1900年代のパリを中心にした管楽器メインのプログラム!シンフォニエッタ静岡 第6回東京定期公演「セピア色のパリ」(2018/11/11:サントリーホール)




独自のプログラミングで注目を集める室内オーケストラ「シンフォニエッタ静岡」の第6回東京定期公演「セピア色のパリ」が開催される。今回は管楽器を中心とした室内楽作品で構成されているのが特徴。

演奏会の副題「セピア色のパリ」の示すとおり、1900年代のパリを中心にしたプログラムとなっている。

ゲストには、フランスの大家メシアンの代表作「トゥーランガリラ交響曲」を300回以上演奏している世界的オンド・マルトノ奏者 原田節がピアニストとして登場する。

ラドミローの「ブルターニュのコラールの主題による変奏曲」は、彼の故郷でブルターニュ地方の民謡をもとにした素朴な作品。

日本初演となる「六重奏曲」の作曲者ベローは、パリ音楽院指揮科の教授、ストラスブール音楽院の院長などを務め、多くの逸材を育てた偉大な教育者。パスカル・ヴェロ氏や、シンフォニエッタ静岡の芸術監督中原朋哉氏の指揮の師でもある。ベローはメシアンやミヨーに作曲を学んでおり、この「六重奏曲」もフランス音楽の伝統を受け継ぐ作品となっている。

モーツァルト、プーランク、フランセの3曲は、これまでにシンフォニエッタ静岡のメンバーが度々取り組んできた作品。バソンの小山清をはじめ、フランスで学び、活躍してきたメンバーたちと、原田節によるフランスの名匠たち直伝の音楽を楽しむことが出来る公演となっている。

公演詳細は以下の通り。


日時:2018年11月11日(日)14時開演 13時30分開場
会場:サントリーホール ブルーローズ

チケット:
一般¥5,000、学生¥1,000
チケットのお申込みはシンフォニエッタ静岡ホームページから。

プログラム:

◆ラドミロー:ブルターニュのコラールの主題による変奏曲
~ピアノ、フルート、オーボエ、クラリネット、バソンとホルンのための~

◆モーツァルト:ピアノと管楽器のための五重奏曲 変ホ長調 KV452

◆J.S.ベロー:六重奏曲 (日本初演)
~木管五重奏とトランペットのための~

◆プーランク:六重奏曲
~ピアノ、フルート、オーボエ、クラリネット、バソンとホルンのための~

◆フランセ:恋人の時
~ピアノ、フルート、オーボエ、クラリネット、バソンとホルンのための~

【出演者プロフィール】

中原 朋哉,指揮
シンフォニエッタ 静岡 芸術監督・指揮者
作曲を学んだ後、フランスにおいて指揮をパスカル・ヴェロ、ジャン=セバスチャン・ベローに師事。1996年フランス国立リヨン管弦楽団を指揮してプロデビュー。その後、フランスとオーストリア・ザルツブルクにおいてユベール・スダーンを中心に多くの名指揮者のアシスタントを務めた。
2002年に帰国。2005年「シンフォニエッタ 静岡」を創設。モーツァルトとフランス近代の音楽の演奏には定評があり、当地の演奏家や作曲家からの信頼も厚い。
芸術分野に関する文化政策研究にも取り組んでおり、2018年3月に静岡文化芸術大学大学院文化政策研究科を首席で修了。2018年4月より京都橘大学大学院文化政策学研究科博士後期課程において研究を継続している。日本公共政策学会、音楽芸術マネジメント学会会員。

原田 節,ピアノ
三歳よりヴァイオリン、七歳よりピアノを始める。また十二歳より歌のレッスンを開始した。慶應義塾大学経済学部を卒業後渡仏、パリ国立高等音楽院オンド・マルトノ科を首席で卒業。ピアノを栗原一身、遠山慶子の両氏、オンド・マルトノを故ジャンヌ・ロリオ女史に師事。独奏者としてのオーケストラとの共演は、カーネギーホール、シャンゼリゼ劇場、ミラノ・スカラ座といった世界の主要劇場で20カ国250公演を超える。
出光音楽賞、横浜文化奨励賞など受賞も多数。
シンフォニエッタ 静岡とは、ジョリヴェ:オンド・マルトノと管弦楽のための協奏曲、デルフィ組曲のほか、プーランク:ピアノ協奏曲、コネッソン:六重奏曲などピアニストとしても共演を重ねている。※本公演ではオンド・マルトノは演奏しません。

菅原彩乃, フルート
常葉学園短期大学専攻科音楽専攻、フランス リュエイユ・マルメゾン地方音楽院卒業。

池田 肇, オーボエ
国立音楽大学卒業。これまでに山形交響楽団、東京佼成ウィンドオーケストラ、東京交響楽団に所属。釜石応援ふるさと大使。

郡 尚恵, クラリネット
国立音楽大学、桐朋学園研究科卒業後渡仏。パリ エコール・ノルマル音楽院およびフランス リュエイユ・マルメゾン地方音楽院を1等賞を得て卒業。

小山 清, バソン
武蔵野音楽大学卒業後、フランス政府給費留学生としてパリ国立高等音楽院に入学。バソン並びに室内楽のプルミエプリ(一等賞)を獲得。イ・ソリスティ・ヴェネティ(ヴェネチア室内合奏団)にソリストとして入団。イタリア、フランスを中心に活躍後、帰国。日本フィルハーモニー管弦楽団を経て、現在、シンフォニエッタ静岡 バソン・スーパーソリスト。

月原義行, ホルン
武蔵野音楽大学卒業。「The Brass」メンバー。尾瀬の郷親善大使。

杉木淳一朗, トランペット
東京芸術大学卒業、同大学院修了。フランス政府給費留学生としてパリ国立高等音楽院に入学。一等賞で卒業。新日本フィルハーモニー交響楽団所属。

シンフォニエッタ 静岡
2005年創立。2014年一般社団法人へ改組。2015年よりサントリーホールブルーローズにて東京定期公演を開始。フランスの地方オーケストラのような音色を持ち、プロオーケストラとしては国内で唯一バソン(フランス式ファゴット)の定席がある。
芸術監督・指揮者=中原朋哉
レギュラー・ゲスト・ソリスト=オリヴィエ・シャルリエ(パリ音楽院教授)
レジデントコンポーザー=長谷川勉
名誉応援団長=有馬朗人(物理学者・俳人/元文部大臣)
応援団長=石川嘉延(元静岡県知事)

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