夭折の作曲家、本田祐也氏の音楽が蘇る!公開レコーディングコンサート Yuya Honda「アーカイブ実験室」vol.1 海藻姉妹(2017/4/29:パストラルサウンド)

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2017/4/29、パストラルサウンド(世田谷区奥沢2-4-12)にて、Yuya Honda「アーカイブ実験室」vol.1が開催される。

Yuya Honda「アーカイブ実験室」は、作曲家・本田祐也作品の録音アーカイブを様々なアーティストで作っていこうというシリーズ企画。

第1回の今回は、上質なアコースティックミュージックの録音技術で知られる「パストラルサウンド」の録音スタジオで、公開レコーディング形式のミニコンサートを開催。

普段はなかなか入ることができない親密なスタジオ空間での録音実験となっている。

「本田祐也の作品整理室」プロジェクトが協力している。

公演詳細は以下の通り。


日時:4月29日(土)昼の部 15:00~/夜の部 18:00~
会場:パストラルサウンド(世田谷区奥沢2-4-12)
入場料:2600円+1ドリンク

演奏:海藻姉妹(わかめ・こんぶ・めかぶ)(サクソフォーン×2+ピアノ)

録音:園田圭吾(パストラルサウンド)

―録音・演奏予定曲―
本田祐也の作曲/編曲作品より
・四国の女
・荒城の月
・丘を越えて
・マシンガンサックス

企画・制作:ビオメハニ課
協力:本田祐也の作品整理室

チケットおよび詳細はこちら


■本田祐也の作品整理室」とは

「本田祐也の作品整理室」とは、26歳の若さで2004年に急逝した作曲家・本田祐也の作品アーカイブを目的に活動する団体。
没後11年にあたる2015年にスタートし、作品の紹介・演奏のための世界各国へのアーティストへの協力活動も行なっている。
ウェブサイトはこちら

 

■本田祐也(1977-2004) プロフィール

東京生まれ。音楽の楽理研究をしていた父親と、ピアノ教師の母親との間にうまれ、音楽一家に育つ。幼い頃父親の研究のために一家で渡仏。公立小学校に通いながらピアノを始める。

帰国後、すっかりフランス人化していた本田は、日本の小学校では足が速くないと馬鹿にされると気づき、一転して陸上部に入部。猛烈に走りこむ日々をおくる。

中学校では地元のバスケットコートで独特なドリブルなどの特技を編み出し、そこで写真家の小沼慶太郎と出会う。松本大洋(漫画家)や、塚本晋也(映画監督)などの作品の影響を受け、音楽にかぎらず、絵やテキスト、映像などの表現にも興味を持つようになり、8mmフィルムの実験映画の製作などの活動をする。同時に、ピアノでも高速プレイに挑戦するといった独特のフィジカルなアプローチを続ける。また、合唱コンクールでの指揮の体験をとおして「指揮者」にも憧れをもつようになる。ジャズピアニストである大口純一郎をとおして、アントニオ・カルロス・ジョビンなどのジャズの世界にも親しんだのもこの頃。また、父親の教え子であった阿部海太郎にも出会い、交流を深めた。

高校卒業後は、ちんどん屋「キンギョ」(金森香らが主催)の活動に加わり、富山のチンドンコンクールにも参加するも、その活動休止後1999年、東京芸術大学音楽学部作曲科に入学する。作曲を小鍛冶邦隆氏に師事。

同年8月、グループ展「ンミミュ二」でのパフォーマンスを皮切りに、大学の同級生であった様々な演奏者らとともに「チャンチキトルネエド」の活動をスタートさせる。「肉体限界のスピードに挑戦」「電力がなくても音楽を奏でること」「街から得たファンタジーを街にかえす」「都市生活者の応援歌」といったメッセージを繰り出し続け、数多くの曲を作り、また本田の実験精神に呼応する若い演奏家ら(その多くは当時、東京芸術大学の学生であった)とともに、発表を始める。

やがてその心に残る郷愁的メロディーと、チャンチキなどの和楽器をとりいれたブラスアンサンブルのサウンド、現代音楽の作曲技術に立脚した構成、そして本田のやや風変わりでスポーティな指揮=パフォーマンスで「チャンチキトルネエド」は注目を集めるようになる。

在学中から、各所でのライブを行い、横浜市の広報キャンペーン曲の作曲や同CMへの出演、ファッションブランド「シアタープロダクツ」のショー音楽を作曲するなど、活動は広がった。また、TOKYO FILMEX で無声映画「港の日本娘」(清水宏監督作品)に書きおろした生演奏の演目では、ジャズの要素も取り入れた新境地を垣間見せた。

一方現代音楽の分野でもその才能は着実に評価され、日本現代音楽協会主催の「第18回 現音作曲新人賞」を受賞。その後大作「Chamber Orchestra in Ching Dong Stadium」を発表した演奏会では「佐治敬三賞」を受賞。類い稀な才能で期待を集めるが、2004年26歳で自死により他界する。

実質5年の作曲家としての人生のうちに、100余曲もの作品を遺した。いまだにその音楽はもちろん、彼の思想やドローイングは多くの表現者に刺激を与えている。




協賛



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