フォンテックさんから3/22発売のCD「陸上自衛隊中央音楽隊「アーネム ベスト・オブ・マーチ3」」が届きましたので、簡単にレビューしてみようと思います。
前2作も高い評価を得ている「ベスト・オブ・マーチ」シリーズの第3弾ですね。
SACD(2ch+5ch)ですがハイブリッド仕様なのでノーマルなCDプレーヤーでも再生可能です。
1曲目がタイトル曲の「アーネム」(これがまた最高にかっこいいマーチ)なのですが、その後の作品も含め、作品そのものの魅力もさることながら演奏がまあカッコイイ!
やはり日本のバンドにお願いするならマーチは陸上自衛隊中央音楽隊にお任せしたい、そんな気分にさせてくれる演奏のオンパレード。
収録曲は、普段海外のマーチや日本の古いマーチは演奏しないよ~、という方でも曲名はご存知であろう作品が多いのですが、だからこそ「日本のトップバンドがどう演奏するのか」を聴いてほしいですね。
もっとザクザクしたソリッドな演奏を求める方もいらっしゃるかと思いますが、この歌心あふれる感じが何でもこなしちゃう武田隊長と陸上自衛隊中央音楽隊っぽくて好きです。
コンサートホールでマーチを演奏する機会のある方は(指揮者も含め)、是非聴いておいていただきたいアルバムですし、リスニング専門の方にとってもしっかりと楽しめる(むしろそっち向け)アルバムに仕上がっているのではないかなと思います。
映画音楽的な分かりやすいドラマチックな作品も良いですが、マーチだって十分ドラマチックに出来るんだよ、というのが分かるかと思います。
マーチ愛好家だけのものにするにはもったいないですね。
ジャケット、バックインレイ、ケースにいたるまでデザインがカッコいいのもポイント高いですね。
そして解説は佐伯茂樹さん。
曲を知らない人でも解説を読めばより楽しく聴ける、作曲の背景などを教えてくれる解説になっています。
デザインも解説もMP3配信やストリーミングサービスではなかなか味わえないですし、SACD対応プレーヤーをお持ちの方であればなおさら物理ディスクでコレクトしておきたい一枚ですね。
僕は特にマーチ愛好家ではないですが、しばらくリピートが続きそうです。
レビュー:梅本周平(Wind Band Press)
商品詳細は以下の通り。
▼メーカーコメント
日本を代表する吹奏楽団として、1951 年の創立以来65 年以上にわたり歴史を重ねる陸上自衛隊中央音楽隊(中音)。
武田 晃隊長のもと、躍進を続けた中音の<ベスト オブ マーチ>、待望のシリーズ第3 弾の登場です。
第二次大戦における「マーケット・ガーデン作戦」戦死者の追悼曲として作られた表題曲「アーネム」をはじめ、マーチのスペシャリストとしての魅力を凝縮したその演奏は、吹奏楽ファンならずとも必聴です。
音質的にも好評をいただいた前2作同様、SACD ハイブリッド盤でのお届けとなります。
マーチの真髄を示す、武田=中音の名演をお楽しみ下さい。
品番:FOCD9742
定価:¥2,667+税
発売日:2017 年3 月22 日
メーカー:フォンテック
演奏:陸上自衛隊中央音楽隊
指揮者:武田晃
収録内容:
アルバート・エドワード・ケリー:アーネム
ケネス・アルフォード:荒鷲飛行隊、ボギー大佐
カール・ウンラート:カール王
カール・タイケ:ツェッペリン伯
ユリウス・フチーク:提督の旗の下に
ヨハン・シュランメル:ウィーンはいつもウィーン
ダビデ・デレ・チェーゼ:イングレジーナ
ジョン・フィリップ・スーザ:カンザス・ワイルドキャッツ、サーベルと拍車、エル・カピタン
エドウィン・フランコ・ゴールドマン:ラッパと太鼓
チャールズ・ツィマーマン:錨を上げて
エドウィン・バグリー:国民の象徴
吉本光蔵:君が代行進曲
藤田玄播:優雅な行進曲
古関裕而:スポーツショー行進曲
収録:2016 年7 月17・18 日 陸上自衛隊中央音楽隊大演奏室
協賛
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