CDレビュー:近年の同シリーズの中でも「豊作の年」!デ・ハスケ2018年フェスティバル・シリーズ「造化の妙(Wonders of Nature)」

ハル・レナードMGB(Hal Leonard MGB)から2018年発売のデ・ハスケのCD「造化の妙(Wonders of Nature)」が届きましたので、簡単にレビューしてみようと思います。

毎年の新譜を集めた「フェスティバル・シリーズ」ですね。カタログ盤のお手本のようなアルバムで、バラエティに富んだ様々な楽曲が収録されています。

この2018年の「造化の妙(Wonders of Nature)」は2枚組で、ざっくりと1枚目はシンフォニックなオリジナル作品、2枚目はポップスやライトな作品、というように分けることが出来ます。

まず1曲目のスパーク「アド・エクセル」、「これダァーッ!」と叫びたくなるようなスパーク印、これがメチャメチャ良いです!CDを再生した瞬間に「買ってよかった」って思えるようなCDですね。最高です。スパークさん最高です。

続くヤン・デハーンの「パーセリアン・ファンタジア」もこれまた素敵!グッド・メロディー、グッド展開、グッド・デハーンです。ヤン・デハーンの作品はカッコイイのが多いんですが、日本では流行りませんね・・・(なぜかは不明)

その後もチェザリーニ「ザ・ホワイト・スリル」、シュヴァルツ「ドリームキャッチャー」とそれぞれの個性を活かした佳曲が続き、タイトル曲のアッペルモント「造化の妙」へ。原題を見た方が分かりやすいですが(Wonders of Nature)、自然をテーマにした全部で14分ほどの4楽章の作品です。

アッペルモントらしいファンタジックさと「自然」というリアルな題材が面白いバランスで融合している感じがしますが、「自然をテーマにした14分のショートフィルムのサウンドトラック」と考えると妙にしっくりきますね。ところどころ、やや映画的になります。これは良いですね。これは良いですよ。待ってましたよアッペルモントさん!

ドスの「ディオニュソス」は、「ディオニソスの祭」をイメージしていると冒頭が全然違うテイストなのでビックリするかもしれません。ドスらしいコンサート序曲、かと思いきや不穏で不思議な空気が流れ始めて色々な楽器の掛け合いを楽しめたりします。ドスの様々な引き出しを開けているような感じの楽曲ですね。これも是非演奏してほしい作品です。

ヴァンデルローストの「ファンタジア・ヘルヴェチカ」も安定のクオリティ。特に難しすぎることもないかと思いますが、それなりに骨太です。チェザリーニの「騎手のシンフォニエッタ」はジャズの影響が見られる作品で、これもまた面白い作品に仕上がっています。

というわけで1枚目、最高です。これだけでも買う価値あり、お釣りが来ます。

じゃあ2枚目はどうなの、というところですが、こちらも楽しい仕上がり!アラン・メンケンの「時は永遠に」のアレンジや、その他ライトなオリジナル作品もグレードは抑えているように聴こえますが作品のクオリティが高く、初級・中級バンドに嬉しい作品が揃っています。

2018年のフェスティバル・シリーズ、近年の同シリーズの中でも「豊作の年」と言って良いのではないでしょうか。

こちらのCDは「WBP Plus!」でもお取り扱いしています。


レビュー:梅本周平(Wind Band Press)


商品詳細は以下の通り。

造化の妙:
吹奏楽ベストセレクション
Wonders of Nature: Best Selections for Band

収録曲:

DISC 1

1. フェスティバル・プレリュード “アド・エクセル”:フィリップ・スパーク [5:12]
Festival Prelude ‘Ad Excel’:Philip Sparke

2. パーセリアン・ファンタジア:ヤン・デハーン [11:31]
Purcellian Fantasia:Jan de Haan

3. ザ・ホワイト・スリル:フランコ・チェザリーニ [8:01]
The White Thrill:Franco Cesarini

4. ドリームキャッチャー:オットー・M・シュヴァルツ [8:08]
Dreamcatcher:Otto M. Schwarz

造化の妙:ベルト・アッペルモント
Wonders of Nature:Bert Appermont
5. 1. 誕生  1. Birth [3:55]
6. 2. 戦い  2. Battle [2:54]
7. 3. 静けさ  3. Silence [3:18]
8. 4. 水  4. Water [3:38]

9. ディオニュソス:トーマス・ドス [8:07]
Dionysos:Thomas Doss

10. ファンタジア・ヘルヴェチカ:ヤン・ヴァンデルロースト [11:55]
Fantasia Helvetica:Jan Van Der Roost

11. 騎手のシンフォニエッタ:フランコ・チェザリーニ [12:02]
Equestrian Symphonette:Franco Cesarini

DISC 2

1. ザ・ジャーニー・ノートブック:ウィーツ・メイズ&ジョー・ヘルマンス(編曲:マルク・ジャンブールクィン) [5:12]
The Journey Notebook:Wietse Meys and Jo Hermans(arr. Marc Jeanbourquin)

2. ザ・ゴールデン・シックスティズ:編曲:リチャード・ヨンセン [5:48]
The Golden Sixties:arr. Richard Johnsen

3. デスパシート:ルイス・フォンシ feat. ダディー・ヤンキー(編曲:フィリップ・クーネン) [3:35]
Despacito:Luis Fonsi feat. Daddy Yankee(arr. Filip Ceunen)

4. レディー・ガガ・イン・コンサート:編曲:ショーン・オラフリン [4:49]
Lady Gaga in Concert:arr. Sean O’Loughlin

5. 「美女と野獣」より 時は永遠に:アラン・メンケン(編曲:マイケル・ブラウン)[2:48]
How Does a Moment Last Forever from Beauty and the Beast:Alan Menken(arr. Michael Brown)

6. テイラー・スウィフト:1989:編曲:ジョニー・ヴィンソン [4:46]
Taylor Swift: 1989:arr. Johnnie Vinson

7. クイーン・オン・ステージ:編曲:ポール・マーサ [3:35]
Queen on Stage:arr. Paul Murtha

8. フリー・ライド:ダン・ハートマン(編曲:ポール・マーサ) [2:56]
Free Ride:Dan Hartman(arr. Paul Murtha)

9. アフリカン・グルーヴ:ゲラルト・オスヴァルト [3:37]
African Groove:Gerald Oswald

10. ウィーザー川に沿って:ヤコブ・デハーン [5:24]
Along the Weser:Jacob de Haan

11. 足元に気をつけて!:フィリップ・スパーク [4:33]
Watch Your Step!:Philip Sparke

12. ウェルカム・トゥー・ザ・ワールド:スヴェン・ヴァンカルスター [3:32]
Welcome to the World:Sven Van Calster

3つの塔:マルク・ジャンブールクィン
The Three Towers:Marc Jeanbourquin
13. 第1楽章 デューレンビュールの塔  I. The “Durrenbuhl” Tower [2:44]
14. 第2楽章 ネコの塔  II. The Cat’s Tower [2:55]
15. 第3楽章 赤い塔  III. The Red Tower [3:25]

16. アドベンチャー・ランド:ティエリー・ドゥルルイエル [5:07]
Adventure Land:Thierry Deleruyelle

17. トロイの門:フィリップ・クーネン [5:32]
The Gates of Troy:Filip Ceunen

18. 宇宙冒険:ウィルコ・モアマン [3:10]
Space Adventure:Wilco Moerman

19. マーチ「春薫る華」:八木澤教司 [4:08]
Scent of Spring:Satoshi Yagisawa

こちらのCDは「WBP Plus!」でもお取り扱いしています。

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