「常に自分であれ」演奏家インタビュー:セルジオ・カロリーノ氏(テューバ奏者 Sergio Carolino, Tuba)




[English is below Japanese]

日本にも馴染みの深い世界でも指折りのテューバ奏者であるセルジオ・カロリーノ氏(Sergio Carolino)に、設問に答えて頂く形でインタビュー取材を行いました。

連絡を取ったのは久しぶりでしたが、快くインタビューにご協力いただきました。

すでにテューバを始められて長い方も、初心者の方も、これから始めてみようかなと思っていらっしゃる方も、リスニング専門の方も、皆々様ぜひご一読ください。

【カロリーノ氏 簡易プロフィール】

セルジオ・カロリーノは、最も高く評価されているテュービストの一人で、世界6大陸の最も権威ある音楽祭、音楽院、大学で、ソリストとして、また指導者として、常に活躍している。ロジャー・ボボ賞優秀録音賞(2008、2010、2012、2014、2019、2021、2023年)、新進ジャズ・アーティスト賞(2004年)、カルロス・パレデス賞(2004年)を7度受賞し、2012年に出版された作品とポルトガル音楽を世界に広めた功績により、SPA賞2013クラシック音楽部門(ポルトガル作家協会)を受賞。

2002年からポルト交響楽団カーザ・ダ・ムジカの首席テューバ奏者を務め、2006年から2019年7月までポルト高等音楽芸術学校(ESMAE)のテューバ科教授を務めた。2010年よりGRAVISSIMO!の創設者兼アーティスト・ディレクター、Alcobaca International Low Brass Festivalの創設者兼アーティスト・ディレクター。

米国インディアナ州ブルーミントンの名門インディアナ大学ジェイコブス音楽院で1学期(2019年秋・冬学期、2022年春学期)客員非常勤教授を務めている。

自身のシグネチャー・デザインとコンセプト・マウスピースであるBrass Lab.MOMO(大阪/日本)の中井浩貴氏によるマウスピースと、ヨハン・シュリプフィンガー氏によるミュート「マッシュルームカップミュート」を使用している。


1. まずあなたの生い立ち、どこでどのように育ったのか、プロのテューバ奏者としての活動を始めたきっかけは何だったのか、などについて教えて頂けますでしょうか?

まず、このインタビューに感謝します。

私はポルトガルの大西洋西岸、リスボンの北100kmにある小さな街アルコバカで生まれ育ちました。

私は11歳か12歳の時に、私が住んでいるアルコバカという小さな街のアマチュア吹奏楽団(バンダ・デ・アルコバカ)で学び、演奏するようになりました。ポルトガルには古くからアマチュア吹奏楽の文化があり(村によってはアマチュア吹奏楽団が2つあるところもある)、木管、金管、打楽器奏者のほとんどは、そうしたアマチュア吹奏楽団で演奏を始めます。

その後、当時ポルトガルの音楽・舞踊の中心的な学校であったリスボン音楽院に入学しました。ポルトガル国立青少年オーケストラに数年間在籍し、幼い頃からニューオリンズ・スタイルのバンドで演奏した後、フリーランスのプロ・オーケストラ奏者として初めて仕事をしたのは、リスボンのグルベンキアン管弦楽団でした。私は16歳でした。

2. これからテューバを始めたいと考えている人や、演奏を始めたばかりの人に向けて、テューバやテューバのために書かれた作品にあなたがどのような魅力を感じているかについて教えて頂けますか?

そうですね・・・私がテューバに魅了されたのは、吹き方を習い、初めて音を出してからです。低音域に完全に驚かされ、「最初の音で恋に落ちた」と普段から言っているほど、体に心地よい感覚を覚えました!

もちろん、当時は80年代の終わりで、テューバ用に作曲されたソロのレパートリーには気づいていませんでしたが、すぐにアルコバカ・コンサート・バンドで、非常に優れた作品や非常にクールなテューバ・パートがあることに気づき、リハーサルを行い、コンサートで演奏するようになりました。グスターヴ・ホルスト、ヨハン・デメイ、ヤコブ・デハーン、パウル・ヒンデミット、レイフ・ヴォーン・ウイリアムズ、ジェイムズ・バーンズといった作曲家によるバンドのための曲や、オーケストラ曲からの素晴らしい編曲もあります!

3. 練習や演奏をする際、例えばソロリサイタルの際やオーケストラのメンバーとして舞台に上がる際に、特に注意していることや心がけていることはありますか?

私は常に最大限の喜びを得ようと努めています。音楽を作ること/演奏することを楽しむためにね。音楽を演奏することは、私の人生で一度も働いたことがないと言うほど特別な職業です!もちろん、情熱を持って、全力を尽くして、懸命に働いてきたし、今も働いています。でも、情熱を持って、愛情を込めて物事を行うと、いつもたくさんの喜びと幸福がもたらされるというのが実感です。音楽に出会えたことにとても感謝しています!

4. 演奏家として人生のターニングポイントとなったエピソードや、これまでの活動で最も印象に残っているエピソードがあれば、それらについて教えて下さい。

私の芸術人生や私生活において、ターニングポイントとなった特別なエピソードがたくさんあります。そのいくつかを紹介しましょう。

1. 1995年、私の親愛なる友人であり、指導者であり、インスピレーションを与えてくれた偉大なロジャー・ボボとの出会いと勉強の開始。

2. 2001年、ポルト交響楽団カーザ・ダ・ムジカでソロ/首席テューバのポジションを獲得。

3. 2003年、私のジャズ・フュージョン・トリオTGBとレーベルClean Feedで初録音。

4. 2004年、ブダペストで開催された国際テューバ・ユーフォニアム会議ITECにゲスト・アーティストとして参加し、ソロ・テューバとリッチ・マッテソン・ジャズ・コンクールの審査員を務めた。

5. 2006年、ボブ・チャイルズ指揮スイス国立ユース・ブラスバンドのゲスト・ソリストとして、ジョルジ・サルゲイロの「CONCERTO FOR TUBA, Op.139」を演奏/初演。

6. 2007年、アントニオ・ヴィクトリーノ・ダルメイダの「テューバとオーケストラのための協奏曲」作品144を、ポルト交響楽団カーザ・ダ・ムジカのソリストとして初演。ポルトガル初のチューバと交響楽団のための協奏曲!

7. 2008年、米国シンシナティで開催された国際テューバ・ユーフォニアム会議ITECのゲスト・アーティストとして、第1回ロジャー・ボボ賞優秀録音賞およびハーヴェイ・フィリップス賞優秀作曲賞を受賞。

8. 2011年、浜松国際管楽器アカデミー客員教授。

9. 2012年、浜松市で開催された日本バンドクリニックにて、大阪市音楽団(現・Osaka Shion Wind Orchestra)のゲストソリストを務める。

10. レッドランズ大学ポコルニー・ロー・ブラス・セミナー客員教授(2015年、2016年、2017年)。

11. ジーン・ポコーニー(シカゴ交響楽団首席テューバ)、テルモ・マルケス(ピアノ)とアルバムをレコーディング – T’N T 「Tuba ‘n Tuba」 – 2019年ロジャー・ボボ賞優秀録音賞受賞。

12. 伝説的テューバ奏者ダニエル・ペラントーニ氏の招きにより、名門インディアナ大学ジェイコブス音楽院(米国・ブルーミントン)に客員助教授として招聘される。2019-20年度前期、2021-22年度後期。

13. 伝説的で象徴的なジャズ・トロンボーン奏者、レイ・アンダーソンとの共演とレコーディング、2023年。レイ・アンダーソンのBiGポケット・ブラス・バンド 「Live at Gravissimo ’23」。

5. ご自身の演奏に強く影響を受けた他の演奏家がいれば、彼らからどのような影響を受けたのか教えて下さい。(クラシックでなくても構いません)

私の演奏や音楽的アプローチに強い影響を与えた演奏家やバンドはたくさんあります。サウンド、ビジョン、音楽的エネルギー、名人芸、創造性など、さまざまな理由や方法で私に影響を与え、インスピレーションを与えてくれた演奏家やバンドのリストがあります:
ルイ・アームストロング, エラ・フィッツジェラルド, パブロ・カザルス, ウィントン・マルサリス, カーク・ジョセフとダーティ・ダズン・ブラス・バンド, ジョン・フレッチャーとフィリップ・ジョーンズ・ブラス・アンサンブル, サム・ピラフィアンと彼のトラベリング・ライト with フランク・ヴィニョーラ, エンパイア・ブラス, マイケル・リンド, ジーン・ポコーニー, ボブ・スチュワート, ハワード・ジョンソン, デイヴ・バーゲロン、 リロイ・ジョーンズ、シカゴ交響楽団、ニューヨーク・フィルハーモニー管弦楽団、ジム・セルフ、レッド・キャレンダー、デュークス・オブ・ディキシーランド、メリディアン・ブラス・アンサンブル、マイルス・デイヴィス、ロイ・ハードグローブ、イエロー・ジャケッツ、スーパートランプ、ブラッド・スウィート・アンド・ティアーズ、ギルド・エヴァンス・ジャズ・オーケストラ、ウォルター・ヒルガーズ、ジャーマン・ブラスなどなど!最近では、天才ジェイコブ・コリアー。

6. 将来の目標(またはこれから新たに取り組みたいこと)について教えてください。

3枚の新しいアルバムをリリースしたところです: TGBの結成20周年を記念した4枚目のアルバム『Room 4』(Clean Feedレーベル)、私のファンク/ソウル/ドラムンベース/R&Bバンド、R’B & Mr. SCのセカンド・アルバム『SPIRAL』、そして私の新しいブラス・セクステットKOLIZIOのファースト・アルバム『UNIVERSALA ALBUMO』(アルバ・レコード)には、ユッカ・エスコラ、パシ・ピリネン(トランペット)、アンッティ・リッサネン、ヴァルッテリ・マルミヴィトラ(トロンボーン)、ユッカ・マイルス(ユーフォニアム)というトップ・フィニッシュのブラス・プレーヤーが参加しています。

現在、ピアニストで作曲家のテルモ・マルケスとのXLデュオの3枚目のアルバムと、テューバと弦楽四重奏のためのオリジナル曲を収録した私のプロジェクトHangin’ from the Stringsの新しいアルバムのリリースを準備しています。

今後のプロジェクトとしては、ポルトガル・シンフォニック・アーミー・バンドとのレコーディング、私の大切な友人である次田心平(テューバ)と橋本礼奈(ピアノ)とのヤマハ・テューバ・デュオのセカンド・アルバム、そして10周年を迎える2025年のポルトガルと日本でのツアーがあります。

7. 最後に、日本の若い演奏家(アマチュアを含む)やプロの演奏家を目指す日本の学生たちにアドバイスをお願いします。

日本の若いパフォーマーたちにアドバイスしたいのは、自分の夢を決して諦めないことです。自分自身を発見し、ユニークで特別な自分のエレメントを見つけること。それを見つけ、探求し、発展させること。常に自分であれ!


インタビューは以上です。セルジオ・カロリーノさん、ありがとうございました!

取材・文:梅本周平(Wind Band Press)


Interview with Sergio Carolino, Tuba

Short Bio:

Collector of music works, records, awards, compliments, reputation, sunglasses, hashtags and selfies. Source of creativity and virtuosity. Eclectic, original and visionary. Curious by definition. Adventurous by choice. Owner of a pure heart and Sparky, the Basset Hound. Transpires musicality and works to achieve excellence. Passionate about life, loves cinema, mythology, reading, fishing and spending time with his friends. Anyone who crosses with him will never forget him and leave, of that encounter, humanly and professionally richer.

Currently his international reputation has been established by his interpretation of the standard and contemporary repertoire for tuba and his stylistic approach to jazz, funk and improvised music.

Sergio Carolino, is one of the most acclaimed tubists, with constant activity as a soloist and teacher in the most prestigious festivals, conservatories and universities on the six continents. Received for seven times the Roger Bobo Award Prize for Excellence in Recording (2008, 2010, 2012, 2014, 2019, 2021 and 2023), the Award for Emerging Jazz Artist (2004), the Carlos Paredes Prize (2004) and won the SPA Award 2013 – Classical Music Category (Portuguese Author’s Society) for the works published in 2012 and for promoting Portuguese music throughout the World.

TGB with Mario Delgado and Alexandre Frazao, TUBAX Duo with Mario Marques, TUBAB Duo, R’B & Mr.SC, The Postcard Brass Band, XL Duo with Telmo Marques, Surrealistic Discussion with Joao Barradas, Duo AR. with Maria Joao, SubWoof3r, Tuba&Drums Double Duo with Oren Marshall, Duo Adamastor with Candido Fernandes, Funky Bones Factory!, Yamaha Tuba Duo with Shimpei Tsugita, Moderato Tangabile with Daniel Schvetz, T’N T “Tuba ‘n Tuba” with Gene Pokorny , Mr.SC & The Wild Bones Gang, European Tuba Trio with Anthony Caillet and Francois Thuillier, Conical Brass with Jeff Nelsen, Effervescence with James Thompson, TransAtlantic Tuba Connection with Mike Forbes, his solo project “BELOW 0”, the Daniel Bernardes Crossfade Ensemble, and the KOLIZIO Brass Sextet (with Antti Rissanen, Jukka Eskola, Jukka Myllys, Valtteri Malmivitra and Pasi Pirien) run in his veins.

Sergio is, since 2002, principal tuba with the Porto Symphony Orchestra Casa da Musica and he was professor of tuba at the Porto Superior School of Music and Arts (ESMAE) from 2006 to July 2019. Since 2010 he is the founder and artist director of GRAVISSIMO! – Alcobaca International Low Brass Festival.

Sergio has been guest adjunct professor for one semester (Fall/ Winter 2019 and Spring semester of 2022) at the prestigious Indiana University – Jacobs School of Music in Bloomington, Indiana, USA.

Plays with his own signature design and concept mouthpieces by Brass Lab MoMo made by master Hirotaka Nakai (Osaka/Japan) with the muted “Mushroom Cup Mute”, manufactured by Johann Schlipfinger.

1. Would you start by telling me about your background, where and how you grew up, and how you got started as a professional Tuba player?

First, thank you so much for this interview.

I was born and I grew up in Alcobaca, a small city in the Atlantic west coast of Portugal, 100km north of Lisbon.
I’ve started with 11th or 12th years old learning and playing in the amateur wind band of my small city of Alcobaca – Banda de Alcobaca. Portugal as a very old culture of amateurs wind bands (some villages have two amateurs wind bands), so, most of the woodwind, brass and percussion players, start playing in those amateurs wind bands.
Later on, I was admitted in the Lisbon’s Conservatory of Music, at that time, the main school of music and dance in Portugal. After be a member of the Portuguese National Youth Orchestra for several years, and playing since very young age with my New Orleans music style bands, my first professional orchestral freelance work was with the Gulbenkian Orchestra in Lisbon. I was 16 years old.

2. For those who are thinking about starting Tuba or have just started playing, would you tell me about your attraction to Tuba and the works written for Tuba?

Well.. my attraction for the tuba was after learning how to blow and produce some first sounds in the instrument. I was completely surprised by the low frequencies and it was such a good feeling in the body that I normally say that I was “Love at the first Sound”!
Of course, at that time, end of the eighties, I was not aware of the solo repertoire composed to the tuba, but I soon start to realize, rehearse and perform in concert with the Alcobaca Concert Band, some very good pieces and very cool tuba parts. Music for band by composers Gustav Holst, Johann de Meij, Jacob de Han, Paul Hindemith, Ralph Vaughan Williams, James Barnes and some very nice arrangements from orchestral music!

3. When practicing or performing, for example, in a solo recital or on stage as a member of an orchestra, is there anything you pay special attention to or keep in mind?

I try to always to have the maximum pleasure. To have fun making/playing music. Playing music it is such a special profession that I normally say that I never worked in my life! Of course, I’ve worked and still work very hard, with passion, total commitment, but when you do things with passion, with love, the feeling it is that it brings always a lot of joy and happiness. I am very grateful that I’ve found the music!

4. If you have any episodes that were turning points in your life as a player or that have left the greatest impression on you in your past activities, would you tell me about them?

I have many special episodes that have helped or served me as turning points in my artistic and personal life. There’s some of them:

1. The meeting and start to study with my dear friend, mentor and inspiration, the great Roger Bobo, 1995.

2. Winning the Solo/Principal Tuba position at the Porto Symphony Orchestra Casa da Musica, 2001.

3. First recording with my jazz fusion trio TGB for the label Clean Feed, 2003.

4. My first International-Tuba Euphonium Conference ITEC as guest artist and jury member of the Solo tuba and Rich Matteson Jazz competitions in Budapest, 2004.

5. Guest soloist with the Switzerland National Youth Brass Band, conducted by Bob Childs, performing/premiering the Jorge Salgueiro’s “cONCERTO fOR tUBA, Opus 139”, 2006.

6. Performing as soloist and premiering the Antonio Victorino D’Almeida’s Concerto for Tuba and Orchestra, Opus 144, with the Porto Symphony Orchestra Casa da Musica, 2007. Portuguese’s first concerto for tuba and symphony orchestra!

7. Guest artist at the International Tuba Euphonium Conference ITEC in Cincinnati, USA, were I was the Winner of the first edition of the Roger Bobo Award Prize for Excellence in Recording and the Harvey Philips Award Prize for Excellence in Composition, 2008.

8. Guest professor at the Hamamatsu International Wind and Brass Academy, Hamamatsu, 2011.

9. Guest soloist with the Osaka Municipal Concert Band (now, Osaka Shion Concert Band) at the Japan Band Clinic in the city of Hamamatsu, 2012.

10. Guest professor at the Pokorny Low Brass Seminar at the University of Redlands (2015, 2016, 2017).

11. Recording an album with Gene Pokorny (Chicago Symphony Orchestra’s principal tuba) and Telmo Marques (piano) – T’N T “Tuba ’n Tuba” – album Winner of the 2019 Roger Bobo Award Prize for Excellence in Recording.

12. Invited by legendary, Mr. Daniel Perantoni, to be Assistant Guest Professor at the prestigious Indiana University ? Jacobs School of Music, Bloomington, USA. First semester of academic year of 2019-20 and second semester of academic year 2021-22.

13. Performing and Recording with legendary and icon jazz trombonist Ray Anderson, 2023. Ray Anderson’s BiG Pocket Brass Band “Live at Gravissimo ’23”.

5. If there are other players who have strongly influenced your playing, would you tell me how they have influenced you? (It does not have to be classical music)

There’s many performers and diverse bands who have strongly influenced me, my playing and the way I develop my musical approach. There’s a list of players and bands that have influenced and inspired me in many ways and for different reasons: sound, vision, musical energy, virtuosity and creativity:
Louis Armstrong, Ella Fitzgerald, Pablo Casals, Wynton Marsalis, Kirk Joseph and The Dirty Dozen Brass Band, John Fletcher and the Philip Jones Brass Ensemble, Sam Pilafian and his Traveling Light with Frank Vignola, Empire Brass, Michael Lind, Gene Pokorny, Bob Stewart, Howard Johnson, Dave Bargeron, Leroy Jones, Chicago Symphony Orchestra, New York Philharmonic, Jim Self, Red Callender, The Dukes of Dixieland, The Meridian Brass Ensemble, Miles Davis, Roy Hardgrove, Yellow Jackets, Supertramp, Blood Sweet and Tears, Gild Evans’s Jazz Orchestra, Walter Hilgers, German Brass, and so many others! Recently, the genius of Jacob Collier.

6. Would you tell me about your future goals (or new initiatives you would like to undertake in the future)?

I’ve just released three new albums: TGB’s fourth album “Room 4” (Clean Feed label), which celebrates our 20th anniversary; the second album “SPIRAL” of my funk/ soul / drum ’n bass/ R&B band R’B & Mr.SC and the first album “UNIVERSALA ALBUMO” (Alba Records) with my new brass sextet KOLIZIO alongside with top finish brass players Jukka Eskola and Pasi Pirinen(trumpets), Antti Rissanen and Valtteri Malmivitra (trombones) and Jukka Myllys (euphonium).
I am now preparing to release the third album of my XL DUO with pianist and composer Telmo Marques and a new album with my project Hangin’ from the Strings with original music for tuba and string quartet.
Future projects include a recording with the Portuguese Symphonic Army Band, the second album with the Yamaha Tuba Duo with my dear friends Shimpei Tsugita (tuba) and Rena Hashimoto (piano) and a tour in Portugal and Japan in 2025, which celebrates our 10th anniversary.

7. Finally, what advice would you give to young Japanese performers (including amateurs) and Japanese students who aspire to become professional players?

My advice to the young Japanese performers it is to never quit from your dreams. They should discover themselves, find their ELEMENT which are unique and special. Find, explore and develop it. BE ALWAYS YOU!

Interview and text by Shuhei Umemoto (Wind Band Press)




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