【編集長が最近思うこと】バーンアウト(燃え尽き症候群)にならないために・立ち直るために

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こんにちは!

Wind Band Press編集長の梅本です。

最近(2021年6月現在)、社会問題になりそうなっているらしい「バーンアウト(燃え尽き症候群)」というものがあります。

燃え尽き症候群、と聞くと、あしたのジョーみたいな真っ白けで「やりきったぜ・・・」みたいなイメージがありますが、実際には「不完全燃焼」によるメンタルヘルスの低下、というようなことが現在問題になっていることのようです。

特に会社などのビジネスの現場で離職などの形として表出してくるんだそうです。

これについては、最初の緊急事態宣言が出てから約1年三ヶ月、あいだにまんえん防止などをはさみつつも人口の多い都市では何度も緊急事態宣言が出ていることによって、吹奏楽部や社会人吹奏楽団、その他もろもろも含めて、アマチュアの演奏家の中でも問題なりそうだなと考えています。

すでにメンタル関係の話はブログや前回の「編集長が最近思うこと」などでも触れていますが、あらためてプロの演奏家の方を中心に、数名の方に簡易インタビューのご協力をお願いしましたので、いろいろな知見が得られるかも知れません。

個人的には、5月の後半はまさにバーンアウト状態の時期で、売上の伸び悩みやそれに伴う資金面の問題などもあって、張り詰めていた糸が切れるようにメンタル不調になり、「自分はこの世に必要ないのでは」などと毎晩考えているような状態でした。

仕事もストアの受注・発注・出荷やお問い合わせ対応といった必要最低限にとどめ、しばらく離れていた時期がありました。昼寝したりドラマ見たりてましたね。

最終的にはなんとか這い上がってメンタルも復調しましたが、しんどい時期でした。

バーンアウトの初期症状は、かんたんにいえば「理想や使命感の喪失」です。頑張っているのに成果が見えない、などによって引き起こされるそうです。続いて「他人のせいにする」という状態が生まれます。うまくいかないのは誰それのせいだ、みたいなことですね。成果が出ないことを他人のせいにしても成果が上がることはないので、最終的には「自分は目標を達成できなかった、成果を出せなかった」という「自己否定」に至ります。

こういった状況を招かないためにはいくつかポイントがあるそうなのですが、結局の所は対人関係に行き着くような気がします。

他人と良い関係を築くこと、他人を頼ること、他人を認めること、他人を理解すること、そして自分の弱さを知ること、などです。

自分のコントロール出来る範囲について考えることも大事かなと思います。

なんだか燃え尽きそうな時は、自分の弱さを知り、弱さと向き合い、コントロール出来る範囲とそうでない範囲について線引をして、他人を頼ってみる。僕の場合はそのようなプロセスを経てなんとか戻ってこれました。

人によって状況は違うので何が正解かというのはわからないのですが、弱っているときには友人や知人、家族を頼っていいと思いますし、逆に自分は大丈夫だけど友達や同僚(部員とか)が弱っているのに気付いたら、「なんかモヤモヤがあるなら話してみてよ」などと声をかけて話を聞いてあげたりすると良いのかなと思います。

部活や社会人吹奏楽団は、活動が出来ているいないに関わらず、「安心して助けを求めることが出来る組織を作る」ということが重要になってくるのかなと思います。リーダー的な人たちや先生だけでなくみんなで部員・団員にとって安心できる場を用意することです。

自分の悩みを、言葉にして紙に書き出してみるのもよい方法です。これは他人に見せない前提で書いていきます。実際に「何が問題なのか?」というのをひたすら文字に書き出してみると、意外と解決できること、または自分の中で納得できることが多いことに驚くかも知れません。もしモヤモヤとしていたら、試してみてください。

一度弱まると、なかなか復調が難しい場合が多いですが、モヤモヤを整理して、解決しないことは他人に愚痴らせてもらって、自分は自分の価値観で生きていてもいいんだということを知ることが復調への第一歩。

そして変えられない過去でもなく不安定な未来でもなく、いまを自分なりに必死に生きること、弱い自分を知って弱いなりに生きること、それを続けることで徐々に復調してくると思います。

コンクールに出場できない、練習が出来ない、目標にしていたイベントが中止になった、など吹奏楽を取り巻く環境もメンタル的にかなり厳しいと思いますが、なんとか友達同士、仲間同士で助け合いながら、いまを生きてくれればと願っています。

僕が語れるのは僕の話だけなので、インタビューのご相談をしたいろいろな方からのフィードバックがあればいいなあと思います。

 




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