大栗裕氏、兼田敏氏の作品集など、優れた現代吹奏楽作品を数多く出版するティーダ出版より、吹奏楽界に多大な功績を残す3人の作曲家、浦田健次郎氏、田村文生氏、高昌帥氏のアンサンブル作品が新発売された。
それぞれに作曲家の個性が強く出た作品で、これからのアンサンブルコンテストにはもちろんのこと、音大生やプロの方々にも是非取り上げて頂きたい。
浦田健次郎氏 作曲作品
『日本の旋律による3つのパラフレーズ』
編成:【金管8重奏】Trp×2、Hr×2、Trb×3、Tub×1
浦田 健次郎氏プロフィール
1941年、東京都出身。
東京芸術大学トロンボーン選考卒業後、同大作曲科を卒業。1973年同大大学院修士課程修了。東京芸術大学作曲科教授として後進の指導にあたり、2009年に退官。
現在は東京芸術大学名誉教授。
・主な吹奏楽作品
『プレリュード』1979年度全日本吹奏楽コンクール課題曲
『マーチ・オーパス・ワン』1984年度全日本吹奏楽コンクール課題曲
『セリオーソ』2008年度全日本吹奏楽コンクール課題曲
田村文生氏 作曲作品
『カンタービレ』
編成:【トランペット8重奏】Trp×8(7,8番はフリューゲルホルン持ち合え有)
『静かな湖畔』
編成:【クラリネット4重奏】BbCl×2、A.Cl×1、B,Cl×1
『歪められた歌』
編成:【木管・打楽器8重奏】Picc&A.Fl×1、Picc,Fl&A.Fl×1、EbCl(Bb管でも代用可)&B.Cl×1、コントラバスクラリネット(バスクラでも代用可)×1、Perc×2
田村文生氏プロフィール
1968年東京都生まれ。埼玉県立川越高等学校卒業後、東京芸術大学作曲科卒業、同大大学院を修了。イギリスのギルドホール音楽演劇学校大学院修了。現在は神戸大学大学院人間発達環境学研究科人間発達専攻准教授。
イタリア・ローマのブッキ国際作曲コンクールなど数々の入賞・入選歴を残し、1993年には『饗応夫人-太宰治作「饗応夫人」のための音楽』が全日本吹奏楽コンクール課題曲に選ばれる。
現在も吹奏楽界に強烈なインパクトを残す作品を生み出し続け、現代吹奏楽界における代表的な作曲家である。
・主な吹奏楽作品
『泣く女』
『トルキッチュ行進曲』
『アルプスの少女』
高昌帥氏 作曲作品
『Invocation』
編成:【クラリネット4重奏】BbCl1&EbCl1、BbCl2&EbCl2、BbCl3&EbCl3,A.Cl、BbCl4&B.Cl
『a Movement for Wind Quintet』
編成:【木管5重奏】Fl×1、Ob×1、BbCl×1、Hr×1、Bsn×1
高昌帥氏プロフィール
1970年大阪生まれ。大阪音楽大学作曲科卒業後、スイスのバーゼル音楽アカデミーにて学ぶ。
2001年、「吹奏楽のためのラメント」で朝日作曲賞を受賞。翌年の全日本吹奏楽コンクール課題曲となる。
「ウインドオーケストラのためのマインドスケープ」「陽が昇るとき」など、演奏効果の高い吹奏楽作品を数多く生み出す、現在吹奏楽界での人気ナンバーワンの作曲家。
現在は大阪音楽大学作曲科准教授として後進の指導にもあたっている。
・主な吹奏楽作品
『吹奏楽のためのラメント』
『エッセイ』
『ウエストミンスターの鐘による幻想曲』
協賛
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