Wind Band Pressではこれまで多くの海外の情報を記事にしてきましたが、実際のところ、海外各国の吹奏楽事情についてはあまりよく知られていないのが現状です。
そこで世界各国で現地に在住し吹奏楽を楽しんでいる方、また指導などで関わっている方などから各国の吹奏楽事情について伺ってみようというシリーズ、それが「気になる!世界の吹奏楽事情」です。
今回は、イギリスの救世軍に勤務しており、救世軍が運営する出版社「TradeWinds publications」の担当もしているニール・ブラウンレス氏(Neil Brownless)から少し情報を頂きました。
もう少し詳しいイギリス全体の情報については、「ここに連絡したほうが良いかもね」とご紹介を頂いているので、いずれということで、まずはブラウンレス氏から頂いたイギリスの吹奏楽についてのお話です。
(以下、私=ブラウンレス氏です。)
私はイギリスのオックスフォードシャー州のアビングドンにある市民吹奏楽団(ウェブサイトはこちら)を指揮しています。私は他の国についてはあまり知りませんが、他のいくつかのバンドとも共演しています。
The British Association of Symphonic Bands and Wind Ensembles(BASBWE)や全英コンサート・バンド・フェスティバル(The National Concert Band Festival:NCBF) は、より多くの情報を提供することができると思いますが、 私もあなたに少し情報を提供したいと思います。
イギリスの吹奏楽の作曲家にはフィリップ・スパーク(Philip Sparke)、マーティン・エレビー(Martin Ellerby)、ガイ・ウールフェンデン(Guy Wolfenden)、ダン・プライス(Dan Price)、ピーター・ミーチャン(Peter Meechan)、トム・ダヴォレン(Tom Davoren)、など多くの作曲家がいます。名前を挙げたのはほんの一握りです。
出版社では、G & M BrandとTradeWinds傘下のR. Smith and Company、Studio Music、そしてそれらよりも小さな他の出版社もあります。
全英コンサート・バンド・フェスティバル(The National Concert Band Festival)では、イギリスの作曲家による作品を1作品含むことが必要とされています。彼らはイギリスの作曲家の吹奏楽作品のレパートリー・リストをまとめて開示していますが、このリストは吹奏楽作品のほんの一部です。
イギリスの吹奏楽団は、コミュニティ・グループが設立されるより以前に軍楽隊として始まりました。ブラスバンドはおそらく、イギリスの作曲家が作曲したより多くのレパートリーとコンペティションとを伴うコミュニティ・ミュージック・グループがあるために、イギリスでは吹奏楽より有名です。
以上、ほんの少しでしたが、ブラウンレス氏からの情報でした。
イギリス吹奏楽のもう少し詳しい情報については、追ってBASBWEやNCBFにも質問を投げてみたいと思いますので、しばらくお待ちください。
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