ビートルズに学ぶ実験精神~吹奏楽ファンよ、ロックを聴こう(No.11)ザ・ビートルズ(The Beatles)

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三度の飯よりロック好き、Wind Band Press梅本です。

このコラムでは主に洋ロックを主食とする梅本が、吹奏楽ファンや吹奏楽部の学生の皆様に「これを聴いてくれ!」と激オシしたいロックバンドやCD、曲などを紹介していきます。

特に吹奏楽ではポップスやロックの曲をアレンジした作品を演奏する機会も多いと思いますが、クラシックや吹奏楽ばかりを聴いていてはいつまでたっても「なんかポップス感がないなあ」という演奏になりかねません。

ロックやポップスを演奏する際には原曲を聴くのが一番ですが、日ごろからロックやポップス、はたまたジャズなど、様々なジャンルの音楽に触れて、色々なことを吸収し、フィーリングを自分のものにしていただければ幸いです。


さて今回は皆さんご存知のイギリスのバンド「ザ・ビートルズ(The Beatles)」を取り上げます。

ビートルズといえばどんな印象でしょうか?ポップ?分かりやすい?

ビートルズの影響を受けた多くのミュージシャンやプロデューサーが生まれ、その彼らに影響を受けたミュージシャンがまた多く生まれ・・・

今となっては当たり前のようになったことも、当時は前衛的でした。ビートルズが同業者に支持されたのはメロディーなどの美しさもさることながら、その前衛さ、ポップカルチャーを変革するエネルギー、その辺りにあったように思います。

ある意味では「当時のポップカルチャーにおけるコンテンポラリー音楽」だったとも言えるわけです。

現在の吹奏楽や管打楽器の世界にも「現代音楽」とか「コンテンポラリー」と呼ばれる作品が多いですが(現代の作品であればすべて現代音楽なんじゃあないのか、とも思いますが)、苦手な人も多いでしょう。

「よくわからない」というのが苦手な理由としては多そうですね。

ですが、だからといって聴かない、演目候補にも入れない、というのはもったいないわけです。自分がわからなくてもバンドの演目に入ってくることもありますし、キャッチーな作品であってもコンテンポラリーな要素はあるわけで、キャッチーな部分だけ頑張って練習して、コンテンポラリーな感じが前面に出ている箇所は「何を演奏しているのか自分でもわかりませ~ん」では、聴き手はもっと困ってしまいます。

今回は、具体的にどうこうというわけではなく、嫌いな人は少ないであろうビートルズの音楽から、実験的な部分、前衛的な部分を意識して聴いてみましょう、という試みです。

「なんかとっても耳なじみのよい曲」というイメージがあるかもしれませんが、今回は「ポップカルチャーを変革した」という評価が高いアルバム「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」に収録されている曲を改めて聴いてみましょう。

そこから学んでほしいのは新しいことにチャレンジする精神、新しい音楽を生み出そう、見つけようとする精神、つまりは実験精神です。実験精神なくして前衛音楽は生まれないでしょう。

前衛的に聴こえることも多い現代音楽を理解するにあたって、この精神を持つことはとても重要なのではないでしょうか。

ビートルズの作品は、今なお多くの人に愛されていますが、凄いのは、聴くたびに発見があることではないかと思います(「ヘイ・ジュード」ですらそうです)。最初期はともかく、基本的には実験的で前衛的なバンドだったと言えるでしょう。

自分の引き出しが増えれば増えるほど、ビートルズの音楽から新しい要素を発見できます。それもまた楽しいですよね。

では「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」収録曲からいくつか、どうぞ。

Sgt. Pepper’s Lonely Hearts Club Band (Take 9 And Speech)

Lucy In The Sky With Diamonds (Take 1 / Audio)

A Day In The Life

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