管弦楽や吹奏楽の指揮者として活動されている岡田友弘氏に、学生指揮者の皆様へ向けて色々なことを教えてもらおうというコラム。
主に高等学校および大学の吹奏楽部の学生指揮者で、指揮および指導については初心者、という方を念頭においていただいています。(岡田さん自身も学生指揮者でした。)
シーズン2はよりわかりやすくするため、「オカヤン先生のスーパー学指揮ラボ」と題した対話形式となっています。
今回は第4回。今回から、登場人物の背景的なストーリーも少し入れています。
今回も前回に続き、「動機」についてより深く知っていきます。
さっそく読んでみましょう!
合奏するためのスコアの読み方(40)
「ガクシキ(学指揮)」のための「ガクシキ(楽式)」論(5)
『オカヤン先生のスーパー学指揮ラボ』(第4講)
ここは東京郊外、自然豊かな丘陵にある私立総合大学。その一角にあるオカヤン先生の研究室では、オカヤン先生と2人の学生によるゼミ形式の講座が開かれている。学指揮に必要な音楽のことを中心に学んでいくのが、この研究室の目的である。
【登場人物紹介】・オカヤン先生(男性)・・・このラボ(研究室)の教授。プロの指揮者としてオーケストラや吹奏楽の指揮をしながら、悩める学生指揮者のためのゼミを開講している。
・野々花(ののか・女性)・・大学3年生(文学部)。大学吹奏楽部で学生指揮を担当している。作曲などにも関心を持っていて、音楽理論にも詳しい。音楽への情熱も人一倍強い。音楽に没頭するあまり、周りが見えなくなることも。彼女の所属している吹奏楽部は通常、4年生が正学生指揮を務めるが、ひとつ上の学生指揮者の先輩が退部したため、3年生から正学生指揮者を務めている。担当楽器は打楽器だが、必要に応じてピアノも担当する。部員には知られていないのだが、実はハープを演奏できる。
・隆(たかし・男性)・・・大学2年生(法学部)。野々花の後輩で、大学吹奏楽部では副学生指揮者として野々花と協力しながら活動している。音楽がとにかく大好きで、指揮することの魅力に取り憑かれている。野々花ほど音楽に詳しくはないが、人望が厚くみんなから慕われている。若い頃はサッカーを本格的にやっていたようなスポーツマンでもある。担当楽器は大柄な体格であることと、実は幼少期にヴァイオリンを習っていたという理由だけで、同じ弦楽器であるコントラバスを担当している。
彼らが所属している吹奏楽部は、演奏会やコンクールといった本番も学生が指揮を担当しており、オカヤン先生は直接彼らの吹奏楽部の活動には関わっていない。学生指揮者としての音楽作りや指揮法などについてのレッスンを受けようと、専門家であるオカヤン先生が開講するラボに参加することにした。
***
午後最初の講義を終え、足早に文学部棟からラボを受講する多目的室のある棟へと向かう。秋風と呼ぶには寒すぎる風がキャンパスに流れ込んでいる。談笑しながらのんびりと歩いている他の学生を目にしつつ、野々花の頭の中では様々な懸案事項がぐるぐるとメビウスの輪のように終わりなく巡り、思わずため息が漏れた。
野々花が所属する吹奏楽部の定期演奏会は、早いものでもうあと1ヶ月ほどに迫っている。野々花自身は3年生のためまだ来年があるが、4年生はこの定期演奏会で引退となる。演奏会を成功させて華々しく送り出したいものだが、まだまだ学生指揮者として合奏で仕上げなければいけない事柄は山積みである。それに加えて、吹奏楽部ではない彼氏は野々花の悩みをわかってくれないし、そもそも部活に打ち込み過ぎていてあまり会えてもいないという別れの危機感もある。単位を落とすわけにはいかないし、奨学金に部費、定期演奏会用の特別負担金とお金もかかるので花屋のバイトもなるべく多くシフトに入りたい。どれだけ時間があっても足りない。
広大なキャンパスを5分ほど歩き、ようやくラボの近くまで来た。悩みは尽きないものの、ひとつひとつこなしていくしかない。久しぶりのラボで、せめて合奏のヒントになることを得たい。
よし、と気持ちを切り替え、野々花はラボのドアを開けた。
***
本日のテーマ=「動機」はどのように展開していくのだろう?
オカヤン:では、今日の講座を始めていくことにしよう!
2人:今日もよろしくお願いします。
隆:先生!前回まで勉強した「動機」が、音楽作品にとって重要なものであることはよく分かったのですが、それがどのようにしてメロディーなどになっていくのかを知りたいです!
オカヤン:隆くん、まさに今日のテーマはそれだよ!今日は「動機」がどのように展開していくものなのか、いくつかのパターンを紹介するね。
隆:動機の展開にはいくつかの「パターン」があるのですか?
オカヤン:動機だけでは音楽作品としては成り立たない。動機が音楽作品として完成する道のりはとても長いものと言えるね。
野々花:私は少しだけ作曲の勉強をしたことがあります。動機を作るのは比較的簡単にできても、その後が続かなくて・・・上手に曲にする事ができませんでした。
オカヤン:野々花ちゃんが経験したように、動機から旋律に発展させていくことはとても難しい作業ではある。示された動機が「これからどうなるのか?」という展開は、動機を「質問の問い」とするならば、その「答え」にはどのようなものが考えられるのか?に例えられるかもしれないね。その答えのことを「動機の応答」と言うんだよ。
例えば、こんな質問があるとする。
「音楽は好きですか?」
これに対して、いくつかの質問の答えが予想できるはずだ。
「音楽は好きですか?」「好きです」
「音楽は好きですか?」「嫌いです」
「音楽は好きですか?」「吹奏楽が好きです」
「音楽は好きですか?」「静かな音楽は好きですが、騒々しい音楽は好きではありません」
などなど・・・
また、このようなパターンもあるかもしれない。
「音楽は好きですか?」「あなたは音楽が好きですか?」
「音楽は好きですか?」「私は美術が好きです」
もっと高度なものもあるかもしれない・・・
「音楽は好きですか?」「それよりランチを食べませんか?」
「音楽は好きですか?」「あなたが好きなものは、私も好きです」
隆:この場合は、問の答えになっているような、なっていないような・・・でも一応は答えになっているのかな・・・?
オカヤン:ではこれはどうだろう?
「音楽は好きですか?」「私はラーメンを食べたいです」「カラオケに行きたいです」「この間のテレビのコント番組面白かった!」
隆:これでは質問に対する答えにはなっていません!会話も成立しませんね。たまに電車内でそのような会話を耳にすることはありますが・・・。
オカヤン:そう、これでは真っ当な「質問とその答え」にはならないね。この問いに対する答えは「動機」に対して「新しい動機」が現れたような感じだろうか。確かに音楽は一つの動機では成り立たないとはいえ、一つのメロディーとしてつながっていくためには「ある程度の関連性」があった方がいいと思わないかな?このように次々と新しい動機を羅列してしまっては、音楽が混乱してしまう。多くの作曲家は、自らの作品の中で「動機の継続」を試みているんだ。それにはいくつかの基本形があるんだよ。その代表的なものをあげていこう。
(オカヤン、ホワイトボードに書く)
1・動機の繰り返しによる応答
2・動機のゼクヴェンツによる応答
3・動機の転回による応答
4・新しい動機による応答
5・動機の一層の変化
隆:ゼクヴェンツ・・・?なんだか難しそうな言葉ですね。
オカヤン:名前は難しそうだけど、意味を知ればものすごく単純なことだという事がわかるよ!あとでそのことについては説明するから、安心して!
まずはもっとも簡単な応答である、動機が最初に現れた時に、すぐに同じ動機が繰り返して登場する形から見てみよう。ブルックナーの交響曲第4番「ロマンティック」の第1楽章にそのような形が登場する。
ブルックナー「交響曲第4番」(国際ブルックナー協会版)フルスコアより引用
野々花:このような大編成で長大な作品にも、こんな単純な動機の繰り返しが登場するのですね!驚きました。
隆:逆にいうと、どのような作品でも「動機」が単純に繰り返されることで曲が展開していく場合もたくさんあるということになりますね?
オカヤン:そうだね、一見複雑そうに見える楽曲も、動機に注目して分析していくと、楽曲の構造が理解しやすくなっていくよ。それでは次の形を見ていくことにしよう。
第2の応答の形、それが「ゼクヴェンツ」による応答だ。言葉で説明する前に、譜例を見てみよう。これはベートーヴェンの「レオノーレ序曲第3番」という有名なオーケストラ作品の一部分だよ。 野々花ちゃん、この旋律はどのような動機の特徴を持っているだろうか?
ベートーヴェン「レオノーレ序曲第3番」(ブライトコップフ&ヘルテル社)より引用
野々花:最初に出てくる動機の形と、次に出てくる動機は同じリズムと音の進行ですが、音の高さが違います。
オカヤン:その通り!このように基準となる動機と同じリズムでも、音高が変わるものを・・・
隆:ゼクヴェンツ!!
オカヤン:隆くんに先を越されてしまったね!(笑)その通り!これこそ「ゼクヴェンツ」の正体だよ。
隆:謎の言葉が出てきた時には驚いてしまいましたが、正体を知ると恐れることはないですね!これからはどんどん使っていこうと思います。
オカヤン:このゼクヴェンツはたくさんの作品に登場するから、覚えておくに越したことはないよ。もちろん知らなくても音楽は楽しめるけれど、もっと楽しむためにぜひ覚えておこう!
では次の形を見てみよう。今度は「動機の転回」による応答だ。
野々花:「転回」とは、「転回音程」の「転回」でしょうか?
オカヤン:意味的には一緒だと考えていいけど、どちらかと言ったらこの場合の「転回」は「逆方向の動き」という方がわかりやすいかもしれないね。
野々花:「逆方向」?
オカヤン:これも譜例を見た方がわかりやすいかもしれない。この譜例を見てみよう。
モーツァルト「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」(ベーレンライター社)より引用
これはモーツァルトの「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」の第1楽章冒頭部分だよ。前半2小節が動機、後半2小節がその応答だ。
野々花:動機も応答部分も同じ構造をしていますが、前半部分の2小節目が上方向に音が進むのに対して、後半部分では下方向に音が進んでいます。これが動機の転回ということですか?
オカヤン:そうだよ!このように動機が上方向に進み、応答が下方向に進むことや、逆に動機が下方向に進み、応答が上方向に進むような形を取るものを「動機の転回による応答」と分類するんだよ。
次は「新しい動機による応答」だよ。最初の動機とは全く異なる新しい動機による応答部分ある形だよ。ベートーヴェンの交響曲第5番「運命」の第3楽章にそのような部分があるよ。
ベートーヴェン「交響曲第5番」(ブライトコップフ&ヘルテル社)より引用
野々花:この楽譜は、前半の動機と後半の動機が全く違いますね!
オカヤン:新しい動機を繋げ合わせるということは、一見簡単に見えるけど、実はとても難しいことなんだよ。この一見違った性格を持つ二つの動機には実は「大きな違いから生まれる、問と答え」のような関係が生まれるのだけど、その関係性を作るのはとても難しいことだ。そのような難しい動機の応答を、自然で音楽的に高い完成度で作曲したベートーヴェンは、音楽史上「楽聖」と呼ばれるのにふさわしい仕事をしているんだ。
隆:学校で「ベートーヴェンはすごい人」って教わりましたが、そのような理由で「すごい」のですね!
オカヤン:ベートーヴェンの凄さを少しは分かってくれたようで、僕も嬉しいよ!それではもう一つ、「動機の一層の変化」について見てみよう。まずは譜例を見てみることにしよう。
ストラヴィンスキー「バレエ音楽『火の鳥』」(ドーヴァー社)より引用
オカヤン:これはストラヴィンスキーのバレエ音楽「火の鳥」の終曲、ホルンのソロで演奏される最初の動機だ。ストラヴィンスキーの作品の中でも特に美しい旋律だよ。この動機が、曲の後半でこのように展開するんだ。
ストラヴィンスキー「バレエ音楽『火の鳥』」(ドーヴァー社)より引用
オカヤン:さっきの同期のリズムが変化し、4分音符主体でしかもテンポも速くなった。このような動機の変化を「動機の縮小」というんだよ。このような動機の変化は数多くの音楽作品に見られる。次に、この動機の後に登場する部分の動機を見てみよう。
このような動機の変化は「リズムの変化」と見ることもできるんだ。このように「動機の変化」には「リズムの変化」「音価の拡大や縮小」がある。場合によっては「動機の拡張」といって、動機の数個の音程のつながりを「広げる」ことで動機に変化をもたらすこともあるんだよ。例えば「ド・レ・ミ・ファ」という動機の音程の幅をそれぞれ広げて「ド・ミ・ソ・シ」にするようなものがそれに当たる。
野々花:動機が色々な方法で変化することで、音楽の作品に「奥行き」が出てくるんですね。
隆:作曲家が最初に作り出した動機を、さまざまな方法で「変化」させていくことで、僕たちが普段演奏している多くの作品が生まれているのですね!
野々花:これからはもっと、作品の動機と、動機がどのように変化していっているのかということに注意して楽譜を読むだけでなく、その動機と応答を丁寧に扱いながら合奏をしたり演奏をしたりしていきたいと思います!今取り組んでいる曲にも活かせそうなことを知る事ができました!
オカヤン:作曲家の人が苦労して生み出した「動機」とその変化によって作られる「作品」をもっと大切に考えて、絶対に「あの曲はダメな曲だ!」とか軽々しく言ってはダメだよ!全ての作品は作曲家が愛情を込めて、苦しみながら産み出したかけがえのないものなのだから・・・。
2人;はい!今日もありがとうございました。
オカヤン:次回からは、この「動機」が「楽曲」となっていくプロセスを学んでいこう。また次回まで元気で頑張ってね!
***
「ゼクヴェンツ!」
ラボを後にするなり、隆が指揮棒ケースを取り出しハリー・ポッターよろしくポーズを決める。
「やめてよ恥ずかしい」
野々花がたしなめる。心から恥ずかしい。
「いやいや、言いたいじゃないですかゼクヴェンツ」
隆は悪びれる様子もないが、真面目な顔になって別の話を始める。
「もう来月ですねー定期」
演奏会のことなのだが、隆の口調は野々花にはどこか他人事のようにも聞こえる。
「君もいくつか指揮するんだからもう少し緊張感ほしいね」
「ゥゥ来月ですねえい!」
「そういうことじゃねえよ」
隆はお調子者というかなんというか、どこかふざけたところがある。
「僕は楽しみで仕方ないってだけですよ。でもなんでよりによって25日なんですかねー」
そうなのだ。野々花と隆の吹奏楽部の今年の定期演奏会は12月25日。土曜日。クリスマスである。なんてこった。
「まあそうなんだけど今年はイレギュラーだしさー、土曜日に場所取れただけでも奇跡なのよー」
「僕は別にいいんですけどね彼女もいないし。あ、でもバイト出れないからちょっとバイト先であたりがキツくなってるんすよねー、とりあえず短期バイト雇ってしのぐらしいですけど、微妙にクビの危機で」
隆はスーパーの精肉部門でアルバイトをしている。クリスマスは繁忙期である。本来、12月24日と25日は絶対に休んでいはいけない日なのだが、隆は吹奏楽部の定期演奏会のために両日アルバイトを休まざるを得なくなっていた。
「それも不憫な話だけどあたしにはどうしようもできないんで」
「まあそうっすね。むしろ先輩の彼氏さんヤバくないすか」
ヤバイ。確かにヤバイよ。
「行けたら行く、とは言ってるけどね」
「それ来ないパターンのやつじゃないすか」
「わかってるわかってる。いちいち言わなくていいから」
「押忍」
山のキャンパスは冷え込みが早い。暖かいラボ部屋から出てしばらく歩き、二人とも寒さを感じ始めていた。
「まだ夕方ってわけでもないのに何でこの大学こんなに寒いんですかね・・・先輩このまま部活行きます?」
「いや、もうひとつ講義があるからその後で」
「わかりました、じゃ僕は先に部活行ってます」
「君はいつでも部室にいるイメージだけど単位大丈夫なの」
「ダメでぇす!ではまた!」
ナハハッ、と陽気な笑い声を寒風に残して、隆は文学部棟の奥の奥のそのまた奥にある部室へと向かっていった。
「なんだろう、イラッとする」
様々なモヤモヤを抱えながら、野々花は次の講義までの少し空いた時間を、文学部棟内の暖房の効いたエントランスホールで過ごした。カップ型の自販機でホットココアを買い、なんとも言えない座り心地の木のベンチに腰掛ける。
「動機の応答・・・」
今日オカヤン先生から聞いた話を、いかに自分の合奏に落とし込むかが重要である。1冊のスコアをカバンから取り出し、広げてみる。
どこかで講義をしている時間帯でも、午後のエントランスホールは多くの学生が行き交い、大きな笑い声が絶えることがない。野々花の悩みも似たようなものである。終わりはまだ見えない。
***
(第5講へ続く)
文:岡田友弘
ストーリーパート:梅本周平(Wind Band Press)
※この記事の著作権は岡田友弘氏およびWind Band Pressに帰属します。
以上、岡田友弘さんから学生指揮者の皆様へ向けたコラムでした。
それでは次回をお楽しみに!(これまでの連載はこちらから)
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(Wind Band Press / ONSA 梅本周平)
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岡田友弘氏プロフィール
写真:井村重人
1974年秋田県出身。秋田県立本荘高等学校卒業後、中央大学文学部文学科ドイツ文学専攻卒業。その後、桐朋学園大学音楽学部において指揮法を学び、渡欧。キジアーナ音楽院大学院(イタリア)を研鑽の拠点とし、ウィーン国立音楽大学、タングルウッド音楽センター(アメリカ)などのヨーロッパ、アメリカ各地の音楽教育機関や音楽祭、講習会にて研鑚を積む。ブザンソン国際指揮者コンクール本選出場。指揮法を尾高忠明、高階正光、久志本涼、ジャンルイージ・ジェルメッティの各氏に師事。またクルト・マズーア、ベルナルト・ハイティンク、エド・デ・ワールトなどのマスタークラスに参加し、薫陶を受けた。
これまでに、東京交響楽団、セントラル愛知交響楽団などをはじめ、各地の主要オーケストラと共演するほか、数多くのアマテュア・オーケストラや吹奏楽団の指導にも尽力し、地方都市の音楽文化の高揚と発展にも広く貢献。また、児童のための音楽イヴェントにも積極的に関わり、マスコットキャラクターによって結成された金管合奏団“ズーラシアン・ブラス”の「おともだちプレイヤー」(指揮者)も務め、同団のCDアルバムを含むレコーディングにも参加。また、「たけしの誰でもピカソ」、「テレビチャンピオン」(ともにテレビ東京)にも出演し、話題となった。
彼の指揮者としてのレパートリーは古典から現代音楽まで多岐にわたり、ドイツ・オーストリア系の作曲家の管弦楽作品を主軸とし、ロシア音楽、北欧音楽の演奏にも定評がある。また近年では、イギリス音楽やフランス音楽、エストニア音楽などにもフォーカスを当て、研究を深めている。また、各ジャンルのソリストとの共演においても、その温かくユーモア溢れる人柄と音楽性によって多くの信頼を集めている。
日本リヒャルト・シュトラウス協会会員。英国レイフ・ヴォーン=ウィリアムズ・ソサエティ会員。
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