日本初演あり、演奏機会希少なフランス・ブルターニュの作品郡!シンフォニエッタ 静岡 第60回定期公演(第8回東京定期公演)(2020/2/28:紀尾井ホール)




定期公演の開催地を東京に移した「シンフォニエッタ 静岡」。東京公演としては8回目、楽団としては第60回となる定期公演を紀尾井ホールで行う。

今回は日本初演を含む、演奏機会が希少なフランス・ブルターニュの作品を特集。ブルターニュ地方の民謡が織り込まれた楽しい作品を聴くことが出来る。

室内オーケストラのシンフォニエッタ静岡は管楽器・弦楽器のバランスによりそれぞれの楽器が鮮明に聴こえ色彩豊かなのが特徴。こだわりぬいたサウンドと楽曲を楽しむことが出来る。

公演詳細は以下の通り。


日時:2020年2月28日(金) 開場:18:30 開演:19:00

会場:紀尾井ホール

入場料:
S席 6000円
A席 5000円
B席 3000円
学生A,B席 1000円(4歳以上25歳未満の学生)

チケットのお求め:
・シンフォニエッタ静岡 http://www1.odn.ne.jp/ssj/
・チケットぴあ https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventCd=1945795
・紀尾井ホールチケットセンター https://kioihall.jp/tickets

出演:

指揮 中原朋哉

フルート 竹下麻美 菅原彩乃
オーボエ 池田肇 鷹栖美恵子
クラリネット 郡尚恵 竹内未緒
バソン 神山純 吉本康

ホルン 月原義行 鈴木希恵 曽根敦子 高野哲夫
トランペット 杉木淳一朗 野沢岳史
トロンボーン 加藤直明 橋本果奈 飯田智彦
打楽器 梅津千恵子 加藤恭子
ハープ 佐々木遥香

ヴァイオリンI 松本亜土 西田史朗
佐々木綾 杉山優子
ヴァイオリンII 植村圭 日野奏 椛島大樹
ヴィオラ 扇慎也 西村知佳子
チェロ 田口裕 大塚幸穂
コントラバス 石川智崇 中村杏葉

(ステージマネージャー 九谷敏裕)

プログラム:

~ブルターニュの魂~

クラース:こどもの心

ラドミロー:交響詩「ラ・ブリエール」(東京初演)

ロパルツ:交響曲第5番(日本初演)

主催・お問い合わせ:シンフォニエッタ静岡 http://www1.odn.ne.jp/ssj/
後援:在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ日本、静岡県
助成:笹川日仏財団

 


中原朋哉 プロフィール

1973年愛知県小牧市生まれ、静岡県焼津市に育つ。
作曲を長谷川勉、伊藤康英、後藤洋の各氏に学んだ後、フランス・ディジョン音楽院指揮科にてジャン=セバスチャン・ベロー氏に師事。1993年からはフランスおよび日本においてパスカル・ヴェロ氏のアシスタントを務める。
1996年23歳という若さで名門フランス国立リヨン管弦楽団定期演奏会、グルノーブル音楽祭に同管弦楽団史上最年少指揮者としてデビュー。その演奏は、全国紙フィガロの 「柔軟で完璧な演奏をする、奇跡とも思えるほど驚くべき才能を持った指揮者である。」との評をはじめ、高い評価を得た。
後にフランス国立ペイ・ドゥ・ラ・ロワール管弦楽団、ザルツブルク・モーツァルテウム管弦楽団(モーツァルトの未亡人が創設したオーケストラ)においてユベール・スーダン音楽監督のアシスタントを務めた。
フランスの近・現代作品の紹介に力をいれており、中でも2005年7月、グランシップ大ホールにおいて、20世紀を代表する作曲界の巨匠、アンリ・デュティユーのヴァイオリンと管弦楽のための夜想曲”Sur le meme accord”の日本初演をフランスの名ヴァイオリニスト、オリヴィエ・シャルリエと行い、その演奏は作曲者からも高く評価された。また、知られざるフランスの作曲家ポール・ラドミローの遺族とも親交があり、多くの作品を紹介している。
更に、ウィーン古典派(ハイドン、モーツァルト、ベートーヴェン)の演奏、特にモーツァルトにおいては、「日本人とは思えないほど、モーツァルトの血を受け継いでいる。」「日本人だということを忘れさせる程、私たちの音楽を深く理解している。」と、現地の音楽家からも厚い信頼を得ている。
2002年に帰国。静岡県内を中心に、ヨーロッパのアーティストの招聘事業をはじめ、2005年には、国内外のトップアーティストを中心に構成されるプロの室内オーケストラ「シンフォニエッタ 静岡」を創設。創設時より芸術監督・指揮者を務めている。群を抜いた企画力、選曲・プログラミングには定評がある。
演奏活動のほかに、5年間に渡りラジオのクラシック音楽番組のパーソナリティを務めたほか、オペラ・音楽劇の演出、学校・公民館・企業での講演、市民大学講座の講師など、あらゆる世代に向けた、クラシック音楽の啓蒙活動も行っている。更に、第24回国民文化祭しずおか2009 静岡県企画委員、公共文化施設の設計にも携わるなど、多彩な活動を展開している。
2018年3月静岡文化芸術大学大学院文化政策研究科を首席にて修了。2018年4月からは京都橘大学大学院後期博士課程文化政策学研究科において、芸術団体がより良い環境で活動を展開することが出来るよう研究を行っている。日本公共政策学会、日本評価学会、音楽芸術マネジメント学会会員。

 


シンフォニエッタ 静岡

【活動目的】
私達は、まだ十分に知られていない芸術作品を演奏することで、それを聞きたいという人が増え、再び私たちが演奏し、または他の団体が演奏するようになるという循環を生み出し、人々が未知なる芸術作品にも興味を持って接することが出来るような環境を作ることを活動の目的とします。

【プロフィール】
2005年創立。日本音楽コンクール優勝者、国際コンクール入賞者をはじめ、国内外で活動する47名の楽団員によって構成する。定期公演は静岡市のグランシップを拠点とし、2015年からはサントリーホールでの東京定期公演を開始、2020年からは大阪定期公演を開始する。
芸術監督・指揮者は焼津市出身でヨーロッパ経験も長い中原朋哉が就任。フランスの地方オーケストラのような音色を持ち、プロオーケストラとしては国内で唯一バソン(フランス式ファゴット)の定席がある。ソリストにはフランスを代表するヴァイオリニスト、オリヴィエ・シャルリエやザルツブルク・モーツァルテウム管弦楽団首席クラリネット奏者フェルディナント・シュタイナー、同首席ホルン奏者ヴィリ・シュヴァイガーを独自に招聘してきた。近年は、オンド・マルトノの世界的第一人者原田節(ハラダタカシ)との共演を重ねている。
シンフォニエッタ静岡は、これまで日本で紹介されていなかった作品も数多く手掛けている。中でも、1926年に作曲されてから86年間演奏されずにいた、フランス近代の作曲家、ポール・ラドミローの「交響曲」の世界初演(2012年)はフランス音楽史にとっても重要なものとなった。更に、レジデント・コンポーザー長谷川勉による「弦楽のための2つの楽章」の世界初演(2012年)、コネッソン、シュミット、マニャールといったフランスの作曲家達の作品を中心に、数々の日本初演を行ってきた。また、コクトー台本によるプーランクのオペラ「声」では同台本によるベルナール・ビュフェの版画26点とコラボレーションを行い(2010年)高い評価を得た。
シンフォニエッタ 静岡による、静岡県の芸術文化の特性を考えて生まれた企画・プログラムは、これまでのオーケストラの常識を打ち破るものとして注目を集めており、当楽団の様々なアイデアは県内の文化施設や他の音楽団体にも大きな影響を与えている。また、プロの演奏家だからこそ出来る教育活動にも重点を置き、楽団員だけでなく、ゲストに招くソリストと共に、山間部にある小規の学校での公演やワークショップ事業を行っている。

芸術監督・指揮者:中原朋哉
レギュラー・ゲスト・ソリスト:オリヴィエ・シャルリエ
レジデントコンポーザー:長谷川勉
応援団
名誉応援団長:有馬朗人(物理学者・俳人/静岡文化芸術大学理事長、元東京大学総長、元文部大臣)
応援団長:石川嘉延(元静岡県知事)
応援団:澤登正朗(サッカー解説者・指導者)
「私は、世界の中で静岡にしかない音楽活動を目指すシンフォニエッタ 静岡の心意気を感じて、全面的に応援します」 石川嘉延

 


初演記録
【世界初演】
2012年 1月29日 ラドミロー:交響曲 (1926年版・世界初演) 協力:ポール・ラドミロー協会(フランス)
2012年10月28日 長谷川勉:弦楽合奏のための2つの楽章
【日本初演】
2010年 3月19日 ラドミロー:ブルターニュのコラールの主題による変奏曲
2010年10月15日 ヴァスクス:ヴァイオリン協奏曲 “Distant Light”
2011年 5月28日 ラドミロー:弦楽四重奏曲
2012年 5月 6日 コネッソン:トッカータ・ノクテュルヌ / ディスコ・トッカータ / 六重奏曲
2013年 4月21日 コネッソン:Agora
2015年 1月31日 フロラン・シュミット:無言劇付随音楽「サロメの悲劇」 (オリジナル版)
2015年11月 8日 O.リード:メキシコの祭 (管弦楽版)
2017年2月26日 マーラー:交響曲第9番(室内オーケストラ版)
2017年6月8日  コネッソン:弦楽四重奏曲
2017年7月22日 マニャール:正義への賛歌
2018年9月16日 マニャール:葬送の歌
2018年11月11日 ベロー:六重奏曲
2019年3月3日  ネリベル:金管と打楽器のための音楽




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