打楽器奏者/作曲家の會田瑞樹氏が第21回イタリア国際打楽器コンクールヴィブラフォンクラシックC部門最高位を受賞






 

第21回イタリア国際打楽器コンクールヴィブラフォンクラシック部門Cにおいて、會田瑞樹氏が単独ファイナリストとして選出され、最高位(第二位/一位、三位なし)を受賞した。

本大会はイタリア国際打楽器協会が主催する歴史ある打楽器のための大会で、打楽器それぞれの可能性を開拓するべく、ヴィブラフォンやスネアドラムといった個別の楽器に特化した大会を20年以上にわたり開催しており、ヴィブラフォンでは唯一の世界大会ともいうべきものとなっている。

第21回目となる本大会には30ヶ国から160名がエントリー。A部門は10代まで、B部門は20-25歳、そして會田瑞樹氏が受賞したC部門は26-36歳までの年齢制限があり、會田瑞樹氏にとっては年齢制限前最後の大会となった。

本大会は全て動画審査によって行われ、第一次審査は7分以内の自由曲、第二次審査は、課題曲としてJ.S.Bachの独奏作品と自由曲合計15分以内、最終審査には25分以内の自由曲が参加者に課せられる。

會田瑞樹氏は第一次審査に水野修孝作曲《ヴィブラフォン独奏のための三章より第三楽章》、第二次審査ではJ.S.Bach作曲《フーガト短調 BWV1001》、細川俊夫作曲《Sakura》を演奏。この時点で、最終審査には會田瑞樹のみが選出されたことが発表された。最終審査には會田瑞樹作曲《Stardust -ヴィブラフォンと弦楽オーケストラのための協奏曲-》を演奏。最高位を受賞するに至った。

審査員は演奏、作曲で世界的に有名なエマニュエル・セジョルネ教授を含む3名の審査員によって構成され、日本人としても単独の受賞となった。

 

イタリア国際打楽器協会公式の受賞リリース

會田瑞樹(あいたみずき) プロフィール


1988年宮城県仙台市生まれ。幼少期よりヴァイオリンを照井勢子氏に師事。12歳で打楽器に出会い、仙台フィルハーモニー管弦楽団打楽器奏者佐々木祥氏に師事。同時期に星律子、藤本隆文、有賀誠門の各氏に音楽の基礎を学んだ。宮城県仙台第二高等学校を経て、ソリスト育成を目的とした武蔵野音楽大学ヴィルトゥオーソ学科打楽器専攻に入学し、開設以来初の卒業生となる。2014年同大学院修了。6年に渡り吉原すみれ氏に師事したほか、高橋美智子氏の薫陶を受けた。さらに学外において神谷百子氏にマリンバを学び、打楽器独奏者としての基礎を学んだ。

2010年日本現代音楽協会主催”競楽IX”第二位入賞と同時にデビュー以降、これまでに300作品以上の新作初演を手がけ「初演魔」の異名をとる打楽器/ヴィブラフォン奏者。作曲家として2019年第10回JFC作曲賞入選、2021,2023年リトアニア聖クリストファー国際作曲コンクール特別賞を2度にわたり受賞。2022年2月には東京都「アートにエールを!」採択事業として初の自作自演個展を開催。 10月には自らが作曲を手掛けた《祭禮-二台のヴィブラフォンのための協奏曲-》を新田ユリ指揮、京都室内合奏団とともに世界初演。2023年10月には全45曲からなる《北原白秋のまざあ・ぐうす》を発表。『今年出会った「新作」の中で、将来の育ち方が最も楽しみなひとつ。リミックスの時代たる21世紀の「創作」』(渡辺和氏)等の賞賛を受ける。2020年発売の最新アルバム「いつか聞いたうた ヴィブラフォンで奏でる日本の叙情」は年間最優秀ディスクとなる第59回レコードアカデミー賞受賞。 ヴィブラフォン、現代作品の魅力を多彩に紹介した成果により令和2年度大阪文化祭奨励賞、令和3年度宮城県芸術選奨新人賞受賞。かなっくホールレジデントアーティスト。千代田区立九段小学校”九段planets”サポーターとして指揮者の任にあたるなど、ジャンルを越えた縦横無尽の活躍が続いている。

2024年6月にはタイ・バンコクで開催された現代音楽祭「竹の対話」において新作《日比谷》(萩原恭次郎詩)、永野伶実氏委嘱作品《優しい女》両作品初演は大きな反響を集めた。8月には指揮者として”九段planets”を率いて第72期TBSこども音楽コンクールに楽団創設以来の初参加。ロケットミュージック社委嘱による中高生ソロコンテストのための打楽器独奏のための新作4作品同時発売。 9月26日にはリトアニア・ヴィリニュスにおいて、モデスタス・バルカウスカス指揮、聖クリストファー室内合奏団シーズンオープニングコンサートに6年ぶりにソリストとして招かれ、自らが作曲を手掛けた《Stardust -Concerto for Vibraphone and Strings Orchestra-》世界初演は熱狂のスタンディングオベーションに迎えられ圧倒的成功を収めた。11月30日には自身三度目となる《會田瑞樹作品個展vol.3 ーまざあ・ぐうすを探してー》を満員の聴衆の元、大成功を収めるなど、演奏、創作の両面からその音楽性を発揮し続けている。




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