CDレビュー:2枚通して聴いていても飽きないアルバム!デ・ハスケ2017年フェスティバル・シリーズ「ザ・ウォール(The Wall)」

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ハル・レナードMGB(Hal Leonard MGB)から2017年発売のデ・ハスケのCD「ザ・ウォール(The Wall)」が届きましたので、簡単にレビューしてみようと思います。

毎年の新譜を集めた「フェスティバル・シリーズ」ですね。カタログ盤のお手本のようなアルバムで、バラエティに富んだ様々な楽曲が収録されています。

この2017年の「ザ・ウォール」は2枚組で、ざっくりと1枚目はシンフォニックなオリジナル作品、2枚目はポップス、というように分けることが出来ます。

まず1枚目ですが、以前レビューしたスパーク作品集に収録の「友情の詩」「セントポール組曲」「干支の舞」と、スパーク作品を3作品も収録しています。あらためてどれも聴いていて爽快ですね。

他に「おおっ」と思ったのをいくつかご紹介します。

まずはオープニングを飾る八木澤教司氏の「ゴールデン・ジュビレーション」。コンサートの幕開けにふさわしい、輝かしい、それでいて短い中に魅力をキュッと詰め込んだ作品ですね。

そしてアッペルモントのホロリとしてしまいそうな美曲「イン・メモリアム」、シュヴァルツ節全開の壮大な映画音楽的作品「ザ・ウォール」、ブラスバンド作品のようなパッセージが特徴的なドスのユーフォニアム協奏曲「パルス」、このあたりは押さえておきたいですね。

1枚目の最後はヴァンデルローストの「ドーナル」。安定のクオリティですね。ドナールでも良いかと思いますが、作品集のバックインレイに日本語で「ドーナル」って書いてあったからさ・・・どうなる・・・(えっ)

2枚目はポップスですが、欧米の作編曲家による作品が並んでいます。ザ・欧米って感じのサウンドのものが多いです。好みが分かれるところだと思いますが、僕は嫌いではないです。ホワイト・ストライプスの「セヴン・ネイション・アーミー」とか、よく編曲しようと思ったな、って感じですが、チャレンジに敬意を表したいところです。

ビートルズも「まだやるのビートルズ」と思いましたが、これが良い出来で。エド・シーランの「シング」も良いですよ。オリジナルポップスだと「職人」ラセロムスの「トランペット・ウイングス」が安定していますね。

2枚通して聴いていても飽きないアルバムに仕上がっていますのでぜひ聴いてみて下さい。

こちらのCDは「WBP Plus!」でもお取り扱いしています。


レビュー:梅本周平(Wind Band Press)


商品詳細は以下の通り。

ザ・ウォール:
吹奏楽ベストセレクション
The Wall: Best Selections for Band

収録曲:

DISC 1

1. ゴールデン・ジュビレーション:八木澤教司 [2:21]
A Golden Jubilation:Satoshi Yagisawa

2. 友情の詩(うた):フィリップ・スパーク [6:51]
Song of Friendship:Philip Sparke

セブン・ヒルズの街:ヤコブ・デハーン
Town of the Seven Hills:Jacob de Haan
3. イントロダクションとヒストリカル・マーチ  Introduction and Historical March [2:08]
4. シルクとチュール  Silk and Tulle [1:58]
5. 悲劇の記憶  Memories of a Tragedy [2:39]
6. セント・クレア遊園地  Funfair St. Clair [2:16]

7. March-Chagu-Chagu:八木澤教司 [3:00]
March-Chagu-Chagu :Satoshi Yagisawa

8. イン・メモリアム:ベルト・アッペルモント [6:59]
In Memoriam:Bert Appermont

9. ザ・ウォール:オットー・M・シュヴァルツ [10:58]
The Wall:Otto M. Schwarz

10. ユーフォニアム協奏曲「パルス」:トーマス・ドス [7:15]
Pulse:Thomas Doss

セントポール組曲:グスターヴ・ホルスト(編曲:フィリップ・スパーク)
St. Paul’s Suite:(arr. Philip Sparke)
11. ジグ  Jig [3:12]
12. オスティナート  Ostinato [1:54]
13. 間奏曲  Intermezzo [4:03]
14. 終曲(ダーガソン)Finale (The Dargason) [3:33]

15. 干支の舞:フィリップ・スパーク [10:50]
Zodiac Dances:Philip Sparke

16. コンサートマーチ「ドーナル(雷神)」:ヤン・ヴァンデルロースト [4:01]
Donar:Jan Van der Roost

DISC 2

1. スパークス・オブ・ファイア:ウィーツ・メイズ&ジョー・ヘルマンス(編曲:リチャード・ヨンセン) [3:40]
Sparks of Fire:Wietse Meys & Jo Hermans(arr. Richard Johnsen)

2. ポップ・シティ:ティエリー・ドゥルルイェル [3:28]
Pop City:Thierry Deleruyelle

3. シング:エド・シーラン(編曲:ヘルト・デフォルヒェ) [3:11]
Sing:Ed Sheeran(arr. Geert Deforche)

4. スター・ウォーズ・サガ:ジョン・ウィリアムズ(編曲:スティーヴン・ブラ) [7:12]
Star Wars Saga:John Williams(arr. Stephen Bulla)

5. リメンバリング・ザ・フォールン・ワンズ:トーマス・ムーラウアー [2:36]
Remembering the Fallen Ones:Thomas Murauer

6. バルカン・ダンス:エティエン・クラウザ [3:25]
Balkan Dance:Etienne Crausaz

7. センド・イン・ザ・クラウンズ:スティーヴン・ソンドハイム(編曲:リチャード・ヨンセン) [3:56]
Send in the Clowns:Stephen Sondheim(arr. Richard Johnsen)

8. レディオ・ガ・ガ:ロジャー・テイラー(編曲:トーマス・ドス) [4:29]
Radio Ga Ga:Roger Taylor(arr. Thomas Doss)

9. トランペット・ウイングス:ヴィム・ラセロムス [3:40]
Trumpet Wings:Wim Laseroms

10. クール&ザ・ギャング・オン・ステージ:編曲:ジルベール・ティンナー [4:13]
Kool & the Gang on Stage:arr. Gilbert Tinner

11. 「ラ・ラ・ランド」より ハイライト:ジャスティン・ハーウィッツ、ベンジ・パセク、ジャスティン・ポール(編曲:マイケル・ブラウン) [4:32]
Highlights from La La Land:Justin Hurwitz, Benj Pasek, Justin Paul(arr. Michael Brown)

12. セヴン・ネイション・アーミー:ホワイト・ストライプス(編曲:フィリップ・クーネン) [2:23]
Seven Nation Army:The White Stripes (arr. Filip Ceunen)

13. レッド・ホット・チリ・ペッパーズ – グレイテスト・ヒッツ:編曲:リチャード・ヨンセン [6:53]
Red Hot Chili Peppers – Gretest Hits:arr. Richard Johnsen

14. ビートルズ・アンソロジー:編曲:ゲラルト・オスヴァルト [8:19]
A Beatles Anthology;arr. Gerald Oswald

15. シェイプ・オブ・ユー:編曲:マット・コナウェイ [2:38]
Shape of You:arr. Matt Conaway

16. 「モアナと伝説の海」より セレクション:リン=マニュエル・ミランダ(編曲:ジェイ・ボクック) [4:45]
Selections from Moana:Lin-Manuel Miranda(arr. Jay Bocook)

17. ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー-サウンドトラック・ハイライツ:マイケル・ジアッチーノ(編曲:ポール・マーサ)[5:40]
Rogue One: A Star Wars Story – Soundtrack Highlights:Michael Giacchino(arr. Paul Murtha)

こちらのCDは「WBP Plus!」でもお取り扱いしています。

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