WBP Plus!に登録した商品でレビューを書いたもののWind Band Pressで紹介していなかった商品がたまっていたので紹介していきます。
今回のレビューはマーク・カスタム (Mark Custom)から12月に発売されるロバート・ムニエ指揮、ドレイク大学ウィンド・シンフォニーのCD「トリビュート」です。
クオリティの高い演奏のCDを何枚もリリースしているアメリカのドレイク大学ウィンド・シンフォニー、2019年のCD。
ドレイク大学はアイオワ州にある私立大学ですが、音楽の学部もあり、ウィンド・シンフォニーはその中から優秀な生徒を選抜したバンドです。
指揮は長年同大学の吹奏楽とパーカッションの講師、そしてウィンド・シンフォニーの指揮者を務めている、ロバート・ムニエ。今回はローブラスと吹奏楽の講師でもあるヴィンセント・ケネディ(Vincent Kenney)もユーフォニアム・ソロイストとして参加しています。
ドレイク大学とムニエ氏のコンビの魅力は豊かな響きにあると思うのですが、このCDでも(毎年メンバーは変わっているはずなのに)いつものドレイク大学の暖かく豊かなサウンドを聴くことが出来ます。
ウェイン・オーキン、アーロン・ペリン、ジェイムズ・デヴィッドなど、日本のバンドではあまり取り上げられない(アメリカでは売れているみたい)作曲家の作品が聴けるのもこのアルバムのポイント。(ジェイムズ・デヴィッドは昭和音大も取り上げていたのでそろそろようやく日本でも人気が出るかもしれません)
特にペリンの「ペイル・ブルー・オン・ディープ」は2013年ABA/Sousaオストウォルド賞受賞作品なのでしっかりチェックしておきましょう。当店で楽譜を購入することができます。
デヴィッドの「ゴースト・オブ・ジ・オールド・イヤー」は昭和ウインド・シンフォニーのCDで「過ぎ去りし年の亡霊」と訳されている作品です。これも当店で楽譜を購入することができます。
才能豊かな作曲家たちの名品が揃った聴き応えのある、何度も繰り返して聴きたくなるアルバムです。
レビュー:梅本周平(Wind Band Press)
商品詳細は以下の通り。
■原題:Tribute
■指揮者:ロバート・ムニエ (Robert Meunier)
■演奏団体/演奏者:ドレイク大学ウィンド・シンフォニー (Drake University Wind Symphony)
ユーフォニアム:ヴィンセント・ケネディ(Vincent Kenney)3-5
■レーベル:マーク・カスタム (Mark Custom)
■発売年:2019
■収録曲:
1. フラッシュバック:ウェイン・オーキン [6:07]
Flashback:Wayne Oquin
2. ペイル・ブルー・オン・ディープ:アーロン・ペリン [6:53]
Pale Blue on Deep:Aaron Perrine
ユーフォニアム協奏曲:ジェイムズ・カーナウ
Concerto for Euphonium:James Curnow
3. Mvmt. I Adagio moderato e caloroso [5:32]
4. Mvmt. II Andante moderato e molto espressivo [7:00]
5. Mvmt. III Allegro con brio [3:01]
6. 純粋への讃歌:ジュリー・ジルー [5:52]
Hymn for the Innocent:Julie Giroux
7. 警報:ジャック・スタンプ[5:08]
Tocsin:Jack Stamp
ゴースト・オブ・ジ・オールド・イヤー:ジェイムズ・M・デヴィッド
Ghosts of the Old Year:James M. David
8. Mvmt. I Calm, determined [8:02]
9. Mvmt. II Ferocious, Intense [6:44]
協賛
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