日本では「シダス」などで知られる作曲家トーマス・ドス氏から多くの情報が届いたので近況をまとめてみました。
今年の6月に50歳の誕生日を迎えたドス氏ですが、最近はブラスバンドの仕事も多く、多忙な日々を過ごしているようです。
現在のところ来日予定はありませんが(まだ日本に来たことがない)、「ぜひ行きたい!」とのことなのでどこぞ招聘していただけませんかね・・・。
以下、ドス氏の最近の初演や出版関係の情報。
4月にリンツのブルックナー・ホールで初演された「The Curse and the Mairmaid」が来年に出版される予定。
MP3はこちら。
聴いていただければお分かりの通り素晴らしい作品に仕上がっているので、気長に出版を待ちましょう。
4月にはほかにthe Sinfonic Windband Riedによる2つのコンサートがあり(イタリアのボルツァーノとオーストリアのリンツ)、そこでも2曲の初演が行われている。
演奏されたのはフルート協奏曲の「Fiori」とバリトン協奏曲の「Pulse」。
「Pulse」の映像はこちら(抜粋)
7月には「Symphonie of Hope(Symphonie der Hoffnung)」の2016年版の初演がザルツブルグで行われた。
参考資料:Symphonie der Hoffnungの2011年の演奏
8月6日にはドレスデンで「ツェッペリン・シンフォニー」の自作自演を行う。
最近はブラスバンドの世界で大人気のようで、「スピリティ」がヒットしたが、この作品はウィンド版も存在するとのこと。
「スピリティ」のコーリー・バンドによる演奏はこちら
最新のブラスバンド作品としては、つい先日、「Ekstase」という作品がBrass Badn Upper Austriaによって演奏された。
MP3はこちら。
現在の作曲に関する情報としてはかなりの大忙しの様子で、
・ある有名なブラスバンドのために2017年の5月に向けて作曲中(名前はトップシークレット!)
・オーストリアの吹奏楽団のために「Dionysos takes a little walk」という作品を作曲中。初演は2017年4月レーガウにて行われる予定。
・オーストリアの吹奏楽団のために「Majestic Waters」という作品を作曲中。初演は201年の春、ザルツブルグ周辺で行われる予定。
・チロルで行われる吹奏楽コンクールのための課題曲を作曲中。初演は2017年の秋。この作品はアルバート・アインシュタインをテーマにしているらしい。
・テューバとピアノのための作品を作曲中。
・ブラスバンドのための作品「Blackout」を吹奏楽用にトランス中
・来年に向けて多くの委嘱がたまっている状態
なのだそう。
また指揮者としても活躍するドス氏だが、秋にはブルックナーの管弦楽法の師であるオットー・キツラーの作品の世界初演を指揮することになっている。
かなり大忙しのドス氏ですが、また詳細な情報が届き次第、順次紹介します。
トーマス・ドス氏の関連商品はWBP Plus!でもお取り扱いしています。