フォンテック株式会社様から7/4発売のサクソフォンカルテットJGさんのCD「genic 2 漆」が届きましたので、簡単にレビューしてみようと思います。
「うるし」です。ヒザじゃないです。今回の使用楽器はYANAGISAWA 特製、漆のサクソフォン。だから「漆(うるし)」なんですね。それぞれ名前が付いていて、「秋の気配」(ソプラノ) 「寒椿」(テナー) 「夏暁」(アルト) 「花の春」(バリトン)となっています。なんともオシャレ。
JGさんのCDはこれが2枚目となります。前作のレビューはこちらから。
メンバーは以下の通りです。
ソプラノ:津田真人
アルト:近藤瑛美
テナー:小林正憲
バリトン:笹尾淳一
前作もほとんど邦人作品でしたが、今作はすべて邦人作品。楽器も収録曲もジャケットもデザインも「和」ですね。
さっそく聴かせていただきましたが、さらに磨きがかかったシルキーで柔らかいサウンドと、元々きれいだったけれどさらに美しくなったアンサンブルが特徴的です。
選曲も見事にマッチしていますね。リラクゼーション効果の高そうな作品から緊張感の高い作品まで幅は広いですが、全体を通して「たおやか」という言葉がよく似合うアルバムではないでしょうか。他のアンサンブルとはちょっと違う感じがしますね。今回も見事にノックアウトです。好きだなあこのアンサンブル。
あとは僕みたいに「配信も良いけどやっぱりCDコレクトしたい」という人にとっては今作はとても嬉しい一品。ケースを開けてまず目に飛び込んでくる盤面のデザイン、そしてブックレットのデザイン、「これ着物か何かのカタログかな」って感じの仕上がりがまた上品で。これは絶対に現物を持っておきたいですね。これよこれ、CD派はこういうのを求めていた!どうせなら細部にまでコンセプトを活かしたいですよね。
買って損なしってやつです。聴かない時は見えるところに飾りましょうね。デザインの詳細については買ってからのお楽しみですね。
★こちらの商品はWind Band Pressと同じくONSAが運営するセレクトショップ「WBP Plus!」でお買い求め頂けます!
レビュー:梅本周平(Wind Band Press)
商品詳細は以下の通り。
▼メーカーより
卓越した4 人のサクソフォニストによって2011 年に結成されたサクソフォンカルテット“JG”。その音楽は豊潤さと繊細さを併せ持ち、クラシックに根ざしつつもサクソフォンという楽器の可能性を広げる、ジャンルを超えた意欲的な活動は高い評価を受けています。
待望の2nd アルバムは、サクソフォンの世界的メーカーYANAGISAWA によって制作された、漆によってコーティングされた世界に1 本ずつしかない楽器を使用。人気作曲家・菅野由弘への委嘱作品を含む収録曲は、全て同時代の作曲家による新しい作品です。
その暖かな音色は時に弦楽四重奏を、大胆かつ細やかなアンサンブルは時にオーケストラを想起させます。フルカラーのブックレットでは日本の文化や伝統に基づいた、美しい漆の装飾や遊び心を堪能できます。
サクソフォンカルテットの歴史を変える1 枚の登場です。
品番:FOCD9783
定価:¥2,700+税
演奏:サクソフォンカルテットJG
収録内容:
サクソフォーンアンサンブルの為の小組曲 -SKY walker- より:滝澤俊輔
1. I. Departure
2. II. Venetian
3. 猫はしばしば箱にもぐる IV:菅野由弘
4. The Celestial Hierarchy:水上浩介
永久の花:佐藤信人
5. 「前奏曲」
6. 第一曲「撫子」
7. 第二曲「朝顔」
8. 第三曲「寒椿」
9. 第四曲「藤」
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