CDレビュー:特に初心者にオススメ!改めてサクソフォーンの魅力にハマろう!深澤智美(サクソフォーン)「KAGUYA」

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サクソフォーン奏者の深澤智美さんから2016年に発売されたご自身のCD「KAGUYA」が届きましたので、簡単にレビューしてみようと思います。

発売は2016年ですが、つい先日も某楽器店での取り扱いが始まったりというところのようなので、まだ聴いておられない方も多いかもしれません。

このアルバムはすべてHaruka Kanataさんと森本雄也さんによるオリジナル曲になっていて、また全てのサクソフォーン・パートを深澤さんが演奏しています。

7曲中、サクソフォーンの多重録音は3曲ですね。そのうち2曲はカルテットになっています。(凄い)

さて気になる内容ですが、全てイージーリスニングのような作品で、ヴァイオリンで言うと宮本笑里さんのCDみたいな、そんな感じです。

1曲、「G線上のアリア」のアレンジが入っていますが、これもちょっとした仕掛けがあって、ただのアレンジでは終わっていないのでお楽しみに。

深澤さんのストレートで伸びやかな音と作品のキャッチーさが相まって、難しい顔をせずにニッコニコでサクソフォーンの音を楽しめる1枚になっています。

余談ですが、僕がクラリネットを始める前、初めて買ったCDはベニー・グッドマンのベスト盤で、次に買ったのは赤坂達三さんの「ポルト・ドゥ・パリ」というポップス盤でした。

学生時代はこの2枚に凄く影響を受けましたね。社会人になってお金に余裕が出来てから、ようやくライスター、メイエ、フックス、マイヤー・・・などを次々と買い漁って深み(というかドツボ)にハマっていくわけですが、色々と厳しかった学生時代には上記のキャッチーな盤でクラリネットの楽しさを思いだしながら、なんとか踏ん張ったものです。

そんなこともあって、この「KAGUYA」は、特に初心者の方や、クラシック寄りの作品を演奏し過ぎてヘロヘロになってサックスが嫌いになりそうな学生さんに是非聴いていただきたいアルバムなのです。

きっとサクソフォーンを初めて手にした時、初めて音を聴いたときのワクワクが蘇ってくることでしょうし、作品が聴きやすいので初心者の方にとっても目標にしやすいと思います。

是非どこかのお店で見つけたら、買って楽しんでいただきたいと思います。

ジャケットもカッコイイですしね!飾りましょう。

深澤さんのサイトからもご購入いただけます。→詳しくはこちらの記事参照


レビュー:梅本周平(Wind Band Press)


商品詳細は以下の通り。

メーカー:株式会社 Turnaround Artists Organization

演奏:深澤智美(サクソフォーン)

収録曲:

キミを待っている/Haruka Kanata
Alto Saxophone & Orchestra

KAGUYA/Haruka Kanata
Soprano, Alto, Tenor, Baritone Saxophone (Quartet)

未来/森本雄也
Soprano, Alto Saxophone & Piano

Air on the G String/J.S. Bach arr. 森本雄也
Soprano Saxophone & Piano

Fiore/Haruka Kanata
Alto Saxophone & Orchestra

Fly Away/Haruka Kanata
Soprano, Alto, Tenor, Baritone Saxophone (Quartet)

キミを待っている/Haruka Kanata
Soprano Saxophone & Piano(Haruka Kanata)


深澤智美氏 プロフィール

神奈川県逗子市出身。

東京音楽大学付属高等学校を経て、東京音楽大学卒業。在学時特待奨学生。

2004年第7回サクソフォーン協会ジュニアコンクール入賞。

2005年東京音楽大学付属高等学校卒業演奏会に管打楽器首席生として出演。

2007年第13回全日本ジュニアクラシック音楽 コンクール奨励賞。

レインボウ21サントリーホールデビューコンサート2009に出演。

2009年、2012年、神奈川県、東京都にてソロリサイタルを開催、好評を博す。

2012年、サックス四重奏で東京都、神奈川県、大阪府、福島県など全国9か所に招待される。
同年、FIFA W杯 U-20の閉会式セレモニーにて国際競技場で演奏する。

東京音楽大学卒業演奏会、葉山町新人演奏会 東京音楽大学校友会神奈川県支部新人演奏会、サクソフォーン協会新人演奏会、各演奏会にサクソフォーン専攻首席、大学内成績優秀者として推薦され出演。

O.マーフィー、F. モレッティの各氏によるマスタークラス、及び公開レッスンを受講。

これまでにサクソフォーンを中村均、石渡悠史、雲井雅人の各氏に師事。

現在ソロ、アンサンブル、吹奏楽や小、中、高等学校芸術鑑賞会での演奏等、年間100公演以上のステージで演奏する傍ら、吹奏楽指導など幅広く活動中。

また、サックス専門誌 The SAX vol.59より自身の連載を約1年務め、現在も特集などで取り上げられる。




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