Image: c Rachel Blackwell
パーカッション奏者エヴェリン・グレニー氏(Evelyn Glennie)の最新情報が届きましたのでご案内します。
■たくさんの新譜
ここ数年の間、グレニー氏を忙しくしていた多くの録音があります。今リリースされているいくつかの録音を紹介したいと思います。
以前の最新情報ですでに触れた2つのうちの1つ目は、昨年末にリリースされた「シャーマン(The Shaman) / Arctic Symphony」。カナダの作曲家、ヴィンセント・ホー氏(Vincent Ho)の2つの記念碑的なオーケストラ作品のライブ・レコーディング。「シャーマン」はその後JUNO賞のクラシック・アルバム・オブ・ザ・イヤーにノミネートされました。さらにグレニー氏をフィーチャーした打楽器とオーケストラのための「シャーマン・コンチェルト」はクラシック・コンポジション・オブ・ザ・イヤーにノミネートされました。
2つ目は、2月16日にリリースされる打楽器コンチェルト「ミラージュ」の録音。2つの古典的な傑作ヴィヴァルディの「ピッコロ協奏曲」とコレッリの「ソナタ ハ長調」、カナダの作曲家マイケル・オステレール(Michael Oesterle)の「Kaluza Klein」とクリストス・ハッツィス(Christos Hatzis)の「ミラージュ(Mirage)」をフィーチャーしたアルバムで、すべてグレニー氏とマニトバ室内オーケストラの演奏によるものです。
今年初め(1/12)にリリースされたのは、2012年のアルバム「Sound Spirit」で共演したギタリストJon Hemmersamをフィーチャーしたアルバムで、ピアニストのマイケル・ジェフリー・スティーブンス(Michael Jefry Stevens)、バイオリン奏者で作曲家のSzilard Mezei、そしてもちろんグレニー氏が参加しています。この録音は2016年12月に行われました。
続いてリリースされるのは「Dreamachine」で、マイケル・ドァティ(Michael Daugherty)による30分の長さのパーカッション・コンチェルトです。発売は3月1日。異なるソロ打楽器をフィーチャーした4つの楽章に分かれた作品で、このコンチェルトは、現実と超現実の両方の新しいマシンを夢見る発明家の想像力に敬意を表ています。
また5月下旬にリリースされるのは、サックス奏者スティーブ・リーマン(Steve Lehman)のジャズトリオHLKのデビューアルバム「Standard Time」です。HLKの音楽は、ジャズのスタンダードを大幅に解体し、再構成し、即興のための複雑なフレームワークを使って複雑な新しい作品を作成します。彼らの作品には、リズミカルでハーモニックなトリックが散りばめられています。
■今後の予定
3月2日から、イギリスでHugo Ticciati、Daniel Rowland、Gareth Lubbe、Julian ArpとともにO/Modernt Quartetに参加します。
まだイギリスにいますが、北部に移り、5月25日にスコットランドのパースにあるスクーン宮殿でBBCのThe Biggest Weekendに参加します。
彼らのデビューリリースのプロモーションをするために、Trio HLKのイギリス・ツアーにも参加します。最初のコンサートは3月17日、ブリストルジャズ&ブルースフェスティバルで行われます。
3月22日、ベルギーで指揮者のクリスチャン・リンドバーグとアントワープ交響楽団に参加し、リンドバーグのパーカッション・コンチェルト「リバプール・ララバイ(Liverpool Lullabies)」を演奏します。
「リバプール・ララバイ」はトロンボーンとパーカッションのための二重協奏曲で、クリスチャン・リンドバーグは指揮者とトロンボーン・ソリストの両方を務め、「吹き振り」をすることになります。
その他、2018年にはブラジル、ギリシャ、北米、メキシコなどで演奏することが決定しています。
以上、グレニー氏の最新情報でした。
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