竹内ヨシタカです。
こんばんは!
音程を合わせるためのチューナー。
マイクをベルに取り付けて
自分の音程が高くなってないか、
低くなっていないかを、
液晶画面の棒の動きで確かめる。
でも、音程を合わせるのに大事なのは
画面の棒が動かない事ではなく
他の音を聞くことです。
| チューナーでどんなことをしている?
譜面台の上にチューナを載せて
マイクをベルに取り付けて
自分の音程を確かめる。
合奏が始まる前のよくある光景ですよね。
チューナ―はその名の通り
音の高低を確かめ、
自分が出している音が
音程として高いか、低いかを確かめるのに
役立つ機械です。
自分の音程が把握できれば
周りとの音程が合わせられますよね。
管楽器なら
付属品のマイクを買ってきて
ベルに取り付ければ、
合奏前の色んな音が響いてる会場でも
自分の音程が確かめられます。
ですが、
ここで1つ気を付ける点があります。
機器によって違いますが
大抵はチューナーの液晶の棒が真ん中にある事が
音程として高くも低くもない、
ちょうどいい位置なのです。が、
この位置にある=良い音程ではないのです。
| 良い音程とは?
良い音程とは何でしょう?
それはずばり
周りの音と合う音程
調和のとれた音程です。
もちろん、これは
合奏の世界でのお話です。
オケ・室内楽・吹奏楽・金管・木管・弦楽アンサンブル
などなど・・・。
これらの音楽には
もちろんソロ・ハーモニー・伴奏など
色々な役割がありますが
その中で楽器同士、音程があっている事が
音楽の魅力を引き出す1つの要因ですよね。
例えばじゃあこれで
1人だけチューナーの音程がぴったり!
ほかは少し低めの音程だったりしたとして
合わせてみたらどうなるでしょう?
ピッタリの人だけ、浮いてしまいますよね。
音程がピッタリであることが悪いのではありません!
大事なのは、お互いの音を聞きあい
歩みよることなんです。
| 合わせるためには「聞くこと」
チューナーの棒が真ん中にある事が、
良い音程ではない。
もうこの意味がお分かりかもしれませんね。
実際の演奏では、お互いの音を聞きあい
音程を合わせる必要があるのです。
もちろん、全員が一斉に歩み寄ったら
収拾がつかないから、
1つ基準の楽器の音を決めて
そこに集まるでもいいし、
長い歴史の楽団なら
この音程がこのバンドの音程だ!
というこだわりだってあるかもしれません。
その基準に向けて
その音を聞きながら
自分の音程を動かせること。
これが、良い音程を生み出す
秘訣になります。
そのために必要なのが
自分の音の芯の音程を聞いて
それを操れる能力なんですね。
| チューナーの役割
昔は音叉でチューニングをしていました。
音叉の音を聞き、
自分の音の芯が
その音程と合っているか確かめ
違うなら音程を動かすことで、
「音程を聞く能力」と
「音程を合わせる技術」
を学べたわけです。
管楽器で言えば
自分の音の音程を確認することと共に
この2つを育てることが
チューナーの役割なんですね
| 今のチューナーの利点
じゃあ、
今のチューナーでは何が出来るでしょう?
それは、音叉の役割に加えて
「視覚で音の高低を確認できる」ことで
より詳細に音程を合わせる技術を学べる事。
どんな動き、吹き方をしたら
音程が高くなるか、低くなるかが
より分かりやすくいなったことが
今のチューナーの利点だと思います。
チューナーの棒が定まらないから
音程が悪いとお思いの方。
音程を合わせるために大事なのは
棒を定めることより
周りの音を聞くことと
音程を操る演奏の仕方を
学ぶことです。
チューナーはそのための
便利な道具。
棒が定まらないからダメなのではなく
どんな風に吹いたら
一定の音程になったり
音程を高くできたり低くできたりするか。
実験してみるつもりで、
チューナーを使ってみてはいかがでしょうか?
※この記事の著作権は竹内ヨシタカ(竹内慶貴)氏に帰属します。
プロフィール
竹内慶貴(ヨシタカ)
東京音楽大学器楽専攻(ホルン)卒業後、桐朋学園大学音楽学部器楽科研究生修了。
在学中成績優秀者による演奏会「管楽アンサンブルの夕べ」に室内楽で出演。
これまでにホルンを上原宏、吉永雅人の各氏に師事、室内楽を白尾彰、猶井正幸の各氏に師事。
東京国際芸術協会新人オーデションに合格、新人演奏会に出演。
及川音楽事務所第30回新人オーディションにて優秀新人賞を受賞
第19回JILA音楽コンクール管楽器部門入選。
第20回浜松国際管楽器アカデミー、第36回霧島国際音楽祭に参加。E・プリュッカー、西條貴人の各氏のマスタークラスを受講。
アンサンブル・ヴァリエ メンバー
現在ソロや、オーケストラ、吹奏楽の客演のほか、中学、高校の楽器指導を行っており、またアレクサンダーテクニーク教師を目指しBodyChance教師養成コースにて勉強中
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