日本の優れた音楽を広めようと活動するスリーシェルズは「伊福部昭、黛敏郎、池野成打楽器作品集 菅原淳、岩見玲奈、大嶋浩美による」を開催することを8月18日に発表する。
打楽器音楽の傑作を書いた伊福部昭、黛敏郎、池野成
コンサートは、日本音楽界を作曲と教育の両面で支えた作曲家の伊福部昭を中心に、その弟子である黛敏郎と池野成の作品を取り上げる。伊福部昭のマリンバ協奏曲「ラウダ。コンチェルタータ」と、黛敏郎の「シロフォン小協奏曲」は、打楽器奏者ならば誰もが知る傑作である。また、池野成のマリンバ協奏曲である「エヴォケイション」、ティンパニ協奏曲である「ティンパナータ」は、膨大な数の打楽器を使うためなかなか演奏機会がないが、知る人ぞ知る傑作として根強い人気を持った作品であり、今回のような形で特集されることで広まるはずである。
現在の打楽器界で最高のメンバー!
今年で70歳(古稀)を迎えた巨匠・菅原淳によるティンパニソロでコンチェルト「ティンパナータ」(池野成作曲)。
ザルツブルク国際マリンバコンクール第1位の岩見玲奈がソロを担当する「黛敏郎作曲のシロフォンコンチェルティーノ」、「池野成作曲のエヴォケイション」「伊福部昭作曲のラウダ・コンチェルタータ」。
池野作品では、管打楽器アンサンブルによる池野成記念アンサンブルが演奏。
黛、伊福部作品は、気鋭のピアニスト大嶋浩美が演奏をする。
伊福部昭の没10年、池野成の没13年に企画が立ち上がり、黛敏郎の生誕88年、没20年の年に開催される。
プレトークには、アニメ、映画、ゲームなど作曲家の和田薫(伊福部昭、池野成門下)を迎えて行われる。
打楽器ファン、伊福部ファンにとっては聴き逃せない刺激的なスペシャルなコンサートである。
当日は、発売予定のCDを購入した御客様へのサイン会も予定されている(限定数)。
2017年9月18日(祝日) よみうり大手町ホール
開演14:00(開場13:30)
プレトーク13:50~ 出演:和田薫
曲目
黛敏郎 作曲 シロフォン小協奏曲(1965)約12分
伊福部昭 作曲 ラウダ・コンチェルタータ(1979)約28分
演奏:岩見玲奈(マリンバ)、大嶋浩美(ピアノ)
休憩
池野成 作曲 ティンパナータ(1977)16分
演奏:菅原淳(ティンパニソロ)、パーカッションギャラリー、池野成記念管楽アンサンブル
池野成 作曲 エヴォケイション(1974)20分
演奏:岩見玲奈(マリンバソロ)、パーカッションギャラリー、池野成記念管楽アンサンブル
出演
和田薫(13時50分~プレトーク)
ソロティンパニ: 菅原淳
マリンバ: 岩見玲奈
ピアノ: 大嶋浩美
打楽器(パーカッションギャラリーほか):岩崎愛子、岩下美香、野本洋介、石井利樹、山本貢大、篠田浩美
フルート: 向井理絵
ホルン: 本田史由記、杉崎瞳、小口遥
チューバ: 伊関愛理
テナートロンボーン: 加藤Billy真弘、増圭介、古川諭、品川隆
バストロンボーン: 小林千暁、小泉邦男
菅原淳 Atushi Sugahara(ティンパニ)
大阪生まれ。東京藝術大学卒業。フランス政府給費留学生として、パリ・コンセルバトワールに留学。J・ドレクリューズ、S・グァルダの両氏に師事。74年、ラ・ロッシェル国際打楽器コンクール第1位。グループ「3マリンバ」、アンサンブル「ヴァン・ドリアン」を結成、作曲家に曲を委嘱し、数多くの日本初演をする。
80年、パリで行われた国際打楽器コンクールの審査員を務める。83年、中島健蔵賞受賞。96年、平成7年度文化庁芸術祭優秀賞受賞。99年、第8回朝日現代音楽賞受賞。2000年、カナリア諸島音楽祭において、石井眞木作曲「アフロ・コンチェルト」を、ゲルト・アルブレヒト指揮、読売日本交響楽団と共演。元読売日本交響楽団首席ティンパニ奏者。現在、東京音楽大学教授。
岩見 玲奈 Reina Iwami(マリンバ)
2009年ザルツブルクにて行われた国際マリンバコンクールにて第1位受賞をはじめとし、2008年第25回日本管打楽器コンクール第1位、2007年ベルギー国際マリンバコンクールソロ部門第2位、2010年現代音楽演奏コンクール“競楽XI”第3位・聴衆賞を受賞など国内外の多くのコンクールで優秀な成績を収め、早くから注目を集める。 兵庫県高砂市出身。8歳よりマリンバを、16歳より打楽器を始める。日ノ本学園高校音楽科から東京音楽大学器楽専攻管打楽器(打楽器)に進み卒業後、同大大学院の管打楽器研究領域を特別特待奨学生として修了。2010・2011年度(財)ロームミュージックファンデーション奨学生。リサイタル開催の他、関西フィルハーモニー管弦楽団、日本フィルハーモニー交響楽団、ソフィアフィルハーモニー管弦楽団、航空自衛隊西部航空音楽隊をはじめとする、さまざまなオーケストラや吹奏楽団とマリンバ協奏曲を共演。これまでに松本真理子、前川典子、菅原淳、有賀誠門、岡田眞理子、村瀬秀美、藤本隆文、久保昌一の各氏に師事。「パーカッション・ギャラリー」メンバー。・CD「ウィズ・ハート・アンド・ヴォイス」土気シビックウインドオーケストラVol.14にソリストとして参加し真島俊夫のマリンバ協奏曲「睡蓮の花」を共演、デビューソロアルバムCD「The WAVE」を、共にCAFUAレコードよりリリース。
大嶋浩美 Hiromi Oshima(ピアノ)
日光市出身。3歳より、ピアノとヴァイオリンを始める。栃木県立宇都宮女子高等学校を経て、東京音楽大学卒業。東京音楽大学大学院音楽研究科器楽専攻鍵盤楽器研究領域(ピアノ)修士課程を修了。東誠三、菊地麗子の両氏に師事。大学院修了後、M.サワー(シカゴ交響楽団首席ピアニスト)、L.ラザー(Roosevelt University教授)、両氏のもと、欧米にて研鑽を積む他、国際セミナーのマスタークラスを修了。2010年、ポーランドにて、Polish Silesian Philharmonic Orchestraと共演。国内では、リサイタルを開催する他、08年~10年、日本最大のクラシック音楽祭“LA FOLLE JOURNÉE au JAPON「熱狂の日」音楽祭”に出演。また、世界遺産「日光の社寺」登録15周年記念シンポジウムにて、オープニング演奏を務める。15年3月、日光東照宮四百年式年大祭記念 舘野泉ピアノ・リサイタルに出演。15年8月、同奉祝リサイタル、16年10月、同御鎮座四百年記念ジョイントリサイタルを開催。17年2月、栃木県議会議事堂ホールコンサートにて、栃木県交響楽団と共演する他、多数のコンサートに出演。いずれも満員の観客のもと行い、好評を得る。05年より、東京音楽大学にてヴァイオリンを三戸泰雄氏に師事し、06年~12年、母校、栃木県立宇都宮女子高等学校オーケストラ部講師を務める。また、日光市教育会教育講演会や、小中学校での講演会など、講演活動の折には、ピアノとヴァイオリンの演奏をし、より多くの人に生のクラシック音楽を届ける他、1/16から1/1まで、7サイズのヴァイオリンを展示、体験コーナーを設けるなど、次世代へのクラシック音楽の普及活動にも力を入れている。14年1月、地元・栃木県日光市の観光大使に就任。現在、演奏活動を行う傍ら、講演活動、後進の指導(ピアノ、ヴァイオリン)にもあたっている。
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