CDレビュー:予想はしていたけど圧倒的な音楽!「アンサンブル・ウィーン=ベルリン/ライヴ!」

広告枠



株式会社フォンテック様から10/4発売のCD「アンサンブル・ウィーン=ベルリン/ライヴ!」が届きましたので、簡単にレビューしてみようと思います。

メンバーの顔ぶれを見るだけで凄いんだろうなあと予想はしていましたが、やはり音楽が圧倒的!

それぞれの卓越した技術と音楽センスをもって、そして見事なアンサンブルで、作品の深く深くへと聴き手をいざないます。

木管五重奏ならではの独特のふくよかさ、シャープさ、その幅広い表現力を如何なく発揮していますね。

なぜ現代に至るまで多くの著名な作曲家がこの編成のために多くの作品を残しているのか、それが肌感覚で分かるような、木管五重奏の音楽表現の可能性がよく伝わるアルバムに仕上がっています。

収録曲はバーバー、フランセ、リゲティ、ベリオ木管五重奏のド定番作品をメインに収録。

名曲と呼ばれる作品ばかりなので、初心者でも木管五重奏の深さ、楽しさを十分に味わえる選曲となっています。

各奏者のファンでなくても、ぜひ聴いていただきたい一枚です。

(特に木管五重奏を組むかもしれない/組んでいるホルン奏者は必聴です!)


レビュー:梅本周平(Wind Band Press)

CDは「WBP Plus!」でも販売中です!


商品詳細は以下の通り。

▼メーカーより

ウィーンとベルリンの主要オーケストラのトップ奏者によって構成される世界最高峰の木管五重奏団、アンサンブル・ウィーン=ベルリン(EWB)。

結成30年にあたる2013年、1999年から在籍するシュテファン・ドール(ベルリン・フィル首席ホルン奏者)以外のメンバーがカール・ハインツ・シュッツ(ウィーン・フィル ソロ・フルート奏者)、ジョナサン・ケリー(ベルリン・フィル 首席オーボエ奏者)、アンドレアス・オッテンザマー(ベルリン・フィル 首席クラリネット奏者)、リヒャルト・ガラー(ウィーン響首席ファゴット奏者)に交代し、新たな一歩を踏み出したEWBによる待望のニューアルバムの登場です。

「そんな新生EWB が果たした初のレコーディング。このプログラムをライヴで録音するなんて大変な度量!と思わせる曲が並び、そして彼らならそれが可能なのか、と溜め息の1つもつきたくなる。レパートリーはご覧のとおりバラエティに富み、ウィーン生まれのツェムリンスキーに、若き日にはベルリンを住まいとしたメンデルスゾーンと、2つの都市に縁を持つ作曲家も抜かりなく配す。

アンサンブルの“ボス”格に映るのは、EWBで今や最古参となったシュテファン・ドール。木管五重奏の中でホルンがこれだけ存在感を示しながら、なおかつ全体のバランスを崩さないのは舌を巻くばかり。その彼を取り囲む木管群も盤石の布陣。創設メンバーにあたる恩師ミラン・トゥルコヴィッチからポストを受け継いだリヒャルト・ガラーが柔軟にして的確なファゴットで低音域を支え、今や斯界のニュー・スターと化したカール=ハインツ・シュッツのどこまでも隙と無駄のないフルートが高音域に華を添え、そしてケリーとオッテンザマーが機能性と歌心に富んだプレイングで合奏の外堀を埋める……。ドイツ語圏の生んだスーパー・ユニットが、木管五重奏に示すワールド・スタンダード。その水準の高さを改めて確認できるアルバムだ。」
(木幡一誠 ライナーノーツより)

品番:FOCD9736
定価:¥2,700+税
発売日:2017/10/4
メーカー:株式会社フォンテック

演奏:アンサンブル・ウィーン=ベルリン(Ensemble Wien-Berlin)
カール=ハインツ・シュッツ(フルート)(Karl-Heinz Schutz : flute)
ジョナサン・ケリー(オーボエ)(Jonathan Kelly : oboe)
アンドレアス・オッテンザマー(クラリネット)(Andreas Ottensamer : clarinet)
リヒャルト・ガラー(ファゴット)(Richard Galler : bassoon)
シュテファン・ドール(ホルン)(Stefan Dohr : horn)

収録内容:

1. フモレスケ:アレクサンダー・フォン・ツェムリンスキー
Humoreske for Wind Quintet : Alexander von Zemlinsky

2. 夏の音楽 Op.31:サミュエル・バーバー
Summer Music Op.31 for Wind Quintet : Samuel Barber

3-10. 劇付随音楽「夏の夜の夢」Op.61 より:フェリックス・メンデルスゾーン(グイド・シェーファー編)
“A Midsummer Night’s Dream”, Incidental Music, Op.61 : Felix Mendelssohn (arr. Guido Schafer)

11-16. 6つのバガテル:ジェルジュ・リゲティ
Six Bagatelles for Wind Quintet : Gyorgy Ligeti

17-25. 木管五重奏曲 第1番:ジャン・フランセ
Quintet No.1 for Flute, Oboe, Clarinet, Bassoon and Horn : Jean Francaix

26-29. オーパス・ナンバー・ズー:ルチアーノ・ベリオ
Opus Number Zoo, Children’s Play for Wind Quintet : Luciano Berio

収録:
2015年4月13日ウィーン・コンツェルトハウス ライヴ録音
Recorded live at Konzerthaus Vienna on 13 April 2015


CDは「WBP Plus!」でも販売中です!

 




協賛



広告枠





Wind Band Pressへの広告ご出稿のご案内および媒体資料はこちら



■演奏会の企画やチケット販売その他各種ビジネスのお悩み相談やプレスリリース代行依頼もお受けしています!

様々な経験をもとに、オンラインショップの売上を上げる方法や商品企画、各種広報に関するご相談、新規事業立ち上げのご相談など承ります。初回相談無料です。そのほか、プレスリリース代行などの実務作業も承ります。よろずご相談下さい。




その他Wind Band Pressと同じくONSAが運営する各事業もチェックお願いします!

■楽譜出版:Golden Hearts Publications(会員登録してログインすると約5%オフで購入可能です)

■オンラインセレクトショップ:WBP Plus!





▼人気の記事・連載記事

■プロの指揮者・岡田友弘氏から悩める学生指揮者へ送る「スーパー学指揮への道」
プロの指揮者・岡田友弘氏から悩める学生指揮者へ送る「スーパー学指揮への道」

■作曲家・指揮者:正門研一氏が語るスコアの活用と向き合い方
作曲家・指揮者:正門研一氏が語るスコアの活用と向き合い方

■有吉尚子の【耳を良くする管楽器レッスン法】~ソルフェージュ×アレクサンダー・テクニーク~
有吉尚子の【耳を良くする管楽器レッスン法】~ソルフェージュ×アレクサンダー・テクニーク~

■【エッセイ】ユーフォニアム奏者・今村耀の『音楽とお茶の愉しみ』
今村耀エッセイ

■僧侶兼打楽器奏者 福原泰明の音楽説法
福原泰明の音楽説法

■石原勇太郎の【演奏の引き立て役「曲目解説」の上手な書き方】
曲目解説の上手な書き方

■石原勇太郎エッセイ「Aus einem Winkel der Musikwissenschaft」
石原勇太郎エッセイ

■音楽著作権について学ぼう~特に吹奏楽部/団に関係が深いと思われる点についてJASRACさんに聞いてみました
音楽著作権について学ぼう

■【許諾が必要な場合も】演奏会の動画配信やアップロードに必要な著作権の手続きなどについてJASRACに確認してみました
動画配信



★下記ページもチェックをお願いします!★ 曲目解説を書こう―石原勇太郎と学ぶ曲目解説の書き方

■Wind Band Pressのメルマガの登録もお願いします!

なるべく毎週、裏話なんかを書いています。無料です!

Wind Band Pressメルマガ購読申し込み

* indicates required