Avie Recordsより今年発売されたクラリネット奏者トッド・レヴィ氏(Todd Levy)のCD「Rhapsodie: 20th-Century Clarinet Classics」のサンプルを頂きましたのでレビューしてみます。
先日、ナクソス・ミュージック・ライブラリーでも配信が始まったのを記事にしましたね。
トッド・レヴィ氏はグラミー賞も受賞しているクラリネット奏者。
ミルウォーキー交響楽団とサンタフェ・オペラのクラリネット奏者であり、ウィスコンシン大学/ミルウォーキー大学の教員でもあります。
17歳の時にヒンデミットのクラリネット協奏曲でデビュー。18歳でスタンフォード交響楽団の首席奏者になっており、その後は数々のクラリネット協奏曲の世界初演を行っています。
シカゴ交響楽団のゲスト首席奏者など様々なオーケストラでの重要なポジションと並行してソリストとしての活動も行ってきました。
日本にも縁があり、東京のオペラの森やサイトウ・キネンにも参加しています。
楽器はセルマーです。リード、マウスピース、リガチャーはバンドーレン。
さてこのCDですが、ジャケットの写真からもナイスミドルな雰囲気が伝わってきますが、音楽もそのままですね。
穏やかで包容力があり、非常にロマンティック。ときにささやくようなアプローチも素敵です。
CDのタイトルが「20世紀のクラリネット作品集」なので古い作品が好きな方はちょっと身構えるかもしれませんが、何の心配もいりません。
このサウンドと音楽に包み込まれたら文句なしです。
後半のリビー・ラーセン、ベーラ・コヴァーチ、パキート・デリヴェラあたりでは高度なテクニックも堪能できます。
CDの構成も見事で、飽きることなく最後まで聴けます。
プライベートタイムに一人でゆったりと聴きたい一枚。
レビュー:梅本周平(Wind Band Press)
(サンプルご提供:東京エムプラス様)
CD収録内容など
レーベル:Avie Records
品番:AV2367
演奏:
トッド・レヴィ – Todd Levy (クラリネット)
ジャンニー・ユ – Jeannie Yu (ピアノ)
エレーナ・アベンド – Elena Abend (ピアノ)
レネ・イスキエルド – Rene Izquierdo (ギター)
収録内容:
ジェラルド・フィンジ:5つのバガテル Op. 23
レナード・バーンスタイ:クラリネット・ソナタ
ベーラ・バルトーク:ルーマニア民俗舞曲
クロード・ドビュッシー:クラリネットのための第1狂詩曲
モーリス・ラヴェル:ハバネラ形式の小品(クラリネットとピアノ編)
リビー・ラーセン:ブルー・サード・ピース
ベーラ・コヴァーチ:Sholem-alekhem, rov Feidman!
ベーラ・コヴァーチ:オマージュ – マニュエル・デ・ファリャへのオマージュ
パキート・デリヴェラ:ベネズエラのワル
パキート・デリヴェラ:レクオーナへのトリビュート
パキート・デリヴェラ:コントラダンサ(クラリネットとピアノ編)
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