【動画あり】吹奏楽ファンよ、ロックを聴こう(No.16)音の数が少ない、薄い、それは武器。彗星の如く現れた天才ビリー・アイリッシュから静寂の強さを学ぶ

三度の飯よりロック好き、Wind Band Press梅本です。

このコラムでは主に洋ロックを主食とする梅本が、吹奏楽ファンや吹奏楽部の学生の皆様に「これを聴いてくれ!」と激オシしたいロックバンドやCD、曲などを紹介していきます。

特に吹奏楽ではポップスやロックの曲をアレンジした作品を演奏する機会も多いと思いますが、クラシックや吹奏楽ばかりを聴いていてはいつまでたっても「なんかポップス感がないなあ」という演奏になりかねません。

ロックやポップスを演奏する際には原曲を聴くのが一番ですが、日ごろからロックやポップス、はたまたジャズなど、様々なジャンルの音楽に触れて、色々なことを吸収し、フィーリングを自分のものにしていただければ幸いです。


さて今回はバンドではなくソロ・アーティストですが、いま世界中で人気であろう「ビリー・アイリッシュ(Billie Eilish)」を取り上げます。

ビリー・アイリッシュは2001年生まれのアメリカのシンガーソングライター。

本格的なデビューアルバムのリリース前からシングルをいくつか出し、特にアメリカの10代の間で人気があったそうです。その頃からすでにフー・ファイターズのデイヴ・グロールなんかは高い評価をしていました。そして!今年(2019年)に発売されたデビュー盤「WHEN WE ALL FALL ASLEEP, WHERE DO WE GO?」が出るや否や名だたるミュージシャン達から大絶賛、「天才」の名を欲しいままにし、アルバムはアメリカ、イギリス、カナダ、オーストラリアでアルバムチャート1位を獲得、日本でも日本盤がリリースされていますし日本独自のオフィシャルサイトも作られており、今まさに目が離せないアーティストとなっているのです!!!!!(ここまで一気)

これがロックかロックでないか?僕はロックだと思いますね。ギターがジャーンってなってるよりもずっとロック、これぞロック。

彼女の特徴はなんといってもその「静けさ」にあるのではないかと思っています。吹奏楽でもロックでも音がたくさん鳴ってて分厚ければ迫力が出ますしアドレナリンも出ますしカッコイイです。

しかし彼女は逆を行っているんですね。無音や無音に近い瞬間が何度もありますし、音が重なっていても最小限だったりします。それは単に「静かな音楽」というわけではなくて、逆に凄まじい緊張感を生むんですね。どんどんと引き込まれていく。

「少ない音の数」によって彼女は彼女独自の表現を行っていて、その音の数の少なさ、シンプルさが武器になっています。

吹奏楽の世界でも大編成だ小編成だといろいろありますが、「うちは部員数が少ないから・・・」と何かを諦めてしまうバンドもあるかもしれません。

しかしビリー・アイリッシュはその音の少なさが武器になること、それによって可能になる表現があることを教えてくれます。

無音が生む緊張感や残り香のような雰囲気は、ブンチャカ鳴らしていては決して生まれることがない種類の雰囲気です。

「小編成ならではの音楽を」とだいぶ前から言われ始めていますが、具体的になんなのよそれ?っていうのは、具体的なものを聴いてみないとわからない。

その一つのヒントが彼女の音楽の中にあるのではないかと思うのです。

そんなわけでジャンル関係なくすべての音楽家が影響を受けるであろう若き天才の音楽、ぜひ聴いてみて下さい。

(PVも表現の一つ、と語る彼女のPVは本当にステキなので視覚表現にも注目です)

▼bad guy

▼bury a friend

▼when the party’s over

▼you should see me in a crown

▼hostage

▼idontwannabeyouanymore

▼watch

▼Bored

▼Bellyache

▼おまけ:コントラバス奏者の地代所悠さんが彼女のヒット曲「bad guy」をコントラバスでカバーしています。鬼かっこいいです。コントラバス奏者はこれも見てね。(何より地代所さんがノリノリなのが最高)

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