を委ねていただけますように。そんな思いで準備を進めます。心から会場でお待ちしております。

 




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