若き日の黛敏郎を再評価せよ!CD「黛敏郎個展-涅槃交響曲へ至る道-」(3SCD0031)4月20日発売!

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音楽CD、コンサートプロデュースをてがけるスリーシェルズは、2016年に東京オペラシティで行ったコンサート「黛敏郎個展-涅槃交響曲へ至る道-」のライヴCDを4月20日に発売する。

CDタイトル「オーケストラ・トリプティークによる 黛敏郎個展ー涅槃交響曲へ至る道ー」
発売日 2017年4月20日
発売レーベル:スリーシェルズ
CD品番 3SCD0031
バーコード番号 4560224350313
価格:2,778円(税抜)(税込:3,000円)
作曲:黛敏郎
演奏:水戸博之指揮、オーケストラト・リプティーク
ピアノソロ:若林千春、ソプラノ:飯島香織、フルートソロ:向井理絵、ドラムス:大家一将
ハープ(特別出演):篠﨑史子
企画・選曲・解説:西耕一
録音・マスタリング:磯部英彬(スリーシェルズ)
2016年6月10日東京オペラシティにて収録
デザイン:橘川琢

収録曲

(1)1948年作 Elegie
(2)(3)1947年作 Hors-d’uvre(オール・デウーヴル)ドラム付き
(4)~(8)1950年作 Sphenogrammes(スフェノグラム/楔形文字) 1951年ISCM国際音楽祭入選作
(9)~(12)1955年作 六重奏曲 大原美術館25周年記念委嘱彦
(13)1953年作 a ma nouvelle femme Ouverture et Musique d’entee pour la noce
(我が新婦に捧ぐー結婚式のための序曲と入場音楽)
(14)~(17)1948年作 DIVERTIMENTO pour 10 instruments(10楽器のためのディヴェルティメント)東京音楽学校卒業作品

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黛敏郎個展 ―涅槃交響曲へ至る道―について

黛敏郎(まゆずみ・としろう/1929-1997)は、今こそ再評価されるべき作曲家である。黛は戦後の作曲界で、ひときわ異彩を放ち、国際的評価を受け、数々の作曲家を触発した。そして、日本音楽界の牽引役としてトップを走った。
ジャズを取り入れた現代音楽、最新の電子音楽の発表、音響解析によるオーケストラ音楽など…。天才にしか為し得ない音楽に誰もが憧れた。
三島由紀夫、安部公房、モーリス・ベジャールも、黛とのコラボレーションから名作を生み出した。美空ひばりや石原裕次郎のために映画の主題歌も作り、アカデミー賞映画「天地創造」(1966)や市川崑監督の映画「東京オリンピック」の音楽を作曲して世界で知られ、ミュージカルやオペラも書いた。野球やプロレスのテーマ音楽として使われた「スポーツ行進曲」など誰もが知る曲も書いた。現在も続くテレビ番組「題名のない音楽会」の初代司会者でもあった。
その最高傑作は、お寺の鐘の音を音響解析して、3群のオーケストラで鳴らした「涅槃交響曲」(1958)とされる。合唱にお経を歌わせ、ホール全体が揺れるような梵鐘の響きから涅槃へ至るお経の唱和まで、アジアの作曲家にとってオーケストラ音楽を書くとはどういうことか? という問題に対してひとつの答えを出した。
しかし、この曲のインパクトが強すぎて、他の作品まで語られにくいのが現状である。黛敏郎は「涅槃」だけではない!
「黛敏郎個展―涅槃交響曲へ至る道―」は、黛敏郎が東京音楽学校(現在の東京藝術大学)に入学してすぐに書いた作品から、パリ留学を経て鐘の響き「涅槃交響曲」へ至るまでの重要作をたどる。ベテランのゲストを迎え、これからの日本の音楽界を担う、若い演奏家たちとともに・・・。

CDは4月5日の「黛敏郎メモリアル」で先行発売され、その後、一般発売される。


曲目について

1948年の歌曲「エレジー」は、謎の作品である。
演奏履歴がまったく不明であり、黛作品のなかでも現在残る最初期の歌曲である。その後に、オペラやミュージカルも作曲して、石原裕次郎や美空ひばりへ映画主題歌も作曲した黛敏郎にとっての最初の歌曲がどのようなものであったかを検証することは、価値あることであろう。「涅槃交響曲」も「声」を使った作品であるとすると、「エレジー」は黛にとって習作を除いて最古の「声」を使った作品でもあるのだ。歌は日本歌曲からオペラまで幅広く歌い、日本のオペラについての研究でも知られる飯島香織による。ピアノは若林千春。
1947年のピアノソロ曲「オールデゥーブル」は18歳のアヴァンギャルドな天才が刻まれている。
黛自身がピアノを弾いて東京音楽学校で初演したもの。進駐軍のクラブなどでジャズピアノを弾いていた経験も反映されたジャジーでダンサブルなピアノ曲である。早熟な才能と型にはまらない発想が聴き取れる。この曲は、一般にはピアノソロとして知られているものであるが、実際にはドラムの伴奏付きピアノ曲として完成されており、理由は不明だがドラムパートは演奏されずにこれまで埋もれていた。音楽プロデューサーの西耕一が「オールデゥーブル」の自筆譜を検証した結果、ドラムパートの存在が判明した。この録音が世界初演となる。非常に刺激的な演奏による初演となり、作曲家の渡辺宙明からも絶賛を浴びた。

1950年作曲の「スフェノグラム」(ソプラノとアンサンブルのための)は、黛が国際的に認められた最初の作品である。
1951年の第25回国際現代音楽祭(ISCM)のフランクフルト大会で数多くの出品作から選ばれ、日本代表として上演された。黛の音楽志向をアジアへと広げてくれた師匠伊福部昭との出会いを経た作品となる。北方を自己の源泉とする伊福部に対し、黛敏郎は、南方への憧憬、東南アジア由来の音素材と民謡の融合、さらにはジャズ、現代音楽と掛け合わせる。作品は、「プロローグ」「ジャワの歌」「スレンドロ」「憑かれたコブラのビーバップ」「インドの典礼」の5つからなり、黛敏郎の異彩を放つ如き天才ぶりが聴き取れる。海外ではもちろん、日本での演奏も数少なく、今回の再演は日本では1998年以来となる。黛敏郎の知られざる傑作であり、それまでの日本の作曲家とは違い、アプレゲールの波を象徴する作曲家として黛が認知されていくきっかけとなった。
ソプラノは飯島香織。ジャズ音楽からのエコーも強い黛にとって重要な楽器であるサックスにはフランスで学び、現代音楽のサックスプレイヤーとして評価も高い大石将紀。マリンバは現代音楽の打楽器奏者として活躍する若手の會田瑞樹、そしてオーケストラ・トリプティークのコンサートマスター三宅政弘、トップメンバーの向井理絵、任キョンア、ピアノには若林千春、若林かをりを迎えた。
編成: ソプラノとフルート,サックス,マリンバ,ヴァイオリン,チェロ,4手ピアノ

1955年作曲の「六重奏曲」は大原美術館25周年記念の委嘱作である。
黛は、この曲で12音技法を使用している。12音を使うと無味乾燥な音楽と感じられやすい傾向にあるが、黛の手にかかると雄々しく、活き活きとした音の充実感がある。12音技法を使おうとも、黛サウンドの横溢するエネルギーは確実に聴き取れる。この頃の黛は「トーンプレロマス」な響きを求めていた時代であり、張り詰め、横溢するエネルギーがついには梵鐘の響きへとつながっていく。曰く「音楽は叫びと祈り」。自己の存在を主張する「叫び」と人間の力ではどうしようもない現象に対する「祈り」。黛の音楽はそれらを融合させようと「涅槃交響曲」へ至り、その後も様々な形で音楽を変容させた。これらの指揮はすべて水戸博之(オーケストラ・トリプティーク常任指揮者)による。
編成:フルート(ピッコロ持ち替え)、クラリネット、バス・クラリネット、ホルン、トランペット、ピアノ

1953年作曲のa ma nouvelle femme Ouverture et Musique d’entee pour la noce(我が新婦に捧ぐー結婚式のための序曲と入場音楽)は、黛が自身の妻となる女性(当時売れっ子の女優であった桂木洋子)のために捧げた作品である。
黛と交友の深かった演奏家によって結婚式で上演されたと推測されるが、当時列席した人物の証言などは得られていない。三島由紀夫も出席したという黛の結婚式はどのような会であったのだろうか…。演奏履歴も不明な謎の曲が、今回はじめてコンサートで上演される。ハープには黛敏郎がハープ独奏曲「ROKUDAN」を献呈した篠﨑史子が特別に出演した。

編成:フルート、クラリネット、オーボエ、ファゴット、ホルン、トランペット、ハープ、ピアノ、ヴァイオリン、コントラバス

1948年作曲の「10楽器のための喜遊曲/ディヴェルティメント」は、黛19歳の作。
東京音楽学校卒業作品として演奏され、その後、読売新人演奏会やNHKで紹介され、1950年にはSPレコードとして録音発売された。東京音楽学校に天才黛敏郎あり!と名が知れ渡り、卒業作品の演奏会には都内の音楽ファンが集ったとの逸話も残る。しかし、これまで一度も楽譜が出版されず、演奏機会も数えるほどしかなかった。現在も使われるパート譜は「横濱交響楽団」の五線紙に書き写されたもの(黛敏郎は学生時代に横濱交響楽団のコントラバス奏者でもあった)。
今回は上演にあたり、当時の関係者へのリスニングも経た。
それによるとなんと、この曲の第2楽章には、その頃学内で初演されたばかりの、矢代秋雄のピアノ協奏曲の第2楽章の引用も入っているという。黛の洒脱とテクニック、池内友次郎が「本物の音楽家」だと形容した天賦の才能が聴き取れる。
編成:フルート,オーボエ,クラリネット,ファゴット,ホルン,トランペット,トロンボーン,ピアノ,ヴァイオリン,コントラバス

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プロフィール

オーケストラ・トリプティーク

2012年、旧奏楽堂にて日本の弦楽オーケストラ曲を集めて第1回コンサートを開催して評価を受ける。
第2回、第3回演奏会は、朝日新聞文化財団の助成を受け浜離宮朝日ホー ル(朝日新聞社内)で開催し、いずれもCD化され新聞、音楽誌他で好評を得る。
2014年は伊福部昭百年紀の公式オーケストラとして、NHKや新聞の取材 も受け、3回の公演を成功に導く。
2015年は、生誕90年の作曲家特集として、芥川也寸志と渡辺宙明の個展を開催して好評を得る。
フルオーケストラ、弦楽オーケストラ、アンサンブル、小編成まで様々な形態で日本の作曲家の音楽をアーカイヴすべく活動している。
リリースされたCDは6枚。タワー・レコード やamazonのチャートで1位も記録している。
トリプティーク(三連画)とは、前衛、近現代音楽、映像音楽という三本の柱を持ち活動する意思の表明でもある。

 


水戸博之 MITO Hiroyuki 指揮

1988年、江別市出身。北海道立大麻高等学校を経て東京音楽大学、 及び同大学大学院作曲指揮科(指揮)を卒業。在学中の6年間、給費特待奨学生に選ばれる。これまでに指揮を広上淳一、汐澤安彦、田代俊文、加納明洋、三河正典、ピアノを奥山優香、北島公彦、米田栄子、野田清隆、音楽理論を伊左治直の各氏に師事。2010年、サントリーホール主催レインボウ21デビューコンサート出演。 2012年、東総文化会館「東総の第九」にて東京音楽大学シンフォニーオーケストラを指揮。井上道義、及び下野竜也両氏によるマスタークラスを受講し、いずれも優秀者に選出され、オーケストラアンサンブル金沢、金沢大学フィルハーモニー管弦楽団、上野学園大学管弦楽団を指揮する。
また、東京混声合唱団の合唱指揮者としてNHK交響楽団、東京フィルハーモニー交響楽団定期演奏会に出演する他、同合唱団の文化庁主催による巡回公演を指揮。その他、日生劇場、及び藤原歌劇団のオペラ


公演に副指揮者として携わる。現在、オーケストラトリプティーク常任指揮者。京都市ジュニアオーケストラ、及び八王子ユース弦楽アンサンブルにてアシスタントコンダクターを務める。2015年4月、東京混声合唱団コンダクター・イン・レジデンスに就任。


三宅政弘 MIYAKE Masahiro コンサートマスター

兵庫県立西宮高等学校音楽科卒業。東京音楽大学卒業。全日本学生音楽コンクールヴァイオリン部門大阪大会高校の部 第一位。江藤俊哉ヴァイオリンコンクールヤングアーティスト部門第三位。東京音楽大学コンクール第三位。桐朋祭超絶技巧選手権ヴァイオリン部門グランプリ受賞。2009年9月、2011年1月にソロリサイタルを開催し、好評を博す。これまでに、竹本洋、後藤維都江、山本彰、辻井淳、東儀幸、田中千香士、海野義雄、横山俊朗の各氏に師事。


飯島香織 IIJIMA Kaori ソプラノ

大阪外国語大学ベトナム語科卒業。東京藝術大学音楽学部声楽科卒業、同大学院修士課程オペラ科修了、同大学院音楽研究科博士後期課程において日本オペラをテーマに研究し、「オペラ《春琴抄》の歌唱研究」で博士号取得。松田トシ賞、アカンサス音楽賞、読売新人賞等を受賞。第71回日本音楽コンクールで、日本歌曲の最優秀者に贈られる木下賞を受賞。《フィガロの結婚》スザンナ役でオペラデビュー。NHK-FM名曲リサイタルに出演するほか、バッハ《マタイ受難曲》、ヘンデル《メサイヤ》等のソリストを務める。2011年に「若手研究者等海外派遣プログラム」によりイギリス・オールドバラに派遣され「ブリテン=ピアーズ・ヤング・アーティスト・プログラム」に参加。現在、東京藝術大学教育研究助手。
伊藤由美、飯沼京子、畑きみ子、嶺貞子、佐々木典子の各氏に師事。


若林千春 WAKABAYASHI Chiharu ピアノ

東京藝術大学音楽学部卒業および同大学院修了。作曲を石桁真礼生・松村禎三・浦田健次郎・竹内邦光の各氏に師事。またピアノを、米谷治郎・三瀬和朗の各氏に、スコア・リーディングを、H.P.ロジェ・永富正之の各氏に師事。
第65回日本音楽コンクール作曲部門(管弦楽作品)第1位および安田賞受賞。
第1回東京文化会館舞台芸術作品募集最優秀賞。“
現在、滋賀大学教育学部教授。
在学中より クラウディオ・アバド、シャルル・デュトワ、東京混声合唱団など、著名演奏家と共演。2009年「秋吉台の夏」でのブーレーズ作品の演奏、NHK-FM「名曲リサイタル」での演奏などにより反響を呼んだ。2回ほどのピアノリサイタルを開催。2015年 自作自演のCD「玉響(たまゆら)…ぴあにッシモ」をリリース。レコード芸術誌にて特選盤に選ばれる。黛敏郎作品には、小学校時代に出会った「涅槃交響曲」のレコードとスコアにより、相当なショックと影響を受けることとなった。「いい歳だし もう思い残すことはあまりないなぁ」と思いつつも、ごく一部の根強いファンからの一定の評価があるのを幸いに、ピアノ奏者としても年に数回ほど活躍中。

 


篠﨑史子 SHINOZAKI Ayako ハープ

桐朋学園大学を首席で卒業。J.モルナール氏に師事。後、アメリカに留学し、M.グランジャニー、M.ディリングの各氏に師事。1970年イスラエル国際ハ-プ・コンク-ル3位入賞。1972年「篠﨑史子ハ-プの個展I」を開催。(同シリーズは、2015年4月までに13回開催)1973年小澤征爾指揮のベルリン・フィル定期演奏会に出演の他、ヨーロッパの各フェスティヴァルに出演。1974年文化庁在外研修員として西ベルリン、パリに留学。L.ラスキーヌ氏に師事。また、サウンド・スペース・アークのメンバーとして1978年以降国内のみならずアメリカ、ヨーロッパ等の主要音楽祭にも参加し、1983年メンバーとして中島健蔵音楽賞を受賞。また、ソリストとしてニューヨーク、アスペン等で演奏するほか、イスラエル国際ハープ・コンクール、ジュネーヴ国際コンクールなどの審査委員を務める。2001年「篠﨑史子ハープの個展VIII」を開催し、平成13年度芸術祭優秀賞、第20回中島健蔵音楽賞、サントリー芸術財団第1回佐治敬三賞を受賞。2005年日本現代芸術振興賞受賞。2007年には計3夜にわたる「篠﨑史子ハープの個展X」を開催し、第17回朝日現代音楽賞を受賞した。2012年10月に開催した「篠﨑史子ハープの個展40周年記念演奏会(XII)」で、平成24年度芸術選奨文部科学大臣賞受賞。平成25年秋紫綬褒章を受章。
1972年から邦人作曲家に対しハープのための新作委嘱を続けており、その数は37曲を数える。これまでに国内外の主要オーケストラと共演する他、ランパル、ニコレ、ゴールウェイ、ガロワらとも共演。十数枚のCDが主要レーベルより発売されている。
現在、東京音楽大学、日本大学芸術学部、桐朋学園大学音楽学部において、後進の指導にも当たっている。


各曲の演奏者
1948年作 Elegie
ソプラノ: 飯島香織、ピアノ:若林千春

1947年作 Hors-d’uvre(オール・デウーヴル)ドラム付き初演
ピアノ:若林千春、ドラムセット:大家一将

1950年作 Sphenogrammes(スフェノグラム/楔形文字) 1951年ISCM国際音楽祭入選作
指揮:水戸博之
フルート:向井理絵、サクソフォーン:大石将紀、マリンバ:會田瑞樹
ヴァイオリン:三宅政弘、チェロ:任キョンア、ピアノ4手:若林千春、若林かをり

1955年作 六重奏曲 大原美術館25周年記念委嘱
指揮:水戸博之
フルート:向井理絵、クラリネット:宮前和美、バスクラリネット:古川邦彦、ホルン:山田愛、トランペット:肥田尚子、ピアノ:若林千春

1953年作 a ma nouvelle femme Ouverture et Musique d’entee pour la noce
(我が新婦に捧ぐー結婚式のための序曲と入場音楽)
指揮:水戸博之
フルート:向井理絵、オーボエ:小野寺彩子、クラリネット:宮前和美
ファゴット:宮部貴絵、ホルン:山田愛、トランペット:肥田尚子、トロンボーン:山本靖之
ハープ:篠﨑史子、ピアノ:若林千春
ヴァイオリン:三宅政弘、コントラバス:佐藤洋嗣

1948年作 DIVERTIMENTO pour 10 instruments(10楽器のためのディヴェルティメント)東京音楽学校卒業作品
指揮:水戸博之
フルート:向井理絵、オーボエ:小野寺彩子、クラリネット:宮前和美
ファゴット:宮部貴絵、ホルン:山田愛、トランペット:肥田尚子
トロンボーン:山本靖之、ピアノ:若林千春
ヴァイオリン:三宅政弘、コントラバス:佐藤洋嗣


プロフィール

黛 敏郎 Toshiro MAYUZUMI(1929-1997)

1929年(昭和4年)2月20日、横浜生まれ。東京音楽学校(東京藝術大学)で橋本國彦、池内友次郎、伊福部昭等に師事。1948年(昭和23年)に作曲した「拾個の独奏楽器の為のディヴェルティメント」により才能を認められる。1950年(昭和25年)作曲の「スフェノグラム」は、翌年のISCM国際現代音楽祭に入選して海外でも知られるようになる。1951年(昭和26年)パリ・コンセルヴァトワールへ留学、トニー・オーバン等に学ぶ。フランスから帰国後、ミュージック・コンクレートや日本初の電子音楽を手がけた。1953年(昭和28年)芥川也寸志、團伊玖磨と「3人の会」を結成。また、吉田秀和等と「二十世紀音楽研究所」を設立。雅楽・声明をはじめ、日本の伝統音楽にも造詣を深める一方、交響曲、バレエ、オペラ、映画音楽等の大作を発表した。1964年(昭和39年)より、テレビ番組「題名のない音楽会」の企画、出演。東京藝術大学講師、茶道「裏千家淡交会」顧問、評議員。「日本作曲家協議会」会長、「日本著作権協会」会長などを歴任した。
「涅槃交響曲」(1958)で第7回尾高賞、「BUGAKU」で第15回尾高賞を受賞。
主な作品に「ルンバ・ラプソディ」(1948)、「饗宴」(1954)、「曼荼羅交響曲」(1960)、「シロフォン小協奏曲」(1965)、オペラ「金閣寺」(1976)、「KOJIKI」(1993)、バレエ「The KABUKI」(1986)「M」(1993)他がある。ピアノ曲は、「前奏曲」「金の枝の踊り」「天地創造」などがある。
ISCM入選(昭和31、32、38年)。毎日映画コンクール音楽賞(昭和25、32、38、40年)。毎日演劇賞(昭和33年)。ブルーリボン賞(昭和40年)。仏教伝道文化賞(昭和50年)。紫綬褒章(昭和61年)。
1997年(平成9年)4月10日逝去。

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