WBP Plus!に登録した商品でレビューを書いたもののWind Band Pressで紹介していなかった商品がたまっていたので紹介していきます。
今回のレビューは株式会社オクタヴィア・レコードから発売された東京六人組のCD「シューマン：ピアノ五重奏曲＆ブラームス：ピアノ四重奏曲第1番」です。
日本のトップ奏者が集った六重奏「東京六人組」。高い評価を得ているデビュー盤、そして2ndアルバムに続く待望の3rdアルバムです。
今回はシューマン！ブラームス！以上！なのですが、さすがさすがの東京六人組、この2曲で聴き手の周りの空気を一変させてしまうのだから恐るべし。
「僕が生きているのは本当に21世紀なのだろうか？」と疑いたくなるほど、時空を超越するような感覚に陥ります。古き良き映画を見ている感覚にも近いかなあ？よりこの世界観に浸かるために密閉型のヘッドフォンで聴くのをオススメしますね。
ますますアンサンブル精度にも磨きがかかって、このグループはどこまで高みに昇っていくんだろうと、早くも次のアルバムが楽しみでなりません。
楽器の種類に関わらず、全演奏家必聴、クラシック・ファンはもちろん必聴。今回も特選盤じゃー！
レビュー：梅本周平（Wind Band Press）
商品詳細は以下の通り。
■演奏団体/演奏者 (Player)：東京六人組（Tokyo Sextet）:
フルート：上野由恵（Yoshie Ueno, flute）
オーボエ：荒絵理子（Eriko Ara, oboe）
クラリネット：金子平（Taira Kaneko, clarinet）
ファゴット：福士マリ子（Mariko Fukushi, fagott）
ホルン：福川伸陽（Nobuaki Fukukawa, horn）
ピアノ：三浦友理枝（Yurie Miura, piano）
■レーベル (Label)：株式会社オクタヴィア・レコード（Octavia Records）
■発売年 (Release year)：2019
■レーベルコメント
主要オーケストラの首席奏者、ソリストとしても共に精力的に活躍する豪華顔触れで結成された気鋭のアンサンブル「東京六人組」２年ぶりとなるサード・アルバムがリリースとなります。
デビュー作「魔法使いの弟子(OVCC-00121)」では近代フランスの色彩を、 2ndアルバム「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら(OVCC-00140)ではドイツ物を並べ、同世代が意気投合し描く色彩豊かな響きと妙技の数々に6種類の楽器のみによる演奏とは思えない絶妙なアンサンブルを繰り広げ多方面から絶賛を博しています。
そして待望の今作ではシューマンのピアノ五重奏曲、ブラームスのピアノ四重奏曲(共に六重奏編曲版)を披露。
原曲はピアノと弦楽器で奏でられる室内楽の名作を、新たな魅力で聴き手に問う「東京六人組」ならではの意欲作に大注目です。
■収録曲 (Song List)：
ピアノ五重奏曲 変ホ長調 作品44（ピアノと木管五重奏のための六重奏版）：ロベルト・シューマン（編曲：東京六人組）
Piano Quintet in E-flat major Op.44 (Sextet version for Wind Quintet and Piano) : Robert Schumann (arr. Tokyo Sextet)
1. 1 Allegro brillante [8:41]
2. 2 In Modo d’una Marcia, Un poco largamente [8:12]
3. 3 Scherzo, Molto vivace [4:49]
4. 4 Allegro ma non troppo [7:22]
ピアノ四重奏曲 第1番 ト短調 作品25（ピアノと木管五重奏のための六重奏版）：ヨハネス・ブラームス（編曲：サミュエル・バロン）
Piano Quintet No.1 in G minor Op.25 (Sextet version for Wind Quintet and Piano) : Johannes Brahms (arr. Samuel Baron)
5. 1 Allegro [13:19]
6. 2 Intermezzo, Allegro ma non troppo [7:57]
7. 3 Andante con moto [9:33]
8. 4 Rondo alla Zingarese: Presto [8:16]
協賛
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