イタリアの教師、音楽家、作曲家のジャンカルロ・ロカテッリ氏(Giancarlo Locatelli)から、彼の最新情報および彼が監督を務める吹奏楽団「オルツィヌオーヴィ市吹奏楽団(“Citta di Orzinuovi”Band)」についてのいろいろな情報が届きましたので、ご紹介したいと思います。
まずは「オルツィヌオーヴィ市吹奏楽団」について。
オルツィヌオーヴィ市吹奏楽団は2009年11月に生まれた楽団で、イタリア、ブレシア県オルツィヌオーヴィ市にある「GB Corniani」公立中学校で進行中のVirus Band音楽プロジェクトの参加者全員に音楽教育を継続する機会を保証しています。
市教育評議会のロッコ・デ・サンティス教授(Rocco de Santis)と団長のジャンカルロ・ロカテッリ教授(Giancarlo Locatelli)のプロジェクトから生じたこの構想は、オルツィヌオーヴィ市議会と校長のイヴァーナ・カフィ博士(Ivana Caffi)の支援、そして保護者会の支援を受けていました。
ここ数年の間、町のバンドは、若者と老人の誰もが参加でき、協会によって設立された特別なコースのおかげで様々な楽器の学習に取り組む機会を提供するコミュニティの遺産になっています。
2012年以来、市議会と共同でバンドは青少年バンドのための “Orzinbanda”というフェスティバルを開催しています。
2015年7月、第2回国際音楽キャンパスは、オランダの作曲家・オーケストラディレクター、ハーディ・メルテンス氏の監督の下、トレントのソラーガで開催されました。
そして「ファンタスティック・イン・バンド」と名付けられたCDが録音されました。
2016年に彼らは街全体でいくつかのコンサートを行いました。
2016年7月、ハーディ・メルテンス氏の監督の下、トレントのフォルガリーアで第3回国際音楽キャンパスが開催されました。
以下、ジャンカルロ・ロカテッリ氏の言葉です。
州立中学校でのワークショップ活動に使用されたホールの1つで、叫び声は空気を通り抜け、皆とすべてを黙らせます。
しばらくすると、団長は目に見えていらいらした様子で、「抑揚と美しい音をください!」という運命の言葉を発します。
驚いた子どもたちは困惑しています。誰も何が起こっているのか分かりません。 突然、ひとりの学生がバンド全体の “フォルティッシモ”の真っ只中で一見ささいな短い音が彼の楽譜にあるのに気づきます。
その音符はAフラットですが、彼はナチュラルで演奏していました。
彼は何度も「最初からもう一度!」という団長と目が合います。
これは想像上の物語ではなく、2009年以降のVirus Bandのリハーサル中、10年以上にわたって起こっています。またオルツィヌオーヴィ市吹奏楽団のリハーサル中にも同様のことが起こっています。
犠牲、勤勉さ、そして満足感が私たちの人間的、音楽的な成長に伴い、今、我々はこの冒険の結果を親愛なる友人たちである皆さんにお伝えしたいと思います。
私は、近年の間に私の素晴らしい人たちによって行われた苦労の証拠を残す時が来たと確信しています。
CDをリリースすることはエキサイティングですが、同時に、特に若いミュージシャンのグループのための最初の経験であるときには、挑戦を必要としています。
製品は達成された成果のスナップショットであり、同時に将来の成長の出発点です。
私はこの夢の実現に信じて貢献してくれた人たち、特にバンドの理事会、州立中学校、オルツィヌオーヴィ市の自治体、子供たちの素晴らしい親、 私たちの最愛のエレナ・フォルナーリの母であるルイジア夫人に感謝したいと思います。
ここから先は、創設以来バンドの監督であるロカテッリ氏についてのご紹介です。
ジャンカルロ・ロカテッリ氏は教師であり、音楽家であり、作曲家でもあります。
1963年にイタリア、クレモナのソンチーノで生まれました。
彼はソンチーノの市民バンドで12歳でトロンボーンを始め、その後ピアチェンツァ、ミラノ、トレント、ティルブルフ(オランダ)の音楽院で、トロンボーン、音楽教育、バンド・インストゥルメンテーションの学習を終えました。
彼はバンド・インストゥルメンテーションの第2レベルの音楽学士を取得しました(インストゥルメンテーション、作曲および指導コース)。
吹奏楽と管楽器アンサンブルのための彼の作品と編曲は、ブルンスム(オランダ)の「Bronsheim Muziekuitgeverij」、オーステンデ(ベルギー)の「Andelmusic」、シアトル(アメリカ)の「Alry Publications」から定期的に出版されています。
ロカテッリ氏は、 オルツィヌオーヴィ市の「G.B. Corniani」中学校で音楽教師として働いています。
氏の作品には以下のようなものがあります。
最初の作品は「Concetus Claustralis e Soncino」で、3楽章に分かれた約7分の作品。
二番目の作品は「Preludio e Fuga Bwv 558」。
バッハの「八つの小さな前奏曲とフーガ (Acht Kleine Praeludium und Fugen)」の一つで、ヴェーベルンのトランスクリプションのスタイルに従って書かれています。
三番目の作品は「ソンチーノ(Soncino)」、これはシンフォニック・マーチです。
このほか、ラヴェルの「マ・メール・ロワ」のトランスクリプションなどもあります。
上記の作品は近代的・国際的な吹奏楽の編成で書かれています。
彼の住んでいる場所(バンド?)では演奏するのが難しいそうなので、もし興味があれば下記出版社のページを辿ってみてください。
→Concetus Claustralis e Soncino
その他の作品は他の出版社のサイトで確認できます。ぜひ色々と探してみてください。
以上、ジャンカルロ・ロカテッリ氏(Giancarlo Locatelli)および「オルツィヌオーヴィ市吹奏楽団(“Citta di Orzinuovi”Band)」についてのご紹介でした。
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