福川伸陽
鈴木優人©Marco Borgrreve
N響首席ホルン奏者を務める福川伸陽が来年1月に横浜みなとみらいホールで公演を行う。
福川伸陽は、深く柔らかい音から力強い音まで、一つの楽器とは思えない音色の幅と確かな技術を持つ、屈指の 逸材。
「ホルンのレパートリーの拡大」をライフワークとし、作曲家への新作委嘱や珍しい室内楽の紹介を積極的に行っている。
今回タッグを組むの は、鍵盤奏者、指揮者、作曲家でもある“才人”鈴木優人。
古典から現代の新作まで果敢に取り組み続ける2人ならではの選曲は、ホルン最大の魅 力である“音色”を存分に味わわせてくれる。
【第1部】はホルンとピアノ。鈴木が福川のために書いた「モーツァルティアーナ」は、モーツァルトのホルン協奏曲第1番のテーマをもとにした変奏曲。
続く「ラプソディ・イン・ブルー」は、鋭い金属音を出すゲシュトップや音を振動させるフラッタータンギングなど独特の奏法が用いられている。オー ケストラではなく、ホルンとピアノというシンプルな形態だからこそ、普段聴けないホルンの音色をより親しみやすくカジュアルに聴く。
遊び心あふれる2 曲に続くのは、オリジナル作品のベートーヴェン「ホルン・ソナタ」。ベートーヴェンが管楽器のために作曲した唯一のソナタであり、自然倍音の旋律美と素朴な力強さはホルンならでは。
奏者自ら作編曲した作品とオリジナル作品とのコントラストによって、音色の幅、面白さ、愉しさ、無限に生み出 されるホルンの可能性を感じて欲しい。
【第2部】はホルンとオルガン。オルガン曲の王道J.S.バッハのコラール3曲と、ホルンとオルガンのために書かれたハキム(レバノン・仏1955~)の 「組曲 ラプソディ」。
2つの響きが絶妙に混ざり合い、暖かな音色が溢れホールを満たす。
そして最後は世界初演、鈴木がこの公演のためにアレンジする「ブルックナーの交響曲より(ホルンとオルガン版)」。荘厳なブルックナーを華やかで多様な音色を持つ横浜みなとみらいホールのパイプオル ガンとホルンで奏でる贅沢で挑戦的なプログラム。
この2人だからこそ可能な遊びと本気の90分。息合う2人の至芸を存分にお楽しみいただきたい。
日程:2017年1月20日(金)
会場:大ホール
開場時間
【第1部】11:30
【第2部】13:50
開演時間
【第1部】12:10
第2部】14:30
※各部別プログラム/入れ替え制
出演者
福川伸陽(ホルン)
鈴木優人(ピアノ&オルガン)
プログラム
【第1部(ホルン&ピアノ)】
鈴木優人:モーツァルティアーナ~モーツァルト「ホルン協奏曲第1番」の主題によるしりとり変奏曲
ガーシュウィン(福川伸陽 編曲):ラプソディ・イン・ブルー
ベートーヴェン:ホルン・ソナタ ヘ長調 Op.17
【第2部(ホルン&オルガン)】
J.S.バッハ(鈴木優人 編曲):
コラール「今ぞ喜べ、愛するキリストのともがらよ」BWV734
コラール「主よ、人の望みの喜びよ」(BWV147より)
コラール「目覚めよ、と呼ぶ声あり」BWV645
ハキム:組曲 ラプソディ~ホルンとオルガンのための~より
ブルックナーの交響曲より(ホルン&オルガン版)
料金 全席指定 1日券 ¥1,800/第1部・第2部 各¥1,000/ランチボックス券 ¥500(お飲み物・サンドウィッチ・焼菓子)
プロデューサー 西巻正史
お問い合わせ先 横浜みなとみらいホールチケットセンター:045-682-2000
協賛
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