パーカッション奏者エヴェリン・グレニー氏(Evelyn Glennie)のチームから最新情報が届きましたので、ご紹介します。
まずは2017年から1年間行っているミュージシャン・イン・レジデンスの活動から。
■「キングス・クロス・ミュージシャン・イン・レジデンス(King’s Cross Musician in Residence)」
キングス・クロス・ミュージシャン・イン・レジデンスとしてグレニー氏は過去数ヶ月間にいくつかの活動に携わってきました。
居住も終わりに近づき、グレニー氏は今、ジル・ジャーマン氏(Jill Jarman)によって書かれた、キングス・クロスからインスパイアされた作品「Echoes from the Birdcage」の12月の初演の準備をしています。
この作品は、12月22日にキングス・クロスのPlatform Theatreで2回(午後に1回、夕方にもう1回)演奏されます。
■ドキュメンタリー「Love is Listening」
世界メンタルヘルスデー(World Mental Health Day、10月10日)に、グレニー氏は彼女のソーシャルメディアプラットフォームでビデオをシェアしました。そこで痴呆患者と共に行っている最近の彼女の仕事の一部を見ることができました。
シェアされた短いクリップは、まだリリースされていないドキュメンタリー「Love is Listening」の唯一の試聴でもありました。
このドキュメンタリーは、治療の質を掘り下げ、ある種のリスニングが、おそらく惑星で最も感情的に孤立した人々 – アルツハイマー病を含む先進的な不可逆的な認知症を経験している人たちの感情的な孤独を癒すものであるという、アルツハイマー病と文化的な記憶のための財団、メモリブリッジ(Memory Bridge)の創設者兼社長、マイケル・ヴェルデ氏(Michael Verde)の新しい発想によるものです。
■その他のニュース
他のニュースとしては、年末までにグレニー氏の日記にはたくさんのことが起こっています。 以下は、グレニー・チームが注目するイベントです。
バンクーバー交響楽団との一連の打楽器協奏曲で10月を終えた後、グレニー氏はヨーロッパ各地で数々の演奏会を開催します。最初のコンサートは11月14日にドイツのボンで開催されます。グレニー氏は、COP23 [国連気候変動会議]の公式プログラムの一環として、国連とボン市長から招待されました。
11月後半には、スペインのマドリッドに向かい、Orquesta Sinfonica de Castilla y Leonの2日間の公演(23日と24日)で共演する予定です。この機会に、ジェームス・マクミラン氏(James MacMillan)のコンチェルト「Veni, Veni, Emmanuel」を演奏します。
グレニー氏はその後、リトアニアでヒューゴ・ティッチアッティ氏(Hugo Ticciati)とO/Modernt String Quartetに合流し、リトアニアでの2回の公演を行います。これらのコンサートは、リトアニア国立フィルハーモニックホールで11月30日、クライペダコンサートホールで12月1日に行われます。
英国に戻って、グレニー氏は12月14日に英国図書館のシーズン・オブ・サウンドに参加し、どのようにして我々はすべて本当に聴くことが出来るかについて神経科学者のコリン・ブレイクモア氏(Colin Blakemore)とディスカッションを行います。
また、英国では、2017年の終わりまで居住し、グレニー氏は12月22日、キングス・クロスのPlatform Theatreで彼女の「Echoes from the Birdcage」を初演します。 「Echoes from the Birdcage」は、グレニー氏の「キングス・クロス・ミュージシャン・イン・レジデンス」としての時から登場している、ジル・ジャーマン氏と共同で作曲された新しい作品です。
以上、グレニー氏の最新情報でした。ミュージシャン・イン・レジデンスもいよいよ終わりが近づいてきました。このニュースをずっと記事にしてきたので、1年間って速いなあと感じますね。
また新しい情報が届き次第、ご紹介します。
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