中国の作曲家ブライト・シェン氏(Bright Sheng)の最新情報






世界中で活躍する中国の大御所作曲家ブライト・シェン氏(Bright Sheng)から最新情報を頂きましたのでご紹介します。

管弦楽がメインの作曲家で、あまり吹奏楽作品は多くないですが(現在のところ2作品)、チェックしておきましょう。

まずは簡単なバイオグラフィーからご紹介します。


シェン氏は1955年12月6日、上海生まれ。4歳で母親からピアノを学び始めています。

文化大革命の間、15歳でチベットに隣接する青海省に送られ、7年間、地方の音楽舞踊劇場でピアニストと打楽器奏者として活動し、その地域の民俗音楽を学びました。

1978年に中国の大学が再開したとき、彼は上海音楽院に入学した最初の学生の一人で、1978年から1982年まで作曲を学んでいます。

1982年にニューヨークに移住。クイーンズ・カレッジ(CUNY)でジョージ・ペール(George Perle)とヒューゴ・ワイスガール(Hugo Weisgall)に作曲を学び、1984年に修士号を取得しました。

コロンビア大学では周文中(Chou Wen-Chung)、ジャック・ビーソン(Jack Beeson) 、マリオ・ダビドフスキー(Mario Davidovsky)に作曲を学び、1993年にDMAを取得しました。その間、1985年に、タングルウッド音楽センターの学生として、後に彼の指導者になったレナード・バーンスタイン(Leonard Bernstein)に出会いました。 彼はバーンスタインから個人的に作曲と指揮法を学び、1990年にバーンスタインがこの世を去るまで、彼のアシスタントとして働きました。

1999年、クリントン大統領の招待で、ホワイト・ハウスから特別委嘱を受け、訪中した朱鎔基首相を称える新作を作曲しました。その結果生まれた「ピパとチェロのための3つの歌(Three Songs for Pipa and Cello)」は、クリントン大統領が主催する晩餐会の際に、ウ・マン(Wu Man)とヨーヨー・マ(Yo Yo Ma)によって初演されました。

(他にも輝かしい歴史がこれでもかと続くのですが、とりあえずこの辺りまでですでにとんでもないことになっているので割愛します)

現在はミシガン大学音楽学部の教授も務めています。


続いて最新情報です。

2010年に作曲された「上海序曲(Shanghai Overture)」が、2/26にジェラルド・シュワルツ(Gerard Schwarz)指揮、アメリカ海兵隊バンドによって演奏されます。

これはアメリカの公共放送サービス(PBS)で放送される「All Star Orchestra」シリーズの一部として録画も行われるとのことです。




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