courtesy of Jean-Baptiste Millot
リヨン国立管弦楽団(Orchestre National de Lyon)の首席フルート奏者、ジョスラン・オブリュン氏(Jocelyn Aubrun)とコンタクトが取れましたので、氏の最新情報をお伝えします。
その前に簡単なバイオグラフィーを。
フランス人のフルート奏者であるオブリュン氏は、指揮者であり音楽監督のレナード・スラットキン氏(Leonard Slatkin)のもと、2006年6月からリヨン国立管弦楽団(O.N.L)の首席奏者を務めています。
オブリュン氏はこのオーケストラとともに、約15枚のCDを録音しています(ラヴェルの「ダフニスとクロエ」と「ボレロ」、ドビュッシーの「牧神の午後への前奏曲」、シュトラウスの「7つのヴェールの踊り(サロメ)」など)。 また、スタニスワフ・スクロヴァチェフスキ氏(Stanislaw Skrowaczewski)、ヤニック・ネゼ=セガン氏(Yannick Nezet-Seguin)、ユッカ=ペッカ・サラステ氏(Jukka-Pekka Saraste)、故ネヴィル・マリナー氏(Neville Marriner)、ウラジーミル・フェドセーエフ氏(Vladimir Fedosejev)、マンフレート・ホーネック氏(Manfred Honeck)、オスモ・ヴァンスカ氏(Osmo Vanska)、アラン・ギルバート氏(Alan Gilbert)のような指揮者達と共演しています。
さらに、トゥールーズ管弦楽団(Orchestre du Capitole de Toulouse)、ケルン・グルゼニッチ管弦楽団(Gurzenich Orchestra)、ボルドー国立管弦楽団(Orchestre National de Bordeaux)、長岡京室内アンサンブルなどのオーケストラに定期的に客演首席フルート奏者として出演しています。
オブリュン氏は、ジャン=ピエール・ランパル国際フルートコンクール、クラクフ国際フルートコンクールなど多数の国際大会で優勝しています。
室内楽の音楽家としては、ギヨーム・シュートル氏(Guillaume Sutre)、ジャン=イヴ・ティボーデ氏(Jean-Yves Thibaudet)、ヴィンセント・ワーニエ氏(Vincent Warnier)、Kim Kyung Hee、Lise Berthaud、ノラ・グビスク氏(Nora Gubisch)、トン・コープマン氏(Toon Koopman)、Emmanuel Rossfelder、ロレンツォ・ガット氏(Lorenzo Gatto)、Vardan Mamikomian、デイビット・ビズマス氏(David Bismuth)などと多くのフェスティバルで共演しています。
ソリストとしては、イル・ド・フランス国立管弦楽団(Orchestre National d’Ile de France)、クラクフ・オーケストラ(Krakow Orchestra)、カンヌ管弦楽団(Orchestre de Cannes)、リヨン国立管弦楽団などと共演しています。
オブリュン氏は、ピアニストのAline Piboule氏とともに2枚の室内楽のアルバムをリリースしました。どちらも高い評価を受けています。
彼の演奏は、France Musique、France Inter、RTS、RCFなどのラジオ局で放送されています。
彼は頻繁にマスタークラス(パリ、リヨン、ニース、ロサンゼルス、イスタンブール…)に招待されています。
彼は2000年にピアノ、フルート、音楽理論、室内楽で第1賞を受賞し、ニース音楽院(Conservatoire de Nice (CNR) )を卒業。またリヨン国立高等音楽・舞踊学校(Conservatoire National Superieur de Musique et de Danse de Lyon)ではフィリップ・ベルノルド氏(Philippe Bernold)に師事し、2004年に満場一致でフルートの第1賞を受賞し、特別賞も得て卒業しました(修士号)。 彼はまた、スコラーシップの際にカール=ハインツ・シュッツ氏(Karl-Heinz Schutz)とジャン=ルイ・カペツァリ氏(Jean-Louis Cappezzali)と共に仕事をし、フライブルクでオーレル・ニコレ氏(Aurele Nicolet)に多くのプライベート・レッスンを受け、それらは彼に大きな影響を与えました。
オブリュン氏は現在、ジュネーヴ州立高等音楽院(Haute Ecole de Musique de Geneve)でSerge Saitta氏にバロック・フルートを学んでいます(修士号)。
以上、バイオグラフィーでした。
最近の情報としては、まず今年の2月にピアニストのAline Piboule氏と室内楽アルバム「1943」をリリースしました。(レーベルはArtalinna)
リヨン国立管弦楽団のメンバーとしては、今年に入ってからレナード・スラットキン氏のタクトの下で2枚のアルバムをレコーディングしています。(「Ravel: Orchestral Works, Vol. 4 – Daphnis et Chloe」と「RAVEL, M.: Orchestral Works, Vol. 5 – Antar (after Rimsky-Korsakov) / Sheherazade」、ともにNAXOS)
またリヨン国立管弦楽団とともに今年の2月にアメリカツアーを行い、New York Classical Reviewに掲載されたレヴューではラヴェルの「シェエラザード」に触れている箇所で名指しで称賛されています。ZEALnycに掲載されたレヴューでは同じくラヴェルの「ダフニスとクロエ」の箇所で、同様に名指しで称賛を受けています。
最も直近の予定としては、8月にアントルカストーで行われる室内楽フェスティバルに出演、同じく8月にカンヌでフルート・アカデミーを行います。
以上、リヨン国立管弦楽団の首席フルート奏者、ジョスラン・オブリュン氏のご紹介と最新情報でした。
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