株式会社アルテスパブリッシングより、ジェームズ・モーガン・サーモンド 著、杉江光平 訳「豊かな音楽表現のためのノート・グルーピング入門」が発売中。
この書籍は保科洋氏、天野正道氏、守山俊吾氏も推薦している書籍で、「豊かな音楽表現を身につけるために楽譜をどう読めばいいのか」についての「ジャンルを問わず役に立つ実践的なメソッド」となっているとのこと。
商品詳細は以下の通り。
品名:豊かな音楽表現のためのノート・グルーピング入門
A5判・並製・152ページ
定価:本体1800円(税別)
ISBN978-4-86559-181-1
C1073
装丁:福田和雄(FUKUDA DESIGN)
発売:5月21日(月)
〈音符グルーピング〉をマスターして、あなたの演奏に生命を吹き込もう!
「音符グルーピングを知って、合奏するのが楽しくなった」「生徒がこれまで吹けなかったパッセージを吹けるようになった」「ブレスで悩んでいた受講生の問題が解決した」など驚きと喜びの声が続々!
豊かな音楽表現を身につけるために楽譜をどう読めばいいのか? 吹奏楽、クラシック、歌、指揮、指導・・・ジャンルを問わず役に立つ実践的なメソッド、待望の刊行!
中学・高校で長年吹奏楽部の顧問を務めてきた訳者による名著の名訳、待望の刊行。
各界の重鎮から推薦コメントを頂戴しています。
守山俊吾先生(ソフィア・フィル常任客演指揮者[2006-16])
「本書を読めば、機械的に点で合わせたり、音符を順番通り均等に演奏することは間違いだとわかる。アルシス(上拍)こそが真髄だ!」
保科洋先生(作曲家/編曲家)
「楽譜から音楽の単語を浮き彫りにするための基本哲学を説いた演奏家必読の書! 決して新説ではないが、豊富な譜例と演奏例が嬉しい!」
天野正道(作曲家)
「名著に名訳あり。この書籍を熟読理解すると確実に音楽表現が豊かになる。全ての音楽家、音楽教育者に強くお勧めしたい。」
◎著訳者プロフィール
ジェームズ・モーガン・サーモンド James M. Thurmond
アメリカ合衆国テキサス州ダラス生まれ。カーティス音楽院ならびにアメリカン大学出身。1930年代初めに海軍バンドの首席ホルン奏者を務め、海軍音楽学校の創立にも加わる。第二次世界大戦中は海軍音楽学校と海軍軍楽隊の責任者を務めた。1951年、退役。1944年、カトリック大学で音楽修士号を、ワシントン音楽大学で名誉博士号を取得。ゲティスバーグ大学、メシア大学、テンプル大学で教えた他、1954年から1979年に引退するまでレバノン・バリー大学で教鞭を執る。同大学名誉教授。ペンシルヴァニア州ハリスバーグにあるハリスバーグ交響楽団の副指揮者も務める。1993年、メリーランド州シルヴァー・スプリングに移り住み、1998年6月21日、同地のジェネシス看護施設にて脳卒中のため、89歳で死去。
杉江光平 すぎえ・こうへい
1975年、神戸市立外国語大学(外国語学部英米学科)卒業。1975年から2018年3月まで、園田学園中学校・高等学校に英語科教員・吹奏楽部顧問として勤務。1984年より現代指揮法を青木邦雄氏に師事。2010年より守山俊吾氏の薫陶を受ける。11年7月、ブルガリア国立ソフィア・フィルハーモニー管弦楽団ワークショップに参加、ベートーヴェンの交響曲第5番「運命」を指揮(ブルガリア・ホール)してディプロマ取得。国内ではウィンドオーケストラ「エスペランサ」(11年)、ウィンド・アンサンブル奏[かなで](13、16、18年)を指揮。11年?13年、サイマル・アカデミー大阪校で英日翻訳を学ぶ。15年、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団首席トンラペット奏者、ガボール・タルケヴィ氏による金管アンサンブル・クリニックの通訳を務める。
◎目次
訳者まえがき
序
はじめに
◎第1章 導入
本書の課題
大切なこと
関連書籍
本書の構成
◎第2章 リズムの背景
モチーフとアクセント
アルシスとテシス
小節線
◎第3章 音楽における動き
動きとリズム
動きと表現
アルシスの重要性
◎第4章 音符グルーピング
基礎理論
印刷譜に見られる〈テシス=アルシス〉パターン
アルシス=テシス型の音符グループ
長さが同じ音符の場合
自然分割
2拍子系のリズム
3拍子系のリズム
人工的分割
長さが違う音符の場合
2拍子系のリズム
3拍子系のリズム
◎第5章 音符グルーピングで際立つ音楽表現
アルシスの欠如
テシスの欠如
小節線に向かうアルシスの動きの増加
臨時記号
◎第6章 音符グルーピング法の応用と活用
教育と演奏
このメソッドの教え方
特別な応用
小節線の役割
間違えやすいリズム形式
アドリブのカデンツァ
旋律がふたつ以上ある場合
音符グルーピングを聞き分ける
指揮法
◎第7章 名演奏家の演奏に見る音符グルーピング
録音による芸術家の演奏分析
【分析1】ウラディーミル・ホロヴィッツ
【分析2】ナタン・ミルシテイン
【分析3】ジャン=ピエール・ランパル
【分析4】マルセル・タビュトー
【分析5】メイソン・ジョーンズ
【分析6】アルマンド・ギターラ
◎第8章 結論
【付録A】推薦レコード
【付録B】用語集:本書での定義
参考文献
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