今回は、広島で演奏家と聴衆のマッチングサイト「かなであい」の運営を行っている、株式会社ソフトスタジオ代表の呉島進さんにお話を伺いました。
先日私(梅本)が広島経済レポート紙から取材を受けた際に、記者さんから「面白いことをやっている方が近くにいますよ」と紹介されたのが呉島さん。
株式会社ソフトスタジオは、現在欧米を中心に拡がっている「シェアリングエコノミー(インターネットを介して、使われていない資産を活用する仕組み:会社としてはAirbnbなどが有名)」に特化した開発を行う開発会社で、まだ「かなであい」も始まって間もないサービスとのことですが、なぜそれを行おうと思ったのか、お会いして取材をさせていただきました。
ちなみに呉島さん自身も、アマチュア吹奏楽団でコントラバスを演奏していらっしゃいます。
―まずはマッチングサイト「かなであい」の概要、どんなサービスなのかの特徴についてお伺いできますでしょうか。
演奏したい演奏者が自分の演奏を「出品」できるサービスです。そして「聴きたい」人、「(誰かに)聴かせたい」人がそれを購入することができる、というサービスです。出品は無料です。購入が決定した後、「かなであい」が手数料を頂いています。
―サービス立ち上げのきっかけや目的についてお伺いできますでしょうか。
自分の経験から、アマチュア演奏家にとっての演奏の場が少なすぎると感じていて、その演奏の場を増やしたい、と思ったのがきっかけですね。
アマチュアの場合は人前で演奏する機会が少ないので、他のアマチュアの演奏家の方々も同じように思っていらっしゃるのではないかな、と思いました。
「かなであい」にはプロアマ問わず登録が出来ますが、気持ちとしては、アマチュアの演奏家に毎週どこかで演奏する機会を得てほしい、というのがきっかけであり、目的ですね。
―ウェブサイトを拝見しますと、様々な利用シーンの紹介もありますが、どのような利用シーンが最も多いのでしょうか。
まずは老人ホームですね。その他には、企業の会合のようなところで演奏してほしいとか、結婚式での依頼などもありましたね。
―会社は広島にありますが、登録演奏者が全国にいて楽器も吹奏楽などで使う楽器に限らず三味線・二胡・バイオリンなど様々あり、吹奏楽団の登録もありますね。今後の展望やサービスの拡大・追加予定などについてお伺いできますでしょうか。
やはり原点は演奏家のためなので、演奏家の練習場所確保から、公演の宣伝、チラシなどの作成、チケット販売までサービスを拡大出来たら良いなと考えています。演奏家支援という視点ですね。もともと私はプログラマーなので、ホームページの制作も出来ます。お気軽にご相談いただければと思います。
インタビュー・文:梅本周平(Wind Band Press)
まとめ:
いかがでしたでしょうか。
シェアリングエコノミーという仕組みも日本でも徐々に広まっていますし、演奏者のマッチングサイトも色々と出てきているようですが、それぞれがどのような個性を打ち出していくのか、楽しみですね。
これまでと比べて短いインタビューになりましたが、実はサービスについて「あれやったらいいんじゃないか」「こうしたらどうだろうか」など、気づけば2時間ほどお話をしていました。
今後どのようなサービスに発展させていかれるのか、非常に楽しみです。
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