有吉尚子です。
こんにちは!
タイトルを見て
「そんなのあるわけないじゃん!」
と思った方、その通りです。
「そんな上手い練習方法が
あるなら知りたい!」
と思った方、私も知りたいです(笑)
むしろ万が一
『絶対に誰にでも効果のある』
なんてものを勧められたら、
詐欺ですから注意しましょう。
日課練習にしろ譜読みのし方にしろ
どんな段階でも通用する
なんてことはまずありません。
本番までの時間やその人のスキル、
かけられるエネルギーによって
ぴったりな練習というのは
変わってきます。
極端な例えをするなら
楽器を持って2日目の人は
丁寧に一音一音ロングトーンをする
のは安定したブレスコントロールや
楽器の特徴を知るのに
とても役に立つ練習方法です。
でも初心者に役立つからと言って
ベテラン奏者が本番まで残り10分
しかないタイミングで渡された
初めての曲をやるようなときに
ロングトーンから始めませんよね。
途中で息がプルプルしたりせず
音を出せるようになったら
次はダイナミクスの変化をつけたり
アーティキレーションを変えたり
実際の曲の中で対応できることを
増やす練習をする必要があります。
テクニックに不安がなくなったら
今度はスキルアップより
コンディションの維持が第一の
目的で基礎練をすることも
あるかもしれません。
それぞれの段階や状況で
必要なことは違うものです。
「初めての時に先生に
やれって言われたから」なんて
初心者の時と全く同じことを
無検証に続けて時間をムダに
していないか振り返ってみるのも
たまにはいいかもしれませんね!
▼▼▼メール講座無料配信中です▼▼▼
【頼れる合奏リーダーのための基礎知識】
~自分も周りも上手くなるアンサンブルトレーニング~
http://naoko-a.xsrv.jp/wp/page-7/
※この記事の著作権は有吉尚子氏に帰属します。
有吉尚子氏プロフィール
栃木県日光市出身。
都立井草高等学校卒業。2007年洗足学園音楽大学卒業。2009年同大学院修了。
クラリネットを大浦綾子、高橋知己、千葉直師の各氏に、室内楽を平澤匡朗、板倉康明、岡田伸夫の各氏に師事。
ミシェル・アリニョン、ポール・メイエ、アレッサンドロ・カルボナーレ、ピーター・シュミードルの各氏の公開レッスンを、バスクラリネットにてサウロ・ベルティ氏の公開レッスンを受講。
受講料全額助成を受けロシア国立モスクワ音楽院マスタークラスを修了。
及川音楽事務所第21回新人オーディション合格。
2010年より親子で聴ける解説付きのコンサ-ト「CLARINET CLASSICS」~クラシック音楽の聴き方~をシリーズで行う。
2015年、東京にてソロ・リサイタルを開催。
オーケストラやアンサンブルまたソロで演奏活動を行っている。
また、音楽講師のためのソルフェージュや音楽理論、演奏するときの効率的な身体の使い方などレッスンや執筆、コンクール審査などの活動も行っている。
ボディチャンス認定ボディシンキング(身体の構造と機能指導資格)コーチ。
アレクサンダー・テクニーク教師。
有吉さんのコラム【耳を良くする管楽器レッスン法】これまでの記事はこちらから
有吉さんへのインタビュー記事も合わせてご一読を!→【今すぐ出来る実験付き】「誰でも持っている本来の力を誰でも使えるようにする」~アレクサンダー・テクニークってどうなの?講師の有吉尚子さんにお話を伺いました
協賛
その他Wind Band Pressと同じくONSAが運営する各事業もチェックお願いします!
■楽譜出版:Golden Hearts Publications(Amazon Payも使えます)
■演奏会の企画やチケット販売その他各種ビジネスのお悩み相談やプレスリリース代行依頼もお受けしています!
様々な経験をもとに、オンラインショップの売上を上げる方法や商品企画、各種広報に関するご相談、新規事業立ち上げのご相談など承ります。初回相談無料です。そのほか、プレスリリース代行などの実務作業も承ります。よろずご相談下さい。
▼人気の記事・連載記事
■プロの指揮者・岡田友弘氏から悩める学生指揮者へ送る「スーパー学指揮への道」
■有吉尚子の【耳を良くする管楽器レッスン法】~ソルフェージュ×アレクサンダー・テクニーク~
■【エッセイ】ユーフォニアム奏者・今村耀の『音楽とお茶の愉しみ』
■石原勇太郎の【演奏の引き立て役「曲目解説」の上手な書き方】
■石原勇太郎エッセイ「Aus einem Winkel der Musikwissenschaft」
■音楽著作権について学ぼう~特に吹奏楽部/団に関係が深いと思われる点についてJASRACさんに聞いてみました
■【許諾が必要な場合も】演奏会の動画配信やアップロードに必要な著作権の手続きなどについてJASRACに確認してみました