こんにちは!
Wind Band Press編集長の梅本です。
この編集長コラムでは、最近気になることや、経験上何か役立ちそうなことなんかを、ちょこちょこと書いています。
今回は以前他のブログで書いていた内容を、Wind Band Pressでのインタビューや日々のインプットによるアップデートを追加しつつ、昨今の事情などに合わせてリライトしてみようと思います。
これまで「コンテンツだーコンテンツが大事なんだー」と言ってまいりましたが、「どんなコンテンツが良いのかいまいち浮かばない」という方のために一例として「インタビュー」についてご紹介します。
これは僕が吹奏楽・管打楽器の情報サイト「Wind Band Press」を運営していく中で思ったことですが、インタビュー記事はアクセスもPVも伸びますのでオススメです。
ではさっそくインタビュー記事の作り方です。あくまでも梅本流ですけれど。
1. 知りたい内容やインタビューの目的を整理しよう
ただやみくもにインタビューをしても話があちらこちらへ飛んでしまい、「結局何が伝えたいのか」がわからないインタビューになってしまいます。
誰にインタビューするかも大事ですが、まずインタビュアーは
「誰に何を伝えたいのか」(読者層の絞り込み)
「読者層は何を知りたがっているか」(読者層が持つ不安などの洗い出し)
「どんな内容であれば読者層にとって有用か」(不安の解決)
「自分は何を知りたがっているか」(インタビュアー自身の興味)
「インタビューの目的は何なのか」(読者層にそれを伝えた結果として何を求めるのか)
このあたりをまずザッと書き出して、質問がブレないようにしておく必要があります。
そのうえで誰にインタビューするかを決める場合もありますし、誰にインタビューするかを決めたうえで上記を整理する場合もあります。
2. メールインタビューの場合と会話インタビューの場合の違い
基本的には実際に会って話してもらうのが良いと思いますが、例えばプロの指揮者など多忙な方の場合、空いた時間(そんなものはないのでしょうが)にテキストで回答を頂いたほうが良い場合もあります。
その場でとっさに回答が出てこない質問というのもありますので。
そういった場合はメールで質問事項のテキストをお送りしておくと良いのではないでしょうか。
最近は動画のほうが良いかもしれませんが、見る側からすると、音を出せる環境とそれを見られる時間帯が必ずしも重なるわけではないので、テキストでも良いと思います。
アマチュアの楽団員など、比較的時間のある方であれば、なるべくお会いして、写真も取ってインタビューを行いたいですね。
あらかじめ質問項目を書きだした紙を手元に置いたうえで、話が脱線し過ぎないようにコンパクトに行う必要があります。
いずれにしても、
・自分がしゃべり過ぎないこと
・自分が知っているからといって説明を省略しないこと
・自分が知っているからといって世間も知っていると思わないこと
・抽象的な質問をなるべく避けること(より具体的な話に落とし込んでいく)
・内輪受けにならないこと(特にこれは辞めましょう)
は大事なポイントになってきます。
3. 最終原稿は必ずチェックしてもらおう
さてインタビューも終わり、記事の体裁を整えました。
あとは公開するだけの原稿の完成です。
ここで、公開する前にインタビューを受けた方に再度チェックをお願いしましょう。
テキストのやり取りでも少々修正が入りますが、特に会話しながら行ったインタビューでは、インタビューされた側も
「これ、文字にすると結構エグイな」
ってことを言っている時があるので、大幅なカットや修正が入る可能性が高いです。
後で「そんなつもりじゃなかった」などという誤解が生じないように、原稿は最後にチェックをしてもらいましょう。
4. コンテンツを作るだけでは全く意味がない
ここまで来て、無事に記事を公開することが出来ました。
しかしそれだけでは全く意味がないのです。いま大事なのはデリバリー。どうやってそのコンテンツを届けるかですね。
どの媒体が適しているか、いかにして各媒体に上手く乗っけるか・・・プレスリリースサイトなのか、SNSなのか、ブログなのか、それともWind Band Pressなのか?何が最適かは時代とともにどんどんと変わっていくので、日頃からアンテナを張っておく必要があります。
この時に最初に決めた
「誰に何を伝えたいのか」(読者層の絞り込み)
「インタビューの目的は何なのか」(読者層にそれを伝えた結果として何を求めるのか)
を思い出すと、それぞれの媒体で何をすべきか見えてくるかもしれません。もちろん媒体について知る必要はあります。
一つの手として、これは僕の媒体ではやっていませんが、楽団などの演奏会広報の場合は、地元の新聞社やフリーペーパーなどに
「○月○日に○○ホールで演奏会を行います、今回の演奏会の指揮をお願いしたプロの指揮者の○○さんへのインタビューを行いました、演奏会を楽しむためのこんなエピソードなどをお話いただきました、つきましては御社の紙面に掲載していただくことは可能でしょうか」
的なことをメールなり電話なりで売りこんでみるのも面白いかもしれません。
ただ、前向きに検討して頂ける媒体もあれば、バッサリお断りされる媒体もあります。無視もされます。ダメ元で行きましょう。
この際に注意していただきたいのは、特にメールですが、返事を必ずすることです。
バッサリお断りされた後、一切メールの返事をしてこない人がいます。僕の媒体でもありますが、正直、心象は悪いです。
僕も広告営業などで問い合わせをして、バッサリと、それはもう一刀両断でバッサリとお断りされることはありますが、必ず御礼のご返信をするようにしています。
なぜ御礼をしなければいけないのか。
皆さん、ヒマではありません。
忙しいスケジュールの中、突如ポーンと飛び込んできたあなたの売り込みに、時間を割いてくれたわけです。
それが1分だろうが30分だろうが、貴重なお時間をいただいたことには変わりありません。
それに対する御礼です。
またいつどこでお世話になるかわかりません。
特に地元の媒体だとそうですよね。
必ず、「お時間をいただき誠にありがとうございます」
という旨を返信して、終わるようにしましょう。
以上、今日はコンテンツの一例として
「インタビュー記事の作成」
を取り上げてみました。
ぜひトライしてみて下さい。
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