CDレビュー:これがバリトン・サクソフォーンの本当の力だ!「バリトニズム-ロシア・チェロ作品集- / 演奏:本堂誠」

オクタヴィア・レコード様から2018/9/26発売のCD「バリトニズム-ロシア・チェロ作品集-」が届きましたので、簡単にレビューしてみようと思います。

バリトン・サクソフォーンはだいたいの吹奏楽部にあるかと思うのですが、他の楽器のようにたくさんCDが出るわけでもなく、なかなかアマチュア演奏者にとってもお手本を探すのが大変です。

また演奏していなくても「バリトン・サクソフォーンの音が好き」という人にとっても、バリトン・サクソフォーンの音を思う存分浴びれるCDもあまりないので、今回の発売は嬉しいことですよね。

演奏はブルーオーロラ サクソフォン・カルテットでもバリトン・サクソフォーンを担当している本堂誠さん。バリトン・サクソフォーンのスペシャリストと言っても良いでしょう。

先に感想を簡潔にまとめてしまうと、「こんなこともできるのかバリトン!」っていうところですね。

幅広い音域、安定した美しい高音、そして「待ってました!」という感じで現れるボディに効くような低音、といったサウンドも特筆すべきですが、やはりこのCDで感じていただきたいのはその音楽表現の幅広さですよね。

すべてチェロ作品をバリトン・サクソフォーンで演奏しているのですが、まあとにかく多彩な表現で楽しませてくれます。甘く激しく、柔らかく鋭利。クルクルと表情を変えるそのさまは、「これ本当にバリトン・サクソフォーンなのか!?」という驚きがあります。

バリトン・サクソフォーンがどうこうというより「これが本堂誠だ」という感じですね。本当に、何度聴いても凄まじいです。

アマチュア演奏者のお手本としても、純粋にリスナー向けのクラシック・アルバムとしても、とてもクオリティの高い1枚。

特にアマチュア奏者は自分の楽器の可能性を知るためにも必聴・必携です。

こちらのCDは「WBP Plus!」でもお取り扱いを始めています。ぜひお買い求め下さい。


レビュー:梅本周平(Wind Band Press)


商品詳細は以下の通り。

品番:OVCC-00143
定価:3,000円(税抜)
発売日:2018/9/26
メーカー:株式会社オクタヴィア・レコード

演奏:
本堂誠(バリトン・サクソフォン)
羽石道代(ピアノ)

収録内容:

ラフマニノフ:チェロ・ソナタ ト短調 作品19
ショスタコーヴィチ:チェロ・ソナタ ニ短調 作品40
グラズノフ:2つの小品 作品20

こちらのCDは「WBP Plus!」でもお取り扱いを始めています。ぜひお買い求め下さい。


本堂 誠 : バリトン・サクソフォン

千葉県出身。2012年、東京藝術大学音楽学部器楽科を卒業し同大学院に入学。
同年渡仏し、パリ国立高等音楽院第一課程に入学。サクソフォン科、並びに室内楽科を最優秀の成績で修了。在学中アムステルダム音楽院へ短期交換留学し研鑽を積む。
ソリストとして、3つの国際コンクールで優勝、2017年第34回日本管打楽器コンクール第1位、および内閣総理大臣賞、特別大賞、聴衆賞等を受賞。室内楽においては、2017年第9回大阪国際室内楽コンクール管楽部門で日本人として初となる第2位受賞、また現在ブルーオーロラ サクソフォン・カルテットのバリトン奏者。
2015年度から2017年度までヤマハ音楽振興会留学奨学生、フランスにおいてロールデュラン財団、メイヤー財団より助成を受ける。
現在、洗足学園音楽大学非常勤講師。

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