オクタヴィア・レコード様よりサンプルを頂きましたので、先日発売されたトランペット奏者の佐藤友紀氏のアルバム「PRAYER -トランペット&オルガン作品集」の簡単なレビューをしてみようと思います。
メーカーコメントが良く出来ていて、「まさにその通りですね」という印象なのですが、時に厳かに、時に包み込むような柔らかさで、聴き手を深い音楽の世界に惹きこんでいきます。
テクニックはもちろんのこと表現のセンスも素晴らしいですね。歌うというよりは牧師が語りかけるようなフレージングにハッとさせられます。
トランペットとオルガンの組み合わせ、というだけで既に昇天確定のようなものですが、どこか考えさせられるような、哲学的な雰囲気もあるのがこのアルバムの印象的なところでしょうか。
それにしても美しいサウンド。きめ細かい密度を保ちながらシルクのような軽やかさもありそれでいて強靭さもある。
ただ単に「癒されますね」では済まされない、聴くたびに新しい発見があるアルバムではないかな、と思います。
手元に置いておいた方が良いアルバムですね。
レビュー:梅本周平(Wind Band Press)
CD詳細は以下の通り。
▼メーカーコメント
東京交響楽団の首席奏者として、またシエナ・ウインドやブラス・アンサンブルなど広く活躍する日本を代表するトランペット奏者、佐藤友紀の初となるソロ・アルバムです。
佐藤の美しく輝くサウンドが重厚なパイプ・オルガンと調和され、聴くものを天上の世界へと導きます。
彼の完璧なテクニックと心地よいフレージング、肌理の細かいビロードのような美しいサウンドが堪能出来ます。
また「祈り」をテーマにアルバムが構成され、力強さだけでないトランペットのもつ「癒し」の側面を再認識されることでしょう。
有名な「アヴェ・マリア」や「オンブラ・マイ・フ」など音楽性豊かに歌い上げていきます。
トランペットとオルガンの無限に広がる倍音の美しさをお楽しみ下さい。
品番:OVCC-00136
定価:3,000円(税抜)
発売日:2017/4/19
メーカー:オクタヴィア・レコード
演奏:
佐藤 友紀 (トランペット)
高橋 博子 (オルガン)
収録内容:
テレマン:英雄的行進曲
アルビノーニ:トランペット協奏曲 ロ短調 作品7-3
マルティーニ:トッカータ
バルダッサーレ:トランペット・ソナタ 第1番 ヘ長調
フォーレ:ピエ・イエズ (「レクイエム」 作品48 より)
ヘンデル:涙の流れるままに (歌劇「リナルド」HWV7より)
シューベルト:アヴェ・マリア
ヘンデル:オンブラ・マイ・フ (歌劇「セルセ」HWV40より)
ホヴァネス:聖グレゴリーの祈り 作品62
ダマーズ:3つの無言の祈り
2016年10月31-11月2日 那須野ヶ原ハーモニーホール にて収録
協賛
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