【編集長コラム】プレスリリースってどうやって出すの?

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こんにちは!

Wind Band Press編集長の梅本です。

最近気になることや、経験上何か役立ちそうなことなんかを、

ちょこちょこと書いていきます。

ブログでやっても良いのですが

一応Wind Band Press向けのコラムという感じです。


さて今日は「プレスリリースってどうやって出すの?」というお話です。

僕もちゃんとしたプレスリリースを出すようになったのは個人事業主としてONSAを開業してからですが、これまでに何度か送っているのでそれを参考にしてみましょう。

※ONSAは屋号で、この屋号の下、Wind Band PressやGolden Hearts PublicationsWBP Plus!などを展開しています。屋号はつけてもつけなくても良いみたいですがつける場合は税務署に開業届けをする際に記載する必要があります。後からでも大丈夫だと思いますけど僕は最初から届け出をしていたのでどうだったか覚えていません。

■プレスリリースとは何か

まずこれですが基本的には「報道機関に向けた情報の提供や発表、告知」ということになります。

「報道発表」とも言われるそうです。

「プレス」というのが元々新聞社を指すんだそうです。

■プレスリリースの役割とは何か

これは他のページなどでも何回も触れていますが、特に吹奏楽や管打楽器の世界というのは、皆さんが思っているほど世間には知られていないと思って良いでしょう。ニッチの中のニッチ、ニッチ・オブ・ニッチといっても過言ではありません。

ですので、どこかの大手プレスや一般に影響力のある誰かが自分の公演やその他の情報を積極的に探しに来てくれるような世界ではありません。

吹奏楽や管打楽器、クラシック音楽に限らず、ニッチな業界や領域にいる人は自分から積極的に情報を発信したいところです。

その手段としてブログ、メルマガ、SNSなどがありますが、より多くの人の目に触れる可能性を高めるのがプレスリリースの役割です。

■プレスリリースの送り先

じゃあ、何をどこに送ればいいか、ということになりますが、何をは後述します。

まずどこに、をリストアップしましょう。

今回は吹奏楽や管打楽器の場合で考えます。

考えられる送付先(媒体または報道機関)は以下のようになります。

・新聞社(全国紙)

・新聞社(ローカル)

・テレビ(ローカルまたは全国)※内容による

・ラジオ(ローカルまたは全国)※内容による

・商業雑誌(音楽雑誌)

・商業雑誌(ローカル)

・フリーペーパー(ローカル)

・地方自治体

・ウェブメディア(プレスリリースサイト)

・ウェブメディア(音楽専門)

・母校の広報室

上記の媒体には僕が昨年11月に「WBP Plus!」を立ち上げたときにも送っています。

すべてが掲載されるわけではないので、努力と運次第というところもありますが、ある程度数を送っておくと良いと思います。

上にある中で「地方自治体」ってのがありますが、自治体によって、区役所や市役所などでプレス向けのボックスが設置されたりしている場合があります。

僕の場合は広島市ですが、11媒体に向けて自治体がボックスを用意してくれているそうで、11部印刷して役所に送りました。

あとはプレスリリースサイトに掲載されたのと、母校の広報室がSNSで紹介しれくれたのと、地域の経済紙(広島経済レポート)さんから取材の申し込みがあり、掲載されました。

基本、掲載されないことの方が多いと思っておいた方が良いですね。

プレスリリースを送っているのは自分だけではないので。

■プレスリリースの書き方

プレスリリースの書き方の解説をしているサイトは色々あります。主張も色々です。

そんな色々をかじった挙句の我流になりますが、まずメールの場合は、メール本文と添付ファイル(プレスリリース)に分けています。

メールの文面は、画一的な一斉送信よりも、相手のメディアのことを理解したうえで、個別の文章でメールを送った方が良いでしょう。僕はこれを「愛のあるプレスリリース」と呼んでいます。特にローカルなメディアや専門的なメディアの場合、これを使います。全国紙やプレスリリースサイトの場合、同じ内容で送ります。

プレスリリースを見ても「何のこと?だから何?」となる場合もあるので、必ず「取材してほしい旨」と「取材のお問い合わせ先」を明記しましょう。

プレスリリース本体については、なるべくA4サイズ1~3枚で収まるくらいにしています。

取材しなくてもプレスリリースだけで記事が作れるように構成します。

僕の場合は、Wordで作成してPDFに変換して添付しています。(ここは編集のしやすさを考慮してPDF変換しないほうがいいかもなと最近は考えています)

企画書ではないのでパワーポイントで何ページにも及ぶものを作る必要はありません。

本文の書き方ですが、

・タイトル(そのまま使えるような記事見出し)

・アイキャッチ画像(フリー素材とか使わないで自分の公演チラシとかプロフ写真とか自分の持っているコンテンツでなおかつプレスリリースに関係ある画像にしましょう)

・概要(それを読めば何の話かわかるように、なおかつ簡潔に)

・本文(内容に合わせて読みやすいようにところどころテーマを決めて区切ります:WBP Plus!の場合は「事業開始のきっかけ」「商品セレクトについて」「日本の良質な商品を海外へ」「今後の展望」の4項目にしましたが、例えば公演であれば日時などの公演データとコメントは分けた方がよいでしょう)

・ホームページのURL(トップページじゃなくてもいいです、プレスリリース内容に合わせたURL)

・プロフィール(事実を淡々と書きます)

・一般の問い合わせ先(名前、メールアドレスなど)

・報道関係者向けのお問い合わせ先(名前、フリガナ、電話番号、メールアドレスなど)

こんな感じです。

■何を伝えれば良いのか

何が正解というわけではないのですが、自分もメディア側の人間なので、そっちの観点から言えば、「これを掲載すれば部数が稼げる/PVが稼げる」と思わせられれば最高です。それに加えて大事なのが「それを掲載することによって読者がどんな恩恵を受けるのか、読者にどう思われるのか」という点です。

ニュース性、話題性のある記事をウリにしているメディアの場合は、「だから何」というような特に話題性もない記事ばかりになってしまうと読者が離れてしまいますから、そういった情報は敬遠したいところです。

人数のいる会社であれば取材班があり、記者は自分からヒットしそうな情報を探して取材を申し込んだりするわけなので、記者自身がプレスリリースを見て「だから何」と思って興味を失ってしまえばそれで終わりです。

「これは読者の役に立ちそうだ、自分のメディアに合いそうだ」と思わせないといけません。

自分では当たり前と思っていることが他人にとっては「ウリ」になる場合もあります。

自分がプレスリリースを行いたい案件について、「何がスペシャルなことなのか」を自分で把握して、それを分かりやすく伝えることが大事かなと思います。

逆に自分が「どうだ凄いだろう」と思っていても他人には「何が?」と思われることもあります。業界内だけで生きているような世間知らずのタイプの人は気を付けた方が良いです。

そういう方は自分を世間知らずと思っていない場合も多いと思うので難しいところなのですが、一旦広くとらえて、社会的にこの案件はどういう位置づけになるのか、というところまで引いて見てみると良いのではないでしょうか。

業界の状況や慣例、そしてあなたの伝えたい案件に至る背景と、今回あなたが行うことがそれに対してどのように特徴的であるのか、社会的にどのような意義があるのか、それをピックアップしてみましょう。

そこから「サルでもわかる」内容に落とし込んでいきます。

とりあえず今日はここまで。




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