CDレビュー:選曲のとても良いお手本にも!コンコルディア大学シカゴ校ウィンド・シンフォニー「レット・マイ・ラヴ・ビー・ハード」

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今回のレビューはマーク・カスタム (Mark Custom)から発売された、リチャード・R・フィッシャー指揮、コンコルディア大学シカゴ校ウィンド・シンフォニーのCD「レット・マイ・ラヴ・ビー・ハード(Let My Love Be Heard)」です。


コンコルディア大学シカゴ校ウィンド・シンフォニー、2019年のアルバム。教会で録音されたアルバムですが音が良いです。全体的に宗教的なテーマの作品を集めているようですね。

未出版の世界初録音を3曲含むアルバムで、演奏のクオリティも高いです。

まずはメンバーでもあるデヴィッド・ギルソンの「我らが神と王のすべての生物」で幕開け。これも世界初録音ですが、勇壮なオープニングで、アルバムの最初を飾るのに最適でしたね。

世界初録音はあと2曲、ジョゼフ・パパスの「あなたの強き言葉による幻想曲」、ウィリアム・R・ブルシックの「すべての祝福の泉に来たれ」。

「あなたの強き言葉による幻想曲」はコラールではないのですが前半の祈りのような美しさが良いですね。ちょっとトランペットが大変そうですが・・・後半にはコンコルディア大学シカゴ校の合唱団による合唱が入ります。「ハレルヤ」とか言ってるんでそういうテーマの作品なんでしょうね。(後半もトランペット大変そう)

「すべての祝福の泉に来たれ」も前半は穏やかですね。不穏な中間部を経て、輝かしい集結部という、いかにも宗教的なテーマの作品です、という感じの展開ですが、たいそう美しく、生命力にあふれた楽曲です。

他にもデメイの「ペンシルベニア・フェイク・ソングス」、ティケリの「エンジェルズ・イン・ジ・アーキテクチャー」など聴きどころ満載です。

教会とかキリスト教的な世界観をテーマにしてもこれだけバラエティ豊かなアルバムが作れるんだなという意味で選曲のとても良いお手本にもなっています。

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レビュー:梅本周平(Wind Band Press)


商品詳細は以下の通り。

■原題:Let My Love Be Heard

■指揮者:リチャード・R・フィッシャー(Dr. Richard R. Fischer)

■演奏団体/演奏者:コンコルディア大学シカゴ校ウィンド・シンフォニー(Concordia University – Chicago Wind Symphony)
コンコルディア大学シカゴ校合唱団(CUC choirs)2
ハーモニカ:ニコラス・シナトラ(Nicholas Sinatra)3
アコーディオン:タイラー・ルーテマイヤー(Tyler Ruthemeyer)3
ソプラノ:キャサリン・キバーライン(Katherine Keberlein)9
ソプラノ:エミリー・プラット(Emily Pratt)10

■レーベル:マーク・カスタム (Mark Custom)

■発売年:2019

■収録曲:

1. 我らが神と王のすべての生物:デヴィッド・ギルソン(世界初録音) [4:21]
All Creatures of Our God and King:David Gilson

2. あなたの強き言葉による幻想曲:ジョゼフ・パパス(世界初録音) [6:27]
Fantasy on Thy Strong Word:Joseph Pappas(Words by Martin Franzmann)

3. ペンシルベニア・フェイク・ソングス:ヨハン・デメイ [13:11]
Pennsylvania Faux Songs:Johan de Meij

4. 荘重な場所:ウェイン・オーキン [4:32]
A Solemn Place:Wayne Oquin

5. すべての祝福の泉に来たれ:ウィリアム・R・ブルシック(世界初録音) [9:20]
Come Thou Fount of Ev’ry Blessing:William R. Brusick

6. 子供の賛美歌:デヴィッド・ホルジンガー [3:11]
A Childhood Hymn:David Holsinger

7. サンクトゥス:オラ・イェイロ(編曲:エリック・ウィルソン、オラ・イェイロ) [4:35]
Sanctus:Ola Gjeilo (arr. Eric Wilson and Ola Gjeilo)

8. レット・マイ・ラヴ・ビー・ハード:ジェイク・ルーンスタッド [4:53]
Let My Love Be Heard:Jake Runestad

9. アイ・シャル・ラブ・バット・ズィー:ヤン・ヴァンデルロースト [10:08]
I Shall Love But Thee:Jan Van der Roost

10. エンジェルズ・イン・ジ・アーキテクチャー:フランク・ティケリ [13:57]
Angels in the Architecture:Frank Ticheli

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